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微生物資源国際戦略ガイドブック

コードNO0309
発 刊2009年9月25日
編集委員
辨野 義己
(独)理化学研究所 知的財産戦略センター 辨野特別研究室 特別招聘研究員
渡邉 信
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 教授
三上 襄
千葉大学 名誉教授
鈴木 健一朗
(独)製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 参事官
高島 昌子
(独)理化学研究所 バイオリソースセンター微生物材料開発室 事業推進ユニットリーダー
価 格 本体36,000円+税 
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体 裁 A4判並製横1段組 448ページ
見 本
体裁見本(1)(418KB) 第1部-第1章 なぜ今、微生物資源なのか,P17
体裁見本(2)(579KB) 第1部-第1節 新規細菌種のデータベースにみる微生物資源,P43
体裁見本(3)(444KB) 第2部-第1章-第1節 生体内の微生物資源,P106
体裁見本(4)(342KB) 第2部-第2章-第3節 トキシン,P243
体裁見本(5)(461KB) 第3部-第1章 生物多様性条約の下での国際微生物戦略,P286
体裁見本(6)(394KB) 第3部-第2章-第2節 NITE-BRCにおける微生物資源戦略,P320
体裁見本(7)(483KB) 第4部-第2章-第1節 生物資源寄託・譲渡同意書(Material Transfer Agreement:MTA)の重要性,P430
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微生物資源国際戦略ガイドブック
>>>巨大な可能性を秘める微生物資源<<<
熾烈な国際的競争下でいかに権利を行使し、バイオリソースの確保・探索・利用を優位に展開すべきか―必携の戦略実務指針!

■ 主要構成

第1部 微生物資源とは
第1章 なぜ今、微生物資源なのか
第2章 知られざる微生物史
第3章 新しい微生物学の出発
第2部 微生物資源の宝庫
第1章 生態系にみる微生物資源
第2章 活性の高い微生物資源
第3部 微生物資源確保に向けた戦略
第1章 生物多様性条約の下での国際微生物戦略
第2章 わが国における微生物資源戦略
第3章 微生物資源確保に向けた国際戦略
第4部 微生物国際戦略における微生物保存機関の役割
第1章 研究ソサエティーと微生物保存機関の役割
第2章 微生物資源取扱いのルール
【発刊にあたって】
凄まじいスピードで進む基礎的研究とその応用による巨大な可能性により、微生物学は生物科学の最前線に立っている。
遺伝子工学的な技術を駆使して、微生物の遺伝子を自在に操り、組換え体の生物を作出し、病気の治療や健康増進に応用されている。 その技術の基盤を形成したのが微生物学なのである。 新しい分野の確立のために微生物学が果たした役割がきわめて大きかったにもかかわらず、わが国では微生物学そのものの教育が軽視されがちであり、多くの教育現場で微生物学を教育されることが少なくなっている。
また、地球に初めて生命として誕生したのは疑いもなく或る種の微生物である。 微生物の生命活動により、多様な生命の進化がおこり、地球環境の形成がなされてきた。 また、現地球における分解のほとんどと生産の半分が微生物により行われている。 微生物は小さな生物でありながらも、地球において果たす役割は巨大である。しかしながら、人間はこのような微生物の1%以下しか理解していない。
21世紀になり、地球環境の劣化、資源の枯渇、新興・再興感染症の勃発等が人類生存に係わる大きな問題となってきたことで、人間による新しい微生物の探索・発見・利用と病原性微生物への新たな挑戦がなされている。 とりわけ、微生物の遺伝子(細菌およびアーキアの16SリポゾームRNA)データベースの構築によって莫大な新属・新種提案が可能となったことで、生体内や自然環境から得られる新しい微生物の発見から始まり、より活性の高い微生物資源探索や新興・再興感染症への新たな取り組みがなされてきている。
こうした中で、微生物資源の確保に向けて、熾烈な国際的な取組み(競争)が行われている。 特に生物多様性条約により、多様な微生物資源の国外からの確保も困難になり、国内の微生物保存機関を中心に国際的な微生物資源確保に向けた戦略も実施されている。
これまで、わが国の微生物学者および微生物保存機関とアジア地域の微生物学者および各国の微生物保存機関の共同により実施された「アジア地域の微生物研究ネットワーク」(1995〜2000年)のプロジェクトは、アジアにおける多くの微生物資源確保に向けた国際的な取り組みの一つであった。 この取り組みはアジアの微生物研究に大きな貢献を果たした。 現在、アジアでは韓国を中心に同様の取組みが国家的に実施されているが、日本では個別機関で閉鎖的に実施されているにとどまっており、わが国が先行的におこなった取組みの実績と経験が、国全体としては生かしきれていない。
微生物保存機関は、こうした微生物資源の国際的な戦略の中心的な役割を担う。 そこでは新規微生物の収集・保存・提供を行い、微生物学の基盤的な業務を実施している。 さらに、微生物資源のもつ知的財産権の保護(MTAや特許等)やバイオテロを想定したバイオセイフティレベル2以上の微生物株の取り扱いのルールも確立されており、微生物保存機関の一層の充実と発展並びに国際的展開が望まれている。 こうした国際情勢の中で、日本における微生物保存機関の戦略的整備をどのように行うべきかが問われている。
以上のように、微生物資源の国際的枠組みの中での共有と利用は、人類が地球において持続的に生存し、発展していくために必須不可欠のものであり、当該課題における日本のリーダーシップの発揮と日本が果たす国際貢献は、国際社会での日本の国力を示すバロメーターとなっていくであろう。
本書における微生物資源の国際戦略のルールは、微生物学を研究領域とする研究者のみならず、微生物を用いて何かを得ようとする研究者が一読され、より効果的な微生物の利用に貢献するものと期待している。
2009年7月 編集委員
書評:「生物工学会誌:2010年第9号」

