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【サイエンスフォーラム通信   2013年 8月号】   2013.08.05 発行
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● 2013 食品安全研究会 の開催日変更のお知らせ
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本セミナーの開催日(9月5日)の当日、消費者庁が「食品表示法に係
る説明会」を東京で開催することが公表されました。

食品各社の品質保証担当者の皆様にとりまして行政主催の説明会への
出席は優先度の高いものと判断し、やむを得ず私どものセミナー開催
日を、当初の9月5日(木)から12月10日(火)に延期させて
戴きます。
講師陣の日程がつかず開催が12月に入り大変恐縮ですが、今後徐々に
具体化する表示基準、強化される「指示・立ち入り検査」の執行体制の
問題等、詳細に検討し議論すべき事項は数多く、12月時点の最新情報
にもとづき意見交換を行う所存です。
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≪読者の皆様へ ―― 
       “勉強会”が続く消費者委員会の食品リコール論議≫

8月末を期限とする親委員会への報告までいよいよ残り少なく、食品
リコールの現状認識と課題整理のための消費者委員会第25回消費者安
全専門調査会が7月29日(月)に開催され、事務局から「食品リコー
ルの現状(中間とりまとめ)骨子案」が提示されました。

上記「骨子案」を含め当日の配布資料は下記サイトでご覧いただけ
ます。
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/anzen/senmon/025/shiryou/index.html

骨子案の討議に先立ち、当日は下記2件の報告がありました。
(1)  農林水産省ホームページ掲載「食品リコール社告の掲載例」に
    ついて
(2)  消費者委員会事務局が行った業界団体と企業へのヒアリング結
    果について

初めに農林水産省 西澤克二氏(消費・安全局表示・規格課)から
同省のホームページで推奨している「食品のリコール社告の記載例」
について説明がありました。
「新聞へのリコール社告を出す際に、より消費者にとって分かりや
すいものとして伝え被害の未然防止に資するため、リコール社告JI
Sを参考に」作成したとのことですが、あたかも作文を棒読みする
かのような説明の後、出席委員から即座に下記の“集中砲火”を浴
びる結果となりました。

・この記載例では危機感が伝わらない。社告例が冗長すぎる。
・これでは全く分からない。農水省がこの件の通知を出したのは
  2011年、社告の記載例をホームページに掲載したのが今年4月
  とのことだが、その間いったい何をしてきたのか?
・「これは自主回収の例だから、あくまで参考程度、それ以上は
  農水省としては言えません」では、監督官庁としてあまりにも
  無責任。
・この社告の例は消費者に大きな負担を強いている。また、「お
  飲みいただいても健康被害はございません」と言い切っている
  事例が良い事例である、というのが甚だ疑問。
・事業者団体への周知は関係部局を通じて行ったとのことだが、
 「こうやってほしい」というキャンペーンや説明会などは特に
  何も実施していない。それでは単に「私たちはここまでやっ
  た」という証拠を残しただけではないか。

結果として、“お役所仕事”の範囲を出ていないことが明らかに
なった次第です。

★不信募るヒアリング先非公開の聴き取り調査

次に、消費者委員会事務局から、或る食品事業者団体とそこに
所属する会員企業8社に対して行った、食品リコールの現状と
課題に関する聴き取り調査結果が報告されました。 

残念ながら説明資料は委員だけの机上配布で、傍聴席には一切
配布されず、詳細は不明です。何よりも「どのような団体か、
回答している人はどのような立場、役職の人かは公表できな
い。ヒアリングした企業名も同じ」との事務局の説明に、委
員はもとより傍聴席からも一様に首をひねる光景が見られ、
即座に「そのようなヒアリングに信憑性があるのか」「ヒア
リングをやる意味が果たしてあるのか」といった疑問の声が
委員から相次ぎました。

傍聴席から聞き取れた範囲で、とくに下記の事務局の発言が
印象に残りました。
「健康被害がなくて法令違反があった場合、違反が軽微であ
ろうとなかろうと食品事業者としては何よりもマスコミを意
識し、健康被害がなくてもコンプライアンス上必ず回収する
というのが事業者へのヒアリング結果でした。」(事務局)

ここで注意しなければならないのは、ヒアリング先が極めて
恣意的なことです。ここで思い出すのは前々回(第23回)の
この調査会で各委員から出された下記の意見です。

・法令違反があっても健康被害がなければ回収しないことで
  事業者の責任が果たせるのか。
・健康被害がないから回収しなくてもよいというのはどうし
  ても納得できない。
・自分は製造事業者の立場だが、製造者の良心にもとづき、
  法律違反のものは即回収する。
回収しなくてもよいのなら、むしろその法律自体を改正
すべき。

どうやら食品のリコールを工業製品と同じ範疇で捉えよう
とする意志が感じられてなりません。事実、当日の議論を
傍聴した消費者サイドの或る関係者から「この調査会は食
品リコールのあるべき方向をミスリードする恐れがある。」
と警告されました。

