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【サイエンスフォーラム通信 8月号】        2011.8.17 発行
現場の問題解決のための実践図書・セミナー
              http://www.science-forum.co.jp/
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小社のセミナー/書籍情報のメール配信を希望されている方へ配信して
います。                                   NO.563
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《 読者の皆様へ ―― 内部被曝の重要性を考える 》

ご覧になった方も多いかと存じますが、週刊誌「AERA」8月22日号は
「関東の子から放射能」の見出しで、千葉、埼玉、東京の子どもたち
の尿から微量の放射性セシウム137が検出されたと報じています。

さらに、検査を依頼した或る母親の「値の高低にかかわらず、そんな
物質が子どもの体の中にあること自体がおかしい。どんな影響がある
かわからず不安です。」との切実な声を併せて伝えています。

これに関し元放射線医学総合研究所主任研究官で医師の崎山比早子氏は、
同誌の取材に「検出量が少ないから健康に問題ないと言い切ることはで
きないのでは。非常に低線量の放射性物質が内分泌器官、神経系、脳な
ど体中に回った時、どういう影響が出るのかまだよくわかっていない。
日本ではこれまでに経験がなく、今後子どもたちに何らかの症状が出て
きた場合、それが内部被曝と関係ないと言うことも難しい」とコメント
しています。

「3・11」以降、私たちは「ただちに健康に影響はない。」「この数値
であれば1年間食べ続けても安全」との政府および関連機関の安易な
説明を度々受けました。しかし上記の崎山氏のコメントに見る通り、
現在の医学では「安全」とは決して言い切れないことが分かってきま
した。内部被曝による人体影響の臨床データが極めて乏しいのです。

その真因が、実は60年以上前、日本占領下のアメリカの核戦略にある
ことが次第に判明してまいりました。
このメールマガジンの前号でも紹介した元医師  肥田舜太郎氏(94歳)
の以下の発言があります。(月刊誌「世界」2011年9月号。
インタビュー「放射能との共存時代を前向きに生きる」より)

「内部被曝は放射線が身体の中に入っても微量だから病気にならないと
マッカーサーが世界中に言ってしまった。核武装を続けるために内部被
曝の被害を隠したのです。核武装が内部被曝によって人を傷つけ続ける
ことが分かると、非人道性が鮮明になってしまうからですが、そのため
内部被曝に苦しむ被爆者が、具合が悪いと言っても誰も分かってくれな
い状態が生まれました。政府も被爆者に味方しないで、なんでもないの
に金を寄こせと言うずうずうしい輩だという姿勢で放置してきた。
(中略)

政府が被爆者を外部被曝と内部被曝で差別したのです。そうしたら今度
は心ない庶民の中に、「被爆者と付き合うと病気がうつる」と言いふら
して差別する者が現れた。被爆者は被曝したことを話すと就学や結婚や
就職の妨げになることが分かり、被曝を隠すようになった。」

「後から出てくるのはぶらぶら病です。(中略)厚生省から患者につい
て診たことを書かないようにという通達がきましたが、カルテには書か
なくてもノートを作って、自分の気になる患者のことを書いていきまし
た。(中略)

それが今、アメリカと日本に何百万人もいる慢性疲労症候群の患者と
そっくりなのです。アメリカでこの患者の発病から最後の段階まで
写したビデオを見たら、様子がまったく同じでした。その患者の病も
アメリカの放射線の影響で起こったのではと疑っています。こうした
症状は、今は内部被曝のメカニズムで説明できます。」
 
詳しくは同誌を読んで戴ければ幸いですが、肥田氏がインタビューの
中で下記の2点に言及されていることを付け加えさせて戴きます。
 
(1)  長崎大学附属原爆後障害医療研究施設助教  七條和子氏を
中心とする研究グループが2009年、既に死亡した7人の被爆者について、
大学に保管されていた組織を特殊な方法で撮影した。その結果、被曝
から60年余りが過ぎた現在も、死の灰が骨や腎臓などの細胞の中で放
射能を出し続けている様子をとらえることに世界で初めて成功した。

「その時だけ被曝して障害を及ぼすのではなく、ずっと体の中に蓄え
られたものが少しずつ少しずつ、体を傷つけている可能性があるとい
う何らかの糸口になればと思っております。」と七條氏は語っている。

(2)  カナダ原子力公社の研究所で医学・生物・物理学の主任をして
いたアブラム・ペトカワ博士が、実験で初めて内部被曝のメカニズム
を解明した。今日「ペトカウ効果」と呼ばれるもので、放射時間を延
ばすほど細胞膜の破壊に必要な放射線量が少なくてもすむ、低線量の
内部被曝による細胞膜破壊の事実を明らかにした(1972年)。