生物多様性条約(CBD)が発効してから今年(2010年)で17年になり、10月には名古屋でCOP10(締約国会議)が開催される。 本書では、CBDのもとで海外微生物資源にアクセスする者が理解しておくべき考え方やアクセスの具体的な方法が解説されている。 条約文を読んだだけでは理解しにくい内容が分かりやすく説明されている。 また、微生物資源の有効活用に重要な役割を果たす国内外の生物遺伝資源保存提供機関に関する情報や、各国の微生物資源戦略に関する情報も盛り込まれている。 一方、海外に限らず自然界の微生物資源を探索・獲得するために必要な微生物学の基礎、特に微生物生態学・分類学・進化学に関する内容が非常に充実しており、これらの解説に全体の半分以上のページが割かれている。 「国際戦略」というタイトルからは、海外微生物資源へのアクセスに重点が置かれているという印象を受けるかも知れないが、国内微生物資源の開発に取り組む人にとってもきわめて有益である。 個人で購入するにはやや高価ではあるが、微生物を扱う研究室、特に微生物の探索研究を行う研究室に備えておかれることをお薦めしたい良書である。

京都大学化学研究所 栗原 達夫

■ 内容目次

第1部 微生物資源とは

第1章 なぜ今、微生物資源なのか<辨野 義己>
  1. 地球環境・人間社会の維持と向上に寄与する微生物
  2. あらゆる生命現象を左右する微生物
  3. 戦略資源としての微生物の重要性
  4. 微生物資源を取り巻く知的財産権の重要性
    4.1 微生物資源確保に見られる主な微生物保存機関の現状
    4.2 知的財産としての微生物資源
    4.3 微生物株利用者の権利
    4.4 特許微生物の重要性
第2章 知られざる微生物史<渡邉 信>
  1. 生命の祖先となった微生物
    1.1 原核微生物の誕生
    1.2 好気性微生物の誕生
    1.3 真核微生物の出現
  2. 現在の大気をつくった微生物
  3. 鉄をつくった微生物
  4. 石油をつくった微生物
    4.1 石油の起源
    4.2 石油を産生する微生物
  5. チョークをつくった微生物

