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【サイエンスフォーラム通信 2013年 2月号】    2013.02.04 発行
現場の問題解決のための実践図書・セミナー
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≪読者の皆様へ ―― 食品リコール問題のあるべき姿を求めて≫

市場活動の“光と影”。食品事業者による懸命なマーケティング・商品
開発・生産活動の裏側で連日繰り返される食品リコールはまさに“影”
であり、莫大な回収コストと資源のロスをもたらし、もはや社会的に
看過できない事態を迎えています。

産業界の要請に応えるため、食品産業戦略研究所主催の研修会「食品
リコールの問題点とあるべき姿」を1月23日(水)に開催致しました。
消費者・流通・食品製造三者の立場から、自主回収の判断基準と行政対
応・告知方法のあり方に関し活発な発言と意見交換がなされ、考え方の
共有に向け画期的な機会となりました。

会の冒頭、コーディネータの森田邦雄氏(全国発酵乳乳酸菌飲料協会専
務理事、食品産業戦略研究所顧問)より、食品衛生法における回収等の
行政処分に関する基本的考え方が下記の通り示されました。

● 回収・廃棄命令等の行政処分はあくまで公衆衛生上の安全保持のた
   めに行う必要な措置であって、決して処罰として考えるべきでは
   ない。  (昭和23年食品衛生法施行に関する厚生事務次官通達)

● 食品、添加物の基準に合わない方法による食品または添加物を原材
   料として使用した食品であっても、最終食品に食品衛生上の危害が
   認められない場合は、法にもとづく対応、行政指導等の措置をとる
   必要がないと認められる場合がある(平成16年2月4日、自治体の照
   会に対する厚労省の回答。食安企発0204001)。
 
● 一律基準を超えて農薬等が残留する可能性のない食品についても
   同様。法第54条にもとづく対応、行政指導の措置をとる必要がない
   と認められる場合もある(平成18年5月29日。食安監発0529001)。

これを受け、森田満樹氏(Food Communication Compass事務局長)よ
り「消費者はやみくもに回収や廃棄を求めているわけではない。回収
の判断は消費者への健康被害の可能性を基準に決めるべき」との指摘
があり、セブン‐イレブン・ジャパンQC室の田中創一郎氏からも「流
通として健康被害の恐れの有無で対応を判断している。」との発言が
ありました。同時に田中氏より「健康被害が無いのになぜ回収したの
か」との問い合わせが多く、きっちりと説明できるよう製造事業者と
流通サイドで考え方の共有が不可欠」との課題提起を戴きました。
 
議論の過程で「お客様」「消費者」「リコール」「回収」など用語の
定義が必ずしも定まっていないことが判明し、(1)「お客様」と「消
費者」を明確に区分すべき、(2)回収のターゲットは「お客様」では
なく不特定多数の「消費者」である、ことが確認されました。

さらに、講師陣の道免昭仁氏(食肉加工協会)、馬場良雄氏(明治)
からリコール問題への取り組みの現状についてご説明があり、討議の
中で逐次ご意見を戴きましたが、詳細をお伝えできないことが残念で
す。「意見交換会」の中ほどから次々と本音の意見が出され、「回収
すべきかどうか」のボーダーラインのところ、グレーの部分をどうす
べきかに悩んでいる業界の実態が浮き彫りになりました。下記はその
一端です。

● 健康被害や安全性に問題がない事例が一番問題で、企業ポリシー
   による回収にメスを入れない限り回収の増加は避けられない、団
   体のガイドラインだけでは不十分。
   
●「資源を大切にする」という意識をもっと醸成し、業界全体とし
   てガイドラインを共有することが大切。現在進められている食肉
   加工協会のガイドライン作りに期待する。
 
● 企業の都合による回収を出来る限り止めることが必要。あるべき
   姿の実現に向け世論を変えること。世論が変われば行政も変わる。
 
● 現実に問題に直面し、消費者への平時の情報発信の大切さを痛感
   した。

討議時間の制約もあり、遺憾ながらいくつか議論の積み残しがありま
した。今後出来る限り掘り下げていければと念願する次第です。

最後に座長の森田邦雄氏より「適切な対応を図るため、あくまでサイ
エンスをベースに、健康被害があるものは何としても回収すべきだが、
それ以外のものは社会全体の食糧安全保障、資源確保、環境負荷低減
の視点を共通の認識となるよう努力してほしい。」との言葉で閉会致
しました。