但し、アメリカはこのペトカウの論文を徹底的に排撃した。これを
認めたら核兵器を作るどころか原発の運転も認められなくなってし
まうからである。

皆様のご感想は如何ですか。私は、福島原発事故による放射能汚染
に関し、政府の各種委員会やワーキンググループの討議の中で「デ
ータがあまりにも少ない」との発言を度々耳にするたび「広島や
長崎での被爆者の膨大な臨床データがあるのに、なぜ?」といつも
疑問でした。

しかし前記の肥田氏の戦後の体験談の中で、日本の厚生省が米国の
指示のもと医療機関に内部被曝の診察記録を禁じたこと、世界的に
重要視され他に類を見ない(財)放射線影響研究所の疫学調査が残留
放射線による人体影響を無視していること、したがって内部被曝に
関する組織的な研究とデータの蓄積が決定的に不足していることを
知り、初めて疑問が解けました。
 
放射線の人体影響を過小評価しようとする人々、いわゆる「専門家」
が未だ数多く存在します。当然ながら、自分の子どもの健康を心配
する母親の現実の不安を疫学やリスク論議で解消することはできま
せん。まして放射性物質は単なる微粒子ではなく、体内に入ると長年
にわたり放射能を放出し続け、前述の“ぶらぶら病”や遺伝毒性、
催奇形性、発がん性を含め人体に様々な影響を中長期的に及ぼす可能
性を、未だ今日の医学がそれを完全に解明できる水準に至っていない
とは言え、次第に人々が知るようになってきました。
 
「わが国では放射性物質と暮らす時代は今始まったところである。」
と米谷民雄氏(静岡県立大学特任教授)は「食品衛生研究」2011年
8月号で宣言しています。内部被曝に関する研究の重要性を認識し、
従来の通説を根底から問い直すべき時代を迎えています。

以上の問題意識にもとづき、小社では微力ながら本年11月〜12月に
下記の勉強会を準備しているところです。

□「除染食品開発フォーラム」(11月25日開催予定)
<玉川大学 八並一寿氏、(財)放射線影響協会  西村義一氏、他>

□「風評被害を抑える情報の伝え方」(12月8日開催予定)
    <毎日新聞社  小島正美氏、東洋大学  関谷直也氏、他>  

□「内部被曝の最新知見と食品の放射能汚染の実態」
                         (12月16日開催予定)
<日本赤十字社長崎原爆病院 朝長万左男氏、東京海洋大学 石丸隆氏、
                                              他>

詳細は次号以降順次お伝え致します。今月号は最新刊『低温流通食品
管理の鉄則 ― 事故を起こさないために ―』のご紹介と9月、10月
開催のセミナーのご案内させて戴きます。お役立て戴ければ幸いです。
             代表取締役社長    元山  裕孝    
■  INDEX ───────────────────────────
┣【1】新刊のご案内
┃
┃   ■  「低温流通食品管理の鉄則」
┃
┣【2】9〜10月開催のセミナーのご案内
┃
┃  ■ 異臭クレームを起こさないための官能評価ワークショップ
┃       【問題解決コース】
┃
┃  ■ 清涼飲料水の微生物検査結果の理解度アップ講座【中級者向け】
┃
┃━【◎ 速報!】━
┃  ■ 分かりやすい食品微生物の基礎と正確な検査の方法を学ぶ
┃
┃━【◎ 速報!】━
┃  ■ おいしさと鮮度を追求した冷凍・解凍技術の最新ソリューション
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【1】  新刊のご案内
●「低温流通食品管理の鉄則」 2011年8月10日 発刊いたしました。
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    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ★   ■□  発刊記念特価  26,460円(税込) ■□  ★
    ┃         *****************************        ┃
    ★                  期限:2011年10月10日まで    ★
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ★★ Webでご注文いただきますと上記価格で購入できます ★★
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>>> 本書の特色 >>>
低温流通に関する技術は食材や食品の時空を制御するという進展を
遂げてきましたが、他方、不的確な低温制御により大きな事故に繋がる
ため、個々の段階で食品の特性を踏まえた適切な温度コントロールが
求められています。

東日本大震災のような異常時をも想定したフードチェーンにおける
低温流通管理に関するハード・ソフト両面の知見、特に日常的に
業務遂行するうえで必要な鉄則をそれぞれの専門家が多角的に解説
いたしました。
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 詳しい情報・お申し込みはこちらをご覧くださいませ。↓
     http://www.science-forum.co.jp/books/0320.htm
     