第3章 新しい微生物学の出発

第1節 新規細菌種のデータベースにみる微生物資源<玉木 秀幸/中村 和憲>
  1. 原核生物の系統分類と学名認定
  2. 原核生物学名データベースにみる新規微生物の登録状況
    2.1 LPSNにみる新規微生物の登録状況(1980〜2007年)
    2.2 TOBAにみる新規微生物の登録状況(2001〜2007年)
  3. 未知微生物資源探索は今―2001〜2007年の歩み
    3.1 SAR11系統群―地球上で最も数の多い細菌系統群
    3.2 Marine GroupT系統群―アンモニア酸化能を有する初のArchaea
    3.3 新門提案―Gemmatimonadetes門/Lentisphaerae
    3.4 Rice clusterT―淡水域環境におけるメタン生成のキープレーヤー
    3.5 Verrucomicrobia門/Acidobacteria門/Chloroflexi
第2節 遺伝子(16SrRNA遺伝子)のデータベースにみる微生物資源<関口 勇地/中村 和憲>
  1. 遺伝子解析手法の進展
  2. SSU rRNA遺伝子配列情報の蓄積
  3. 現在確認されている未培養微生物門
  4. rRNA配列を手掛かりに未培養微生物の機能を推定する
    4.1 対象とする生物の機能遺伝子を中心としたゲノム情報に着目する方法
    4.2 対象とする微生物の基質取込み能や基質資化能を分離培養せずに観察する方法
    4.3 何とかして培養までこぎ着けて機能を調べる方法
  5. 16S rRNA遺伝子以外の指標からの視点
  6. まとめ―今後の課題
第3節 病原微生物遺伝子のデータベースにみる微生物資源<林 英生>
  1. ヒトを宿主として感染する微生物の特徴
  2. ヒトに対する病原細菌
    2.1 病原遺伝子
    2.2 病原遺伝子と特異症状を起こす遺伝子ネットワーク―コレラの場合
  3. 細菌遺伝子ネットワークから明らかになること
    3.1 菌の生態的特徴
    3.2 細菌属種の生物的特徴・分類
    3.3 病原遺伝子の起源と発現調節
    3.4 コロニゼーション、細菌叢形成の特性
  4. 病原性への対処
    4.1 抗菌薬
    4.2 ワクチン
    4.3 細胞内寄生細菌への対処
  5. まとめ

第2部 微生物資源の宝庫

第1章 生態系にみる微生物資源

第1節 生体内の微生物資源

(1) 人体内(体内常在菌)<辨野 義己/坂本 光央>
  1. 常在菌をどのように捉えるのか
    1.1 培養法による口腔内細菌の解析
    1.2 培養法によるヒト腸内常在菌の解析
    1.3 培養を介さない手法による口腔内・腸内常在菌の解析
(2) 動物体内(牛のルーメン)<田島 清/竹中 昭雄>
  1. ルーメンとは
    1.1 ルーメンの構造
    1.2 ルーメンの微生物研究
  2. ルーメンの微生物の研究状況
    2.1 真正細菌
    2.2 プロトゾア
    2.3 真菌
    2.4 古細菌
(3) 昆虫体内(シロアリ、その他の昆虫)<大熊 盛也>
  1. シロアリの腸内共生微生物
    1.1 腸内共生微生物群の多様性
    1.2 腸内微生物群集の構造と多重共生
    1.3 腸内微生物の機能
    1.4 腸内共生系の共進化
    1.5 様々な共生システム
  2. 昆虫の細胞内共生微生物
    2.1 一次共生細菌の機能
    2.2 縮小する細胞内共生細菌のゲノム
  3. 微生物資源としての昆虫共生微生物
(4) 植物体内<広瀬 大/徳増 征二>
  1. エンドファイトの検出
  2. 葉部エンドファイト
  3. 根部エンドファイト
  4. 資源としてのエンドファイト

