━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【フォーラム通信  2011年11月号】          2011.11.02  発行
現場の問題解決のための実践図書・セミナー
            http://www.science-forum.co.jp/
────────────────────────────────
小社のセミナー/書籍情報のメール配信を希望されている方へ配信して
います。                                   NO.584
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《読者の皆様へ ―― 始まった食品の新規制値作り》

 10月31日(月)、厚生労働省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会
(分科会長:岸  玲子  北海道大学大学院教授)が関連部会と合同で開
催され、食品に含まれる放射性物質の新たな規制値作りがスタート致
しました。
       分科会のメンバーは下記サイトをご参照下さい。
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/s0922-6.html

 これに先立ち、10月28日の閣僚懇談会で厚生労働大臣から新しい規制
値設定のための基本的な考え方が示され、大臣発言要旨として同省医薬
食品局食品安全部から各都道府県・保健所設置市・特別区に同日付けで
下記の通り事務連絡がなされました。

「来年4月を目途に、一定の経過措置を設けた上で、許容できる線量を
年間1ミリシーベルトに引き下げることを基本として、薬事・食品衛生
審議会において規制値設定のための検討を進めていく。(中略)今後、
こうした考え方を基本として、

1. 子どもへの影響について具体的にどのような配慮を行うか、
2. 規制値を設定する際の食品のカテゴリーとその割り当て方法をどう
   するか、
3. 放射性セシウム以外の放射性元素の取扱いをどうするか、

等について科学的知見に基づく検討を進めていく。」

上記の基本方針を受け、第1回会合では10月27日に公表された食品安全
委員会の「評価書  食品中に含まれる放射性物質」とそれに先立つ
3,000件を超す意見募集の集計結果にもとづき、主な論点と対応の方向
が厚生労働省サイドから提示され、討議に入りました。しかし初回の
会合のためか具体的討議は全くなされず、各委員からの散発的な質問
と要望に終始したことは少々期待はずれでした。

僅かに、或る委員から「食品安全委員会の最終報告書で、評価に本来
含めるべきチェルノブイリ事故での低線量被曝データが全く考慮され
ていないのは何故か」との質問に対し、厚労省の担当官から「私ども
もその点はよく把握していない」と答えた点、議論の最後に同分科会
放射性物質対策部会長  山本茂貴氏(国立医薬品食品衛生研究所食品
衛生管理部長)が「食品安全委員会の最終報告は、食品の規制値の
判断基準として使うのは非常に難しく、やりにくい」とコメントされ
た点が印象に残りました。

この会合に関し、目についたマスコミ各紙の報道は次の通りです
(いずれも11月1日付)。

■ 毎日新聞:小宮山洋子厚労相は「さらに安全性を確保する必要が
   ある」との見通しを示しており、規制値をより厳しくする方向で
   議論が進むとみられる。(中略)同省幹部は「今より厳しい基準
   を作ることはそう難しくはない」と話す。阿南久・全国消費者団
   体連絡会事務局長は「現状の暫定規制値の下で、消費者は線量計
   を持って不安を募らせている。厳しくすれば安心する人も増える
   のでは」と期待する。

■ 東京新聞:単純計算1/5にならず?  消費者が手にする食品の何割
   が汚染されていると仮定するかで、規制値は5分の1よりさらに厳
   しくなる可能性がある。値が小さくなれば、検査機器の精度を上
   げるなど検査態勢の見直しも迫られそうだ。

■ 河北新報:現在セシウムでは5つしかない食品群の分類の見直し
   や、乳幼児用食品の基準値の創設などについても協議する。今は
   検出されていない放射性ヨウ素など、セシウム以外の物資の扱い
   を検討するとの姿勢も評価してよい。だが、「1ミリシーベルトは
   子どもへの安心を配慮した数字」(小宮山厚労相)だとして、全
   ての食品をこれ以上厳しく規制しないとの方針には疑問が残る。

厚労省としては、あと2ヵ月もない年内に新たな規制値案をまとめ文部
科学省の放射線審議会に諮問した上で、来年4月から施行したい考えで
す。かなり大忙しのスケジュールで、第1回の会合を見る限り相当心配
ですが、それだけに水面下で厚労省のシナリオが既に出来上がっている
のではないかと思われます。

次回以降も出来る限り傍聴し、皆様に状況をお伝えしたいと存じます。
                                 
                               代表取締役社長    元山  裕孝
■  INDEX ───────────────────────────
┣【1】11〜12月開催のセミナーのご案内   
┃     ■ 食品異物対策シンポジウム[東京2011]
┃     ■ 除染食品開発フォーラム
┃     ■ 風評被害を抑える情報の伝え方
┃     ■ 内部被曝の最新知見と食品の放射能汚染の実態
┃
┣【2】既刊本セールスランキング(2011.4-10月)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】11〜12月開催のセミナーのご案内  
★ホームページからのお申し込みは定価の【5%引】です★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 食品異物対策シンポジウム[東京2011]
見えない異物:放射能汚染への対応と原料由来異物・夾雑物
混入防止対策
───────────────────────────────
【開催日】 2011年11月11日(金)9:55-16:55
【会  場】家の光会館「コンベンションホール」
【受講料】定価 29,400円(税込) web価格 27,930円(税込)
【定  員】100名

⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91124.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2011/91124.pdf