★とりまとめ案に関する意見交換:次回(最終回)に向けて

いよいよ「食品リコールの現状(中間とりまとめ)骨子案」
の議論に入りました。事務局が提示した骨子案は下記の通り
です。

1.はじめに
(1)食品関連法令は、消費者庁、厚生労働省、農林水産
     省等に所管があり、法執行は地方自治体である。
(2)相当数の食品自主リコールが存在し、印刷ミスや健
     康危害が重篤な例まで幅広い理由で回収されている。
(3)食品リコールの特殊性と製品リコールとの共通性の
     整理。

2.食品リコールの考え方
(1)食品関連法令に基づく(強制)リコール(食品関連
     法令の整理)
(2)食品関連法令に基づかないリコール(自主リコール)
(3)消費者団体が提案する食品リコールの在り方

3.食品リコールの情報収集体制
(1)情報収集体制(事業者のお客様センター窓口、保健
     所、地方農政局等)

4.食品リコールの判断基準
(1)健康危害に基づくリコール
・食品関連法令違反に基づく回収の判断基準
・食品関連法令違反に基づかない回収の判断基準
(2)健康危害に基づかないリコール

5.食品リコールの実施
(1)健康危害の度合いによる消費者への食品リコールの情報
     周知の在り方
(2)行政機関におけるネットワークの状況
(3)国、地方自治体、製造事業者、流通事業者等の協力体制
(4)事業者におけるリコールの取組と課題
(5)現状でのリコールのバラツキと矛盾点の整理

6.食品リコールの終了・再発防止
(1)回収率の考え方(回収終了の判断)
(2)再発防止に向けた取り組みの現状
(3)自主回収品の処理確認の現状

7.まとめ
(1)健康危害の度合いによって、リコールの判断基準、実施
     方法、実施主体等を明らかにしたらどうか(消費者への
     情報提供の在り方、積極的なリコール(強制回収)、受
     身的なリコール(告知等)、消費者への情報提供 等)。
(2)リコールへの自主的な取り組みのためのガイドラインや
     国内・国際の規格の策定などのリコールの効果を上げる
    方法、さらに事業者、行政のそれぞれの責務を定めた包
    括的なルールの検討。
                       以上

先ず「中間とりまとめ」の「中間」をどう位置付けるのかに疑問
の声が上がりました。議論の結果、現在の食品リコールのどこに
どのような問題点があるかを整理して、第三次消費者委員会にバ
トンタッチするという理解で、「中間とりまとめ」ではなく「論
点整理」とすることで落ち着きました。

これに先立ち、各委員から出された意見は次の通りです。

・食品リコールはスピードが命。一般の工業製品とは違う。もっ
  と食品リコールの実態の把握と類型化が必要。このままでは有
  効なとりまとめは出来ない。
・消費者を守る方法が様々ある中で、食品リコールの位置づけを
  もっと整理する必要がある。
・食品リコールは掘り下げて検討すべき問題が多く、いずれもき
  ちんとしたヒアリングが出来ていない。このようなことでとり
  まとめが出来るのか?
・何よりも食品リコールの特徴をしっかりとまとめて欲しい。
  食品リコールは対象や事象がものすごく色々あり、事象ごとに
  課題、判断基準が違うことをしっかりと整理して戴きたい。
・今回事務局が行ったヒアリングは特定の大手食品事業者が相手
  で、大半の事業者はこれでは対応できない。明らかに実情と異
  なる。

この調査会での議論は次回(8月22日)が最終回で、論点整理が
ここで一応終了します。有効なガイドライン作りの契機となりう
るのか、結局のところ行政のポーズで“お蔵入り”の運命を辿る
のか、少なくともミスリードをさせないよう業界全体で注視する
必要がありそうです。
                    
             代表取締役社長  元山裕孝
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┠■ [第8回 食品安全のための工場点検ワークショップ]
┠■ 入門講座  初めての食品微生物 第3講座
┃      現場で役立つ微生物制御の基礎
┠■ 食品メーカーにおける微生物管理の最前線
┠■ 生活習慣病予防と食の新しい形
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 ┠■  2013年度 清涼飲料水の微生物検査スキルアップ講座

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ませんが、検査・サニタリー業界の方のお申込をお受けすることが
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【開催日】2013年 9月19日(木)    10:00 〜 16:50
【会  場】飯田橋レインボービル2F中会議室
【受講料】定価 37,800円(税込)→ web価格 35,910(税込)
【定  員】60名

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【開催日】2013年 9月 27日(金)    10:00 〜 16:30
【会  場】飯田橋レインボービル1F C+D会議室
【受講料】定価 37,800円(税込)→ web価格 35,910(税込)
【定  員】60名

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【開催日】2013年 10月 3日(木)    10:00 〜 16:40
【会  場】飯田橋レインボービル2F中会議室
【受講料】定価 29,400円(税込)→ web価格 27,930(税込)
【定  員】60名

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91326.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2013/91326.pdf
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▼ 2013年度 清涼飲料水の微生物検査スキルアップ講座
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【開催日】2013年 10月 11日(金)    10:00 〜 16:30
【会  場】飯田橋レインボービル1F C+D会議室
【受講料】定価 39,900円(税込)→ web価格 37,905(税込)
【定  員】40名 → 少人数定員制

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