第2節 自然環境にみる微生物資源

(1) 細菌

(1)-1 土壌<犬伏 和之>
  1. 土壌細菌の住みかとその生成、物理的構造と環境
  2. 土壌の化学的環境と生物的環境
  3. 土壌の機能と細菌群
    3.1 有機物分解と炭素循環
    3.2 窒素循環
    3.3 イオウ・鉄などの形態変化
  4. 土壌活性物質とその利用
  5. 土壌細菌と他の微生物群や植物との相互作用
  6. 土壌細菌の資源としての活用と社会貢献
  7. 土壌由来の知的財産権と研究戦略
  8. 土壌輸入手続き
  9. 今後の国際展開
(1)-2 海洋<木暮 一啓>
  1. 海洋とは
  2. 海洋微生物の数
  3. 海洋細菌の群集構造
    3.1 群集構造を明らかにする意義
    3.2 遺伝子レベルの知見
  4. 海洋細菌の種類
(1)-3 陸水<杉浦 則夫>
  1. 陸水環境の微生物資源
    1.1 陸水環境の微生物資源とその利用
    1.2 メタゲノム解析技術の陸水環境への応用
  2. 今後の課題
(2) 酵母<高島 昌子>
  1. モデル生物としての酵母
  2. 酵母の種多様性はどこから
  3. 真核生物の中での酵母の系統学的位置
  4. Saccharomyces cerevisiaeとバイオエタノール
  5. Non-conventional yeastへの期待
    5.1 SCP(single cell protein)
    5.2 脂質
    5.3 カロテノイド
    5.4 マイコスポリン
    5.5 プロバイオティクス
    5.6 バイオコントロール
    5.7 バイオレメディエーション
  6. まとめ
(3) 糸状菌<中桐 昭>
  1. 菌類の系統と分類
    1.1 菌類の系統と進化
    1.2 菌類の分類体系
  2. 菌類の生活史と多様性
    2.1 ツボカビ類の生活史
    2.2 接合菌類の生活史
    2.3 グロムス類の生活史
    2.4 子嚢菌類の生活史
    2.5 担子菌類の生活史
  3. 菌類の生活圏と生態
    3.1 陸上
    3.2 陸水系
    3.3 海域
(4) 微細藻類<渡邉 信>
  1. 微細藻類の系統と進化
    1.1 シアノバクテリア(=藍藻類)
    1.2 真核藻類
  2. 微細藻類の種の多様性
  3. 微細藻類の生態
  4. プランクトン藻類の大発生
    4.1 アオコ
    4.2 赤潮
第2章 活性の高い微生物資源

第1節 感染性微生物

(1) 病原細菌

(1)-1 ヒト<江崎 孝行>
  1. BSL2およびBSL3のヒト病原細菌の基準株との識別
  2. ワクチン株および弱毒株
  3. 血清型標準株
  4. 毒素型・病原型の標準株
  5. 遺伝子型別標準株とタイピング情報
  6. 系統分類研究のための基準株の一括共同利用
(1)-2 植物<加来 久敏>
  1. 植物病原細菌の分類
  2. 植物病原細菌のゲノム解析
  3. 植物病原細菌の植物との相互作用と物質生産
    3.1 植物病原細菌の発病因子
  4. 植物病原細菌の産業的利用
    4.1 食品添加物―ザンサン
    4.2 微生物農薬
    4.3 氷核活性剤
    4.4 植物遺伝子工学への利用
  5. 今後の戦略
(1)-3 動物<田村 豊>
  1. 細菌性家畜伝染病の現状
  2. 動物用細菌性ワクチンの現状
  3. 微生物資源の保存の現状
(2) 病原真菌<細江 智夫/福島 和貴>
  1. 病原真菌の特徴
  2. 表在性真菌症起因菌(Causative fungi of superficial mycosis)
    2.1 Trichophyton属
    2.2 Malassezia furfur
  3. 深在性真菌症起因菌(Causative fungi of deep-seated mycosis)
    3.1 Aspergillus属
    3.2 Schizophyllum commune
  4. 輸入真菌症起因菌(Causative fungi of imported mycosis)
    4.1 Penicillium marneffei
    4.2 Paracoccidioides brasiliensis
(3) 原虫<北 潔>
  1. 原虫とは
  2. 微生物資源としての原虫
  3. L.tarentolaeを用いた発現系
    3.1 発現系の宿主 L.tarentolae
    3.2 L.tarentolaeを用いた発現系の特徴
    3.3 細胞の培養
    3.4 細胞の破砕
    3.5 ベクター
    3.6 応用例(ヒト組織プラスミノーゲンアクチベータ)
  4. その他の原虫発現系
第2節 抗生物質(生物活性物質)<高橋 洋子>
  1. 抗生物質を含む生物活性物質研究の歴史と主な化合物
  2. 新たな微生物資源を求めて
    2.1 資源環境からのアプローチ
    2.2 分離方法を工夫して得た新しい微生物資源からの生物活性物質
  3. 真菌と放線菌の共同作業
  4. ユニークな評価系を用いて近年発見された生物活性物質
    4.1 プラジエノライド
    4.2 プラテンシマイシン
    4.3 シスラブダンおよびノソコマイシン
  5. 放線菌のゲノムと二次代謝産物生産の多様性
  6. まとめ