パンフレットのダウンロードはこちらです ↓
   http://www.science-forum.co.jp/bookpdf/0320/0320.pdf
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【2】9〜10月開催のセミナーのご案内  
★ホームページからのお申し込みは定価の【5%引】です★
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▼ 異臭クレームを起こさないための官能評価ワークショップ
     【問題解決コース】
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【開催日】2011年9月15日(木)10:00-16:30
【会  場】飯田橋レインボービル2F(中会議室)
【受講料】定価 37,800円(税込) 【定員】 40名
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⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91121.htm

⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2011/91121.pdf 
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◆【狙い】 においを嗅いだだけで異臭の原因物質がある程度特定できる
エキスパートを目指すことを目的としています。
主に品質保証の分野で官能評価をなさっている方、品質保証の仕組みを
構築したい方、分析ご担当の方にお勧めの講座です。

◆ プログラム
1. 問題解決のための異臭分析・官能評価のエッセンス
     [ステップ1] 異臭の事例から分かること
     [ステップ2] 異臭物質同定へのアプローチ

2. エキスパートを目指す官能評価の実技
     [ステップ3] 臭いを嗅ぎ分ける
     [ステップ4] 異臭物質を推定する

3. 総合質疑&まとめ
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▼ 清涼飲料水の微生物検査結果の理解度アップ講座【中級者向け】
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【開催日】2011年9月29日(木)10:00-16:30
【会  場】飯田橋レインボービル2F(中会議室)
【受講料】定価 39,900円(税込) 【定員】 40名
───────────────────────────────
⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91122.htm

⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2011/91122.pdf
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◆ プログラム
1. 微生物検査法 − 世界の動向と日本の現状
2. 耐熱性嫌気性有芽胞細菌の性状と検出技術
3. 理解度アップワークショップ

【実施要領】
予め設問(5問)を受講生に送付し、予習をして戴きます。
解答をワークショップ当日に発表して戴きながら、
検査結果の読み取り方、原因究明の着眼点、自主検査のポイントを
様々な視点からじっくりと学習し体得して戴きます。 
同時に、受講生の皆さんの知見のフォローアップができるような
全員参加型ショップにしたいと考えています。 

【設問について】
清涼飲料水全般をターゲットとし、飲料の種類別に、製品でリスクの
ある微生物(細菌、カビ・酵母)に関する設問を用意致しました。 
実例や仮想事例をもとに、微生物管理上留意しなければならない内容に
重点をおいています。 設問は下記の5テーマです。
 
1. 微生物検査におけるサンプリングプラン
2. 耐熱性(D値・z値)の復習
3. 耐熱性好酸性菌(TAB)
4. 耐熱性カビ
5. ミネラルウォーターの汚染菌(放線菌など)

(注)設問は、過去に当社が開催しました「微生物検査員のスキル
アップ講座」の内容と重複します。
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▼ 分かりやすい食品微生物の基礎と正確な検査の方法を学ぶ
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【開催日】2011年10月14日(金)9:55-16:00
【会  場】飯田橋レインボービル2F(中会議室)
【受講料】定価 37,800円(税込) 【定員】 60名
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◆ プログラム
1. 食品衛生管理に必要な微生物の基礎と迅速測定法
2. 食品衛生法で規定する微生物規格設定の考え方と検査の
   精度管理の必要性
3. 正確な微生物検査のための精度管理
4. 食品工場における微生物管理の実際
     − 弁当・仕出し工場の微生物管理のポイント −
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▼ おいしさと鮮度を追求した冷凍・解凍技術の最新ソリューション
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【開催日】2011年10月27日(木)9:55-16:00
【会  場】飯田橋レインボービル2F(中会議室)
【受講料】定価 39,900円(税込) 【定員】 60名
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◆ プログラム
1. 【特別講演】これからの冷凍技術に期待されるもの
2. 冷凍により食品は本当にダメージを受けるのか?
    〜 これまでの誤解を解く 〜
3. おいしさと鮮度を追求した食品開発の取り組み
4. おいしさと鮮度を追求した技術開発の到達点
 4.1 高周波誘電加熱による解凍装置
 4.2 光ヒーターシステムによる「凍ったままグリル」   
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その際はお客様no.もお知らせいただきますと幸甚です。
(このメールへの返信には、配信停止・ご返答が出来ませんので
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