◆ プログラム
特別講演1 食品企業は原発事故にどう立ち向かうべきか
特別講演2 海外の生産委託工場の現状と新たな課題
パネル討議 原料由来異物・夾雑物の混入防止対策の仕組み作り
───────────────────────────────
▼ 除染食品開発フォーラム
───────────────────────────────
【開催日】 2011年11月25日(金)10:00-17:00
【会  場】飯田橋レインボービル「C・D会議室」
【受講料】定価 39,900円(税込) web価格 37,905円(税込)
【定  員】60名

⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91126.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2011/91126.pdf

◆ 講座の狙い
本フォーラムのコーディネータ 八並一寿先生(玉川大学農学部生命
化学科准教授)は、「除染食品」開発の必要性を提唱され、近時い
くつかのメディアで持論を発表されています。

その一つ、「今後期待される除染食品の開発と原発事故による環境
への放射能汚染」(FOOD Style21,2011年6月号)
によれば、除染食品は、

1. 原料の生産段階や製造段階で適応可能な「除染処理食品」
2. サプリメント・一般食品・飲料への配合・添加が可能な「除染機能
   食品」
3. 被曝に強い体質とすることが期待される「除染強化食品」
4. 外排泄を補助する「除染補助食品」

の4つに分類され、それぞれの除染の機序、適当な素材、食品例が
整理されています。

本フォーラムは「除染食品」の提唱者 八並先生の基調講演を基軸に、
その呼びかけに応える専門家の先生方に放射線防御の最新知見を
詳細に発表して戴く画期的な催しです。

◆ プログラム
1. 除染食品の開発戦略と実現課題
2. 放射線の生体影響と被ばく低減化をめぐる最近の動向
3. β-グルカンとフラボノイドによる放射線防御
4. ペクチンを中心とした放射線防御
5. 味噌による放射線防御作用
6[課題討議]除染食品はどうあるべきか
───────────────────────────────
▼ 風評被害を抑える情報の伝え方
───────────────────────────────
【開催日】 2011年12月8日(木)10:30-16:40
【会  場】 飯田橋レインボービル「C・D会議室」
【受講料】 定価 37,800円(税込) web価格 35,910円(税込)
【定  員】 60名

⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91127.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2011/91127.pdf

◆ 講座の狙い
原子力損害賠償紛争審査会により賠償の対象として認定された「風評
被害」とは何なのか、どのようなメカニズムで発生するのか、その
正確な理解と根本的な防止策を求めて正しい情報の伝え方を実践
討議します。

◆ プログラム
1. 取材の最前線から見た正しいリスクの伝え方
2. 風評被害のメカニズムと現在の課題を考える
3. 風評被害を防止する{見える化]戦略とは
4. [実践に役だつ情報交換会]
   分かりやすい危害情報の伝え方とはどのようなものか
   -東京電力、原子力安全・保安院の記者会見の問題点を基軸に-
───────────────────────────────
▼ 内部被曝の最新知見と食品の放射能汚染の実態
───────────────────────────────
【開催日】 2011年12月16日(金)10:00-16:30
【会  場】家の光会館7F コンベンションホール
【受講料】定価 29,400円(税込) web価格 27,930円(税込)
【定  員】100名

⇒ 詳細・お申込はこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91128.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2011/91126.pdf

◆ 講座の狙い
放射線審議会基本部会の被爆線量基準に対する提言、厚生労働省による
暫定規制値の見直しを背景に、被爆医療と災害環境調査の最前線で集積
された知見から食品の放射能汚染対策の行方と実務課題を提示します。
 
◆ 開催プログラム
1. 放射能の内部被曝による人体影響の最近の知見
2. 農畜産物の放射性物質汚染の実態と内部被曝の防護法
3. 魚介類の放射性物質汚染の実態
4. 飲用水の自然環境と放射能汚染
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】既刊本セールスランキング(2011.4-10月)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
売上順に10位までの書籍をご紹介します。
 1  0317  微生物胞子 -制御と対策-
 2  0316  最新版 食品分析法の妥当性確認ハンドブック
 3  0318  最新版 食品の適正表示マニュアル
 4  0313  大豆のすべて
 5  0320  低温流通食品管理の鉄則
 6  0319  食品の臭気対策 第1集
 7  0304  微生物試験のデータ考察力トレーニングブック
 8  0308  脳と栄養ハンドブック
 9  0288  現場必携 微生物殺菌実用データ集
10  0315  食の安全・安心に過酢酸はここまで使える!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■ ブックリストとご購入・試読のお申し込みはこちらです。
   http://www.science-forum.co.jp/books/index.htm

※ 試読をお申し込みの際は規約をご一読くださいませ。
http://www.science-forum.co.jp/cgi/trial_reading/mart_raw.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
記載の内容はメール配信後、内容変更となる場合がございます。
ホームページで最新情報をご覧下さい。

各お手続きは下記URLよりお願い致します。
その際はお客様NO.もお知らせいただきますと幸甚です。
(このメールへの返信には、配信停止・ご返答が出来ませんので
ご注意ください)
───────────────────────────────
■配信停止
⇒ http://www.science-forum.co.jp/mail/index.htm
お手続き後、2週間以上たちましても停止されない時は
大変お手数ですが再度ご連絡頂けますようお願い申し上げます。
■ご登録内容変更
⇒ http://www.science-forum.co.jp/application/index.htm
■ご質問    
⇒ mailto:info@science-forum.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【お問い合わせ先】 株式会社 サイエンスフォーラム(担当: 杉浦)
〒270-1173 千葉県我孫子市青山4-1-207
 MAIL: info@science-forum.co.jp
 TEL:04-7128-5461    FAX:04-7184-7912
(営業時間:9:00〜17:00 ※土/日/祭日を除く)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━