閉会後、参加者の皆様から「本音が出て大変参考になった。」「世論
形成、是非にと思います。」「パネル討論&意見交換会はもっと時間
を割いた方がよい。分科会など考えてほしい。」との声を始め、実に
多くのご意見と今後に向けたご要望を頂戴致しました。

熱心にご意見を寄せて戴いた参加者の皆様に心より御礼を申し上げ
ます。皆様のご期待に副えるよう、状況の変化を見据えつつ本研修会
の継続に努める所存です。引き続きご支援のほどお願い申し上げます。
                         
                              代表取締役社長  元山 裕孝

■  INDEX ───────────────────────────
【1】2月〜3月開催のセミナーのご案内
┏
┠■ 発酵食品のおいしさ・高機能化を求めて
┃       〜 非熱プロセス利用の最新技術 〜
┠■ 不凍タンパク質の食品応用
┃        ─ 新製品開発と市場拡大へのマイルストーン
┠■ [第7回]食品安全のための工場点検ワークショップ
┃      改善をより確実にするための工場点検のノウハウ
┠■ より安全な原料野菜・野菜加工品を求めて
┃      細菌汚染防止と事故を繰り返さないために
┠■ [第3回] 製品の微生物品質を確保する迅速検査・同定技術
┃      工程・原材料・最終製品の迅速・精確な微生物検査を目指して
┠■ レトルト食品技術研究会
┠■ 微生物試験法の妥当性確認の進め方[第3回]
┃     〜 食品検査担当者の悩みに答える 〜
┗ 

【2】《分冊化のご案内》最新版 食品の適正表示マニュアル
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【1】  2月〜3月開催のセミナーのご案内  
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★ホームページからのお申し込みは定価の【5%引】です★
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▼ 発酵食品のおいしさ・高機能化を求めて
     〜 非熱プロセス利用の最新技術 〜
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【開催日】2013年 2月 7日(木)   10:00 〜 16:00
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 37,800円(税込)→ web価格 35,910円(税込)
【定  員】60名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91303.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91303.pdf
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▼ 不凍タンパク質の食品応用
     〜 新製品開発と市場拡大へのマイルストーン 〜
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【開催日】2013年 2月14日(木)10:00 〜 17:00
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 39,900円(税込)→ web価格 37,905円(税込)
【定  員】60名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91304.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/91304.pdf
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▼[第7回]食品安全のための工場点検ワークショップ
       改善をより確実にするための工場点検のノウハウ
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【開催日】2013年2月26日(火) 10:00 〜 17:00
               2月27日(水)  9:30 〜 17:00
【会  場】飯田橋レインボービル1F C+D会議室
【受講料】定価 63,000円(税込)→ web価格 59,850円(税込)
【定  員】40名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91305.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91305.pdf
※お願い
本講座は2日間の受講で修了となります。1日のみご参加をお受け
いたしかねますので、何卒ご了承下さいませ。
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▼ より安全な原料野菜・野菜加工品を求めて
     細菌汚染防止と事故を繰り返さないために
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【開催日】2013年 3月 6日(水)   10:00 〜 16:30
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 37,800円(税込)→ web価格 35,910円(税込)
【定  員】60名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91306.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91306.pdf
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▼ [第3回] 製品の微生物品質を確保する迅速検査・同定技術
     工程・原材料・最終製品の迅速・精確な微生物検査を目指して
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【開催日】2013年 3月 15日(金)   10:00 〜 16:45
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 39,900円(税込)→ web価格 37,905円(税込)
【定  員】60名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91307.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91307.pdf
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▼ レトルト食品技術研究会
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【開催日】2013年 3月 22日(金)   10:00 〜 17:00
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 39,900円(税込)→ web価格 37,905円(税込)
【定  員】60名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91308.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91308.pdf
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▼ 微生物試験法の妥当性確認の進め方[第3回]
   〜 食品検査担当者の悩みに答える 〜
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【開催日】2013年 3月 27日(水)   10:00 〜 16:30
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 39,900円(税込)→ web価格 37,905円(税込)
【定  員】60名
⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91309.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91309.pdf
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【2】《分冊化のご案内》最新版 食品の適正表示マニュアル
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助かるといったお客様からのご意見やご希望をお受けし、必要な部分
を章・節単位で個別に販売する試みを始めました。
現在は標記タイトルのみのご紹介になりますが、ご検討いただけますと 
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