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【サイエンスフォーラム通信5月号】        2011.5. 16 発行
現場の問題解決のための実践図書・セミナー
                http://www.science-forum.co.jp/
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《 読者の皆様へ ―― 遠のく解決への道のり 》

5月11日、福島第1原発から280km以上離れた神奈川県南足柄市の「足柄
茶」の生葉から暫定基準値を越える放射性セシウムが検出されたこと
を神奈川県が発表しました。静岡県でも同日、御前崎市で採取した茶葉
から過去の変動幅を上回る放射性物質が検出されたことが公表され、
“お茶どころ”静岡にも放射能汚染が忍び寄っていることをマスコミが
伝えています。

折も折、翌12日、東京電力は福島第1原発1号機の燃料炉心が大量に溶け
炉心容器が損傷したと見られると発表しました。「原子炉の損傷が
ここまで深刻な状態にあることを同電力が認めたのは初めて。」
(ウォールストリートジャーナル日本版 2011.5.11)と報じられていま
す。

危機回避に向けた必死の取り組みにもかかわらず依然として予断を許さ
ない放射能汚染問題 ―― 食品業界にとって極めて重要な課題であり、
事態の正確な認識が不可欠です。

このような時、「食品衛生法における放射性物質を含む食品の規制に
ついて」を議題として、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性
物質対策部会が5月13日に開かれました。

討議テーマは下記の2つです。

1. 短期的課題
〇 追加的リスク管理の必要性の有無
 例)・規制項目(放射性ヨウ素に関し、肉・卵等への規制値の必要性)
     ・注意を要する集団
〇 今後の検討のための体制等
 例)・収集すべき情報の種類とその収集方法
     ・検討体制

2. 中長期的課題
〇 食品安全委員会による食品健康影響評価を踏まえた規制値の設定の
  あり方
〇 長期的視点に立った規制値の設定のあり方
〇 放射性物質の長期的影響を検討するために実施すべき研究課題に
  ついて

傍聴席で見守る中、部会長の山本茂貴氏(国立医薬品食品衛生研究所)
の司会で会が始まりました。
テーマの緊急性から、「対策部会」としてかなり突っ込んだ議論がさ
れるものと期待しましたが、2時間の会議時間のうち前半は「線量評価
手法の概念図」「国際放射線防護委員会(ICRP)の放射性核種の体内
摂取に伴う線量評価モデルについて」などのレクチャーで、肝心の上記
2つの討議課題については後半の僅か1時間に止まり、掘り下げた議論は
一つも無く、期待は空振りに終わりました。

部会で提起されたことは主としてモニタリングに関することで、次の
ような意見が出されました。
 
・厚労省、文科省、農水省など調査主体ごとにモニタリングのやり方や
 評価方法が異なっている。それらのデータが本当に正しいのか疑問に
 思える。総合的な視野で判断する体制が欠落している。
 
・何よりも、いま自分がどれだけ被曝しているのかを知りたい。現状
  ではそれが全く分からない。モニタリング結果をもっと分かりやすく
  公開して欲しい。

・モニタリングについては現在の部会のメンバーでは十分検討出来
  ない。作業部会的なものが必要。

上記のほか、各委員から「モニタリングの数値を見ると放射性ヨウ素の
放出は減少しており、現状の暫定基準で問題はない。今後はセシウムが
課題。但し、海水についてはデータが極めて不十分で、しっかりモニタ
リングすることが必要。」「加工食品の取扱いをどうするか、今後検討
しなければならない。加工工程中の放射性物質の濃縮をどう捉えるかな
どの課題があるのではないか。」等の意見が散発的にだされました。
実質的な審議は無く、まさに問題の出発点を確認した会議となりまし
た。今後、専門部会を立ち上げ議論を深めていくことが唯一決まった
次第です。対策部会の次回の開催スケジュールは未定です。

ちなみに、対策部会の委員は以下の方々です。

[放射性物質対策部会 委員(音順。敬称略)]