第3節 トキシン

(1) 生物資源としての細菌毒素<平山 壽哉/中山 真彰/久恒 順三>
  1. 細菌毒素の応用の歴史
  2. 生物資源としての現状
  3. 応用の展望と克服すべき問題
(2) マイコトキシン<矢口 貴志>
  1. マイコトキシン
    1.1 Aflatoxion類
    1.2 Ocharatoxin類
    1.3 Citorinin
    1.4 Patulin
    1.5 Trichothecene類
    1.6 麦角アルカロイド
  2. マイコトキシンの有効利用
  3. マイコトキシン様物質の有効利用
  4. 今後の方向性
(3) 藻類の生理活性物質<彼谷 邦光>
  1. 環状ペプチド
    1.1 Addaを持つ環状ペプチド
    1.2 2-アミノ-2-ヒドロキシ-4-メチル脂肪酸(Ahmfa)を含む環状ペプチド
    1.3 その他の環状ペプチド
  2. 環状デプシペプチド
    2.1 三環状デプシペプチド
    2.2 Ahp(3-amino-6-hydroxy-2-piperidone)を分子内に持つ環状デプシペプチド
    2.3 AMPA(3-amino-2-methylpropionic acid)を分子内に持つ環状デプシペプチド
    2.4 その他の環状デプシペプチド
  3. リニアペプチド
    3.1 Ahd(3-amino-2-hydroxydecanoic acid)を分子内に持つリニアペプチド
    3.2 Choi(2-carboxy-6-hydroxyoctahydroindole)を分子内に持つリニアペプチド
    3.3 Saa(sulfated aromatic amine)を分子内に持つリニアペプチド
    3.4 その他のリニアペプチド
  4. アルカロイド
    4.1 アナトキシン(anatoxins)とアナトキシン-a(s)(anatoxin-a(s))
    4.2 シリンドロスパモプシン(Cylindrospermopsin)
    4.3 サキトキシン(saxitoxin)とアファントキシン(aphantoxin)
    4.4 アプリシアトキシン(aplisiatoxin)とリングビアトキシン(lyngbyatoxin)
  5. 有毒脂質(toxic lipid)
    5.1 リポポリサッカライド(lipopolysaccharides,LPS)
    5.2 チオンスルホリピド(thionsulfolipid)
  6. その他の生理活性物質
第4節 バクテリオシン<園元 謙二/澤 稔彦/善藤 威史/中山 二郎>
  1. バクテリオシンと抗生物質の違い
  2. 乳酸菌バクテリオシンの分類と生合成
  3. バクテリオシンの作用機構
  4. 新奇バクテリオシンの探索
  5. 戦略物質としてのバクテリオシンの活用
第5節 プロバイオティクス<辨野 義己>
  1. 大腸は病気の発信源
    1.1 大腸がん促進に働く二次胆汁酸産生に関与する腸内常在菌に迫る
    1.2 潰瘍性大腸炎に関与する腸内常在菌に迫る
    1.3 肥満と腸内常在菌
  2. プロバイオティクス機能開発の展開
    2.1 クローズアップされる腸内環境コントロール―ヒトの健康増進のカギ
    2.2 プロバイオティクスで腸内環境をコントロールする
  3. プロバイオティクス機能研究の未来に向けて

第3部 微生物資源確保に向けた戦略

第1章 生物多様性条約の下での国際微生物戦略<安藤 勝彦>
  1. 生物多様性条約
  2. 遺伝資源の取得の機会
    2.1 遺伝資源の主権的権利
    2.2 遺伝資源へのアクセス
    2.3 利益配分
  3. 生物多様性条約締約国会議
  4. 生物多様性条約の誤解
  5. 海外微生物資源へのアクセス戦略
  6. 伝統的知識
第2章 わが国における微生物資源戦略

第1節 文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクトにみる微生物資源戦略

(1) 酵母<下田 親>
  1. 酵母遺伝資源センター(YGRC)の活動
    1.1 NBRPの支援
    1.2 収集
    1.3 保存
    1.4 品質
    1.5 提供
    1.6 情報公開
  2. 酵母遺伝資源センターの保有する特徴あるリソース
    2.1 分裂酵母
    2.2 出芽酵母
  3. リソースを用いた研究成果
  4. 酵母遺伝資源センターの将来展望
(2) 病原微生物<三上 襄>
  1. プロジェクト「病原微生物」の体制
  2. 病原微生物の資源としての重要性
  3. 参加4機関の病原微生物資源の戦略的な収集体制
  4. 各機関での保存と提供の特徴
  5. 資源としての病原微生物
  6. これからのNBRP「病原微生物」が目指すもの
(3) 大腸菌<仁木 宏典/馬場 知哉>
  1. 微生物資源としての大腸菌の重要性
  2. NBRPにおける大腸菌遺伝資源の整備
  3. NBRP大腸菌遺伝資源の概要
    3.1 基礎研究において構築された個別系統
    3.2 ゲノム研究から構築された大規模遺伝資源
  4. 大腸菌ゲノム情報と遺伝資源
  5. 海外における大腸菌遺伝資源の整備状況
    5.1 The Coli Genetic Stock Center(CGSC)
    5.2 E.coli Genome Project
  6. NBRP大腸菌遺伝資源の戦略的活用
第2節 NITE-BRCにおける微生物資源戦略<鈴木 健一朗>
  1. OECDにおける生物資源センタータスクフォースの設置とアウトプット
    1.1 NBRC設立の駆動力となった東京会合と第1期タスクフォース
    1.2 第2期タスクフォースの課題とNBRC
  2. NBRCの設立と目標
  3. NBRCの生物遺伝資源
    3.1 標準微生物株の整備
    3.2 生物遺伝資源としての遺伝子材料の整備
    3.3 探索用微生物株の整備
  4. NBRCの機能
    4.1 NBRCに求められる技術とその開発
    4.2 NBRCにおける品質マネジメントシステム
  5. 微生物利用環境の整備
    5.1 産業利用を考慮した微生物資源の寄託受入れの多様化
    5.2 病原微生物への対応
    5.3 生物遺伝資源に関する情報環境の整備とデータベースの公開
    5.4 法令遵守への支援
    5.5 国内外の他機関との連携
  6. まとめ
第3節 理研JCMにおける微生物資源戦略<辨野 義己>
  1. 健康と環境の研究に資する微生物資源の確保
  2. 健康と環境の研究に資する微生物資源の収集・保存・提供
  3. 微生物株のゲノムDNAの整備および提供
  4. 危機的な状況にある微生物保存機関からの微生物株移管
  5. 21世紀微生物研究を支えるために
第4節 千葉大学真菌センターIFMにおける微生物資源戦略<三上 襄>
  1. 戦略的な資源としての病原真菌と病原放線菌
  2. IFM菌株の特徴
  3. 医薬や診断薬の資源としての病原真菌と病原放線菌
    3.1 診断薬や医薬資源としての病原真菌
    3.2 診断薬や医薬資源としての放線菌
  4. 国際的な連携の必要性
第5節 農業生物資源研究所NIASジーンバンクにおける微生物資源戦略<青木 孝之/河瀬 真琴>
  1. 「農林水産省ジーンバンク事業」のグランドデザインとその微生物遺伝資源部門の胎動期
  2. 「農林水産省ジーンバンク事業」とその微生物遺伝資源部門の誕生
  3. 日本の微生物株保存機関における「農林水産省ジーンバンク事業」微生物遺伝資源部門の位置付け
  4. 「農林水産省ジーンバンク事業」の第1期、2期事業における微生物遺伝資源部門の計画と進捗状況
  5. 農林水産省の試験研究機関の独立行政法人化に伴う「農林水産省ジーンバンク事業」としての展開
  6. 「農林水産省ジーンバンク事業」における微生物部門の推進状況
第3章 微生物資源確保に向けた国際戦略