明石 真言:独立行政法人 放射線医学綜合研究所 理事
阿南   久:全国消費者団体連絡会 事務局長
角 美奈子:独立行政法人 国立がん研究センター中央病院 医長
高橋 知之:京都大学准教授(京都大学原子炉実験所)
山口 一郎:国立保健医療科学院生活環境研究部 上席主任研究官
山本 茂貴:国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部長

マスコミや業界紙の報道を見る限り、様々な組織で問題解決に向けた
取り組みが進められているように見受けられますが、実際に会合に
立ち会うと現実の切迫感との大きな乖離を痛感します。
他の調査会、検討会もほぼ同じです。その意味でも解決への道のり
の遠さを感じざるを得ず、本当に歯がゆい思いが致しました。

閑話休題。再び食中毒が話題となっていますが、私たちはこのほど
“芽胞菌のすべて”を集大成した図書『微生物胞子』を出版致しま
した。本書は44名の各分野の第一線研究者が総力を結集し、食品、
医療、住環境、文化財、バイオテロ等で問題となる微生物胞子の
基礎と制御・対策の最新知見を詳細にまとめたもので、専門書と
しては数十年ぶりの労作です。本書は決して期待を裏切りません。
わたしどものホームページで内容をご確認戴ければ幸いです。
            
                代表取締役社長    元山  裕孝
■  INDEX ─────────────────────────
┣【1】 新刊のご案内
┃       「微生物胞子- 制御と対策-」
┃
┣【2】6〜7月開催のセミナーのご案内   
┃    ■ [第4回]食品危機管理者育成講座
┃    ■ [第5回]食品の臭気対策研究会
┃    ■ 食品の変敗防止ワークショップ
┃         [第4回]乳酸菌と酵母を制する
┃    ■ 新しい味物質探索へのアプローチ
┃    ■ [第10期]主任微生物管理者講座
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】 新刊のご案内
    「微生物胞子-制御と対策-」 2011年4月28日 発刊しました
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>>>本書の特色>>>総合的な視点で胞子対策を考えることができます>>>

【第1部- 微生物胞子を”知る”】
微生物の胞子とはどのようなものなのか、最近の成果を含めた基礎知
識についてわかりやすく解説

【第2部- 微生物胞子を”制する”】
さまざまな応用分野で展開されている制御のありようを紹介し、
それらの対策についての情報を共有

★微生物胞子取扱上のさまざまな問題点を取り上げ、現場の悩みに
 応えます。
★巻末にキーワード検索を収録し、検索性を向上させました。
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【2】6〜7月開催のセミナーのご案内  
★ホームページからのお申し込みは定価の【5%引】です★
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▼ [第4回] 食品危機管理者育成講座 (定員40名)
──────────────────────────────
【開催日】 2011年6月7日(火)および 8日(水)
【会  場】飯田橋レインボービル2F「中会議室」
【受講料】定価 63,000円(税込) 
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http://www.science-forum.co.jp/seminar/91113.htm

⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
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◆ 狙いと特徴
* 少人数グループ編成による徹底したケーススタディと行政経験者、
  ジャーナリストとの緊密な対話を通して、食品危機管理者に必須の
  判断力と広角の視座を養成します。
*「行政・マスコミ・社内・流通・顧客・消費者への対応はどうある
  べき  だったか?」についてグループ討議を行い、今後の予防策
  を検討します。

◆ プログラム

6月7日(火)
オリエンテーション
1. 食品の危機とは何か
2. 身近な事例から考える危機管理・危機対応
3. マスコミから見た食品企業の危機
4. 経営から見た危機管理
5. 危機管理体験報告
 5.1 伊藤ハムの地下水事例
 5.2 コーヒー豆の輸入停滞にどう対応したか
 5.3 日本生活協同組合連合会の冷凍餃子事例
   〈講師陣を囲んで懇親会〉