第1節 アジア地域の微生物研究ネットワークにおける戦略

(1) 産業利用<鈴木 健一朗/安藤 勝彦>
  1. アジア諸国との連携の意義
  2. 国際共同研究による微生物探索
  3. 拠点としての生物資源センター(BRC)の活用
  4. 具体的事例
    4.1 インドネシアとの事例
    4.2 タイとの事例
    4.3 ベトナム、モンゴル、その他
  5. 微生物資源の産業化および商業利用
  6. アジアコンソーシアム
  7. まとめ
(2) 農業利用<加来 久敏>
  1. アジアにおける農業関連微生物の研究および保存機関
  2. アジア地域における農業関連微生物の遺伝資源としての利用戦略
  3. アジアにおける農業関連微生物のネットワーク研究における今後の展望

(3) 学術研究

(3)-1 中国<横山 耕治>
  1. 学術研究
  2. 中国菌株保存事情
(3)-2 東南アジア<川崎 浩子>
  1. ユネスコ事業
  2. 拠点大学交流事業
  3. 共同研究事業
  4. 東南アジアの微生物資源の確保と持続的利用
第2節 欧米の微生物資源戦略<奥田 徹>
  1. 医薬品の起源
  2. 欧米大手製薬企業の動向
  3. 天然物創薬の拠点
  4. アウトソーシング先とベンチャー企業の台頭
  5. わが国のバイオテク企業との比較
  6. 微生物資源とゲノム解析
第3節 日本企業の微生物資源戦略<鈴木 賢一>
  1. 微生物の産業利用の歴史と現状
  2. 微生物利用産業の実績と課題
  3. 産業分野ごとの微生物資源の利用性
    3.1 医薬、農薬、動物薬野など
    3.2 食品
    3.3 その他の分野での微生物産業利用
  4. 企業における微生物資源戦略
    4.1 医薬品を例にした微生物資源探索
    4.2 国際共同研究での戦略例

第4部 微生物国際戦略における微生物保存機関の役割

第1章 研究ソサエティーと微生物保存機関の役割

第1節 わが国における微生物学とその国際的位置について<冨田 房男>
  1. 日本微生物学連盟(FMS Japan)について
  2. 国際的微生物資源アクセスについて
    2.1 WFCCの動き
    2.2 CBDを踏まえたWFCCの動き
    2.3 CBD発効後における各CCの対応
    2.4 日本におけるCBDに関する議論と保存機関ネットワークの現状
    2.5 菌株保存機関の今後
  3. 国際微生物学協会連合(IUMS)
  4. まとめ
第2節 国内ソサエティーと保存機関<辨野 義己>
  1. 日本微生物株保存機関連盟の発足および活動
  2. 日本微生物資源学会の設立とその活動
  3. 日本微生物資源学会・微生物株カタログの発刊と微生物情報
  4. ワールド・データ・センター(WDC)の役割
第3節 微生物分類学の重要性<辨野 義己>
  1. 微生物の分類体系
  2. 新属・新種の命名提案
  3. 新属・新種の記載項目
  4. 学名のラテン語掲載
  5. 学名の発表

第2章 微生物資源取扱いのルール

第1節 生物資源寄託・譲渡同意書(Material Transfer Agreement:MTA)の重要性<高島 昌子>
  1. 生物遺伝資源としての微生物
  2. 微生物リソースは試薬ではない
  3. 日本は微生物資源国
    3.1 生物多様性に関する条約による制限
    3.2 微生物リソースは増殖する
    3.3 研究契約等に基づく成果有体物の移転
    3.4 特許微生物の寄託
    3.5 BRC/CCへの寄託と生物遺伝資源寄託・譲渡同意書の重要性
    3.6 微生物リソースのBRC/CCからの入手
第2節 バイオテロを想定したバイオセーフティレベル2以上の菌株取扱い<篠田 純男>
  1. 生物兵器とバイオテロ
  2. バイオセーフティレベル
  3. 病原体等取扱いの法的規制:感染症法による特定病原体等の規制