6月8日(水)
ワークショップ :グループ演習による危機管理の事例研究と発表
6. 危機管理のケーススタディ
〜行政・マスコミ・社内・流通・顧客・消費者への対応はどうあるべき
だったか?
 6.1 演習の進め方と論点提示
    *伊藤ハムの地下水事例
    *コーヒー豆の輸入停滞事例
    *日本生協連の冷凍餃子事例
 6.2 グループ討議 
 6.3 発表資料作成
7. グループ発表と全体討議
修了証授与
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▼[第5回]食品の臭気対策研究会(定員60名)
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【開催日】 2011年6月15日(水)
【会  場】飯田橋レインボービル2F「中会議室」
【受講料】定価 39,900円(税込) 
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⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91114.htm

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◆ プログラム
1.トピックス*
「原因不明」の異臭苦情を洗い直す日本生協連の新たな取り組み
2. 米の食味官能試験の実際
3. 食品衛生監視員の立場からみた異味・異臭問題と事業者への要望
  - K社の事例を中心に -
4. 乳・乳製品における異常風味分析の現状
5. [技術情報]食品異臭の最新迅速分析法と多変量解析技術の活用
  〜クレーム対策から一歩進んだ品質管理への可能性〜
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▼食品の変敗防止ワークショップ
 [第4回] 乳酸菌と酵母を制する    (定員40名)
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【開催日】 2011年6月24日(金)
【会  場】飯田橋レインボービル2F「2A会議室」
【受講料】定価 37,800円(税込)
──────────────────────────────
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http://www.science-forum.co.jp/seminar/91115.htm

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【特徴】受講生の疑問点を出来る限り解消するために予め質問票を
受講証に添えてお送りします。講義の中で講師が出来る限り解説い
たします。
また、予め原因究明と対策にウエイトをおいた6問の設問をお送り
し、予習をお願い致します。それをもとに第2部の事例研究を
行います。

◆ プログラム
第1部 乳酸菌と酵母を制するための必須知識

1.食品の変敗に関与する乳酸菌と酵母および変敗の実態
2.乳酸菌と酵母の生産物および変敗メカニズム
3.乳酸菌と酵母の共同変敗作用
4.乳酸菌と酵母による変敗防止対策
5.オゾン殺菌の基礎と応用

第2部 事例研究
〜 乳酸菌と酵母による変敗原因の解明と対策のノウハウ
>>主たる対象業種は下記の通りです。
農水畜産食品、菓子、発酵食品(調味料、各種飲料を含みます)
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▼ 新しい味物質探索へのアプローチ
  〜 味覚受容の全容解明と産業応用に向けて 〜 (定員60名)
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【開催日】 2011年7月1日(金)
【会  場】飯田橋レインボービル2F「中会議室」
【受講料】定価 26,250円(税込) 
────────────────────────────────
⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91117.htm

⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/91117.pdf

◆プログラム
1.[ 基調講演 ]  おいしさの本質に迫る-
 味覚受容機構の解明をめぐる最近の研究結果と産業応用の可能性
2.[ パネル討論 ]
 最近明らかになったおいしさの要因と商品開発のヒント
     -これからうける味-
 *「コク味(こく味)研究と利用の立場から」
 *「油脂研究」の立場から
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▼[第10期] 主任微生物管理者講座
   HACCP対応-食品安全確保のための専任養成プログラム
(定員60名)
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【開催日】 2011年7月7日(木)および 8日(金)
【会  場】 自動車会館「大会議室」
【受講料】 定価63,000円(税込)
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⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91116.htm

⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/91116.pdf

◆ プログラム

7月7日(木)
〈ガイダンス〉主任微生物管理者の役割と本講座の狙い
第1講座 腐敗変敗原因と汚染源の解明
第2講座 食品微生物検査培地の必須知識
第3講座 微生物制御に用いられる日持向上剤・保存料
   〜講師を囲んで情報交換会〜

7月8日(金)
第4講座 食品工場における真菌対策
第5講座 食品工場のボトムアップによる現場改善の取り組み
第6講座 現場における微生物学的品質管理の取り組み
     〜講師を囲んで情報交換会〜
       〜修了証授与〜
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(このメールへの返信には、配信停止・ご返答が出来ませんので
ご注意ください)
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