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■ 執筆者一覧(執筆順・敬称略、肩書等は発刊時のものです)
■ 編集委員
辨野 義己
(独)理化学研究所 知的財産戦略センター 辨野特別研究室 特別招聘研究員
渡邉 信
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 教授
三上 襄
千葉大学 名誉教授
鈴木 健一朗
(独)製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 参事官
高島 昌子
(独)理化学研究所 バイオリソースセンター微生物材料開発室 事業推進ユニットリーダー
 
■ 執筆者(執筆順)
辨野 義己
(独)理化学研究所 知的財産戦略センター 辨野特別研究室 特別招聘研究員
渡邉 信
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 構造生物学専攻 教授
玉木 秀幸
(独)産業技術総合研究所 生物機能工学研究部門 研究員
中村 和憲
(独)産業技術総合研究所 評価部 首席評価役
関口 勇地
(独)産業技術総合研究所 生物機能工学研究部門 グループ長
林 英生
中国学園大学 現代生活学部長 教授
坂本 光央
(独)理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 BRC研究員
田島 清
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 機能性飼料研究チーム 主任研究員
竹中 昭雄
(独)国際農林水産業研究センター 畜産草地領域長
大熊 盛也
(独)理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 室長
広瀬 大
日本大学 薬学部 分子細胞生物学ユニット 助教
徳増 征二
前 筑波大学大学院 生命環境科学研究科 教授
犬伏 和之
千葉大学大学院 園芸学研究科 土壌学研究室 教授
木暮 一啓
東京大学 海洋研究所 海洋生態系動態部門 微生物分野 教授
杉浦 則夫
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 生命産業科学専攻 教授
高島 昌子
(独)理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 事業推進ユニットリーダー
中桐 昭
(独)製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 生物遺伝資源部門 調査官
江崎 孝行
岐阜大学大学院 医学系研究科 病原体制御学分野 教授
加来 久敏
(株)サカタのタネ 君津育種場 顧問
田村 豊
酪農学園大学 獣医学部 食品衛生学ユニット 教授
細江 智夫
星薬科大学 薬化学教室 准教授
福島 和貴
千葉大学 真菌医学研究センター 千葉大学グランドフェロー
北 潔
東京大学大学院 医学系研究科 教授
高橋 洋子
北里大学大学院 感染制御科学府 教授
平山 壽哉
長崎大学 熱帯医学研究所 細菌学分野 教授
中山 真彰
長崎大学 熱帯医学研究所 細菌学分野 博士研究員
久恒 順三
長崎大学 熱帯医学研究所 細菌学分野 博士研究員
矢口 貴志
千葉大学 真菌医学研究センター 准教授
彼谷 邦光
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 特任教授
園元 謙二
九州大学大学院 農学研究院 生物機能科学部門 応用微生物学講座 教授
澤 稔彦
九州大学大学院 農学研究院 生物機能科学部門 応用微生物学講座 学術研究員
善藤 威史
九州大学大学院 農学研究院 生物機能科学部門 応用微生物学講座 助教
中山 二郎
九州大学大学院 農学研究院 生物機能科学部門 応用微生物学講座 准教授
安藤 勝彦
(独)製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 参事官
下田 親
大阪市立大学大学院 理学研究科 特任教授
三上 襄
千葉大学 名誉教授
仁木 宏典
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 教授
馬場 知哉
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 新領域融合研究センター 特任准教授
鈴木 健一朗
(独)製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 参事官
青木 孝之
(独)農業生物資源研究所 基盤研究領域ジーンバンク 上級研究員
河瀬 真琴
(独)農業生物資源研究所 研究主幹 兼 ジーンバンク長
横山 耕治
千葉大学 真菌医学研究センター 真菌資源開発分野 准教授
川崎 浩子
(独)製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 NBRC主査
奥田 徹
玉川大学 学術研究所 菌学応用研究施設 教授
鈴木 賢一
北里大学 感染制御研究機構 産学連携コーディネーター
冨田 房男
放送大学 北海道学習センター 所長
篠田 純男
岡山理科大学 理学部 臨床生命科学科 教授

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