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【サイエンスフォーラム通信   2013年 12月号】   2013.12.02 発行
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≪ 暗澹たる船出 ―― 第3次食品表示部会第2回会合 ≫

11月28日(木)午前10時、最大の関心事である食品表示基準を審議
する場として、その行方に注目する多くの傍聴者で埋め尽くされた
消費者委員会大会議室。前回の立石委員(JA全農)の“ワンマンシ
ョー”を受け、「検討課題の審議の進め方」に関する阿久澤部会長
からの提案と消費者庁の説明を軸に第3次第2回(通算第27回)会合
がスタート致しました。

当日の議題は下記の3点です。
1.新設する調査会の呼称と役割
2.食品の区分
3.事業者等の区分

 当日の配布資料は下記サイトでご覧戴けます。
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji
/bukai/027/shiryou/index.html
 
そこに収録されている資料のうち「【追加資料】鬼武委員提出資料」
は、部会当日は委員のみの机上配布で傍聴者には配られませんでした
が、調査会設置および食品表示基準に関わる区分の検討にあたり留意
すべき事項が的確に提示されており、一読をお勧めします。

しかし残念なことに、部会長の「5分で説明を」の一声のため十分な
説明が出来ず、報告の後何の議論もなされませんでした。これは立石
委員提出資料、石川委員提出資料についても全く同様で、「ご意見と
して承りました。」との部会長の声でシャットアウトされた次第です。
何のための提出資料なのでしょうか。

鬼武委員(日本生協連)を始め、印象に残った各委員の発言は
以下の通りです。

● 各専門調査会での議論がかなりオーバーラップする恐れがあり、
   部会と調査会との関係、議決の優先権を含め調査会の運営規定
   を明確にすべき。

● 消費者庁が作成した食品の区分と食品関連事業者等に関する
   区分のマトリックスは非常に分かりにくい。縦軸、横軸を整
   理しなおすべき。

● 何よりも食品の安全を第一に、食品衛生法を主体にしてJAS法
   を付加的に位置づけ問題を考えるべきだと思う。

● 「生鮮食品」「加工食品」「添加物」の3つに無理やり分ける
   のではなく、包装しているか、包装していないかで分けて議
   論すべきではないか。

● 生鮮食品の基準は抜け穴だらけ。加工食品も同じ、これらの
   抜け穴をしっかりと議論しないと何も問題は解決しない。
   JAS法、食衛法でやってきたことが既に破綻をきたしている。
   食品表示法という新しい法律ができたわけだから、新しい
   仕組みで基準を組み立てる必要がある。

● 前回の議論の積み残しである「加工食品と生鮮食品の区分」
   を先ずどのように振り分け、それを調査会にどう落とし込ん
   でいくかをこの部会で明確にすべき。それをしないと後で
   とんでもないことになる。

● 黙っておられる委員の方々一人一人にご意見をお伺いした
   い。事務局の案だからといって、それに従う進め方は民主
   的ではない。
 
これらはいずれも“暖簾に腕押し”で部会長は全く議論をしよう
とせず、何かというと「それで消費者庁はよろしいですか。」と
尋ねる始末。これほど会議中に消費者庁にお伺い立てるシーンは、
正直なところ筆者はこれまで経験がありません。課題のすべては
調査会で議論するのでしょうか?
 
冒頭から本質的な意見や異論が出されているにもかかわらず、
結局のところ議題1「調査会の呼称と役割」は部会長案の通りに、
議題2と3「区分」は消費者庁提案の通りに承認されました。
「とくにご意見がないようですので消費者庁の提案通りとし
ます。」との部会長の声を不思議な思いで聞きました。

いよいよこれから各調査会が開かれ、明年3月頃に食品表示部
会の中間報告・意見交換・共通事項整理がなされる予定です。

設置された3つの調査会のうち栄養表示調査会は12月4日に
第1回会合を、加工食品調査会は12月25日に初会合を開くこと
が既にアナウンスされています。

11月28日の部会での配布資料に収録されていますが、手際よく
11月22日付で各調査会の委員名簿が公表されていることに驚き
を感じました。予め選出された各調査会の座長、当日承認され
た「主な審議事項」は以下の通りです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1. 栄養表示調査会
□ 座 長:澁谷 いづみ氏(愛知県豊川保健所長)
□ 主な審議事項
● 対象区分(義務化する栄養成分など) 
● 表示方法(100g(100ml)当たりとするのか、
   1包装当たりとするのかなど) 
● 対象食品(消費者向け包装食品に限るのかなど) 
● 対象事業者(除外規定の設定など) 
● 強調表示(他の表示と異なる文字の色、大きさ
       による表示も強調表示に含めるかな
   ど)
□ 開催頻度:1〜2ヵ月に1回程度
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2. 生鮮食品・業務用食品調査会
□ 座 長:池戸 重信氏(宮城県産業技術総合センター
           副所長)
□ 主な審議事項
● 業者間取引における表示対象・表示方法の整理
● 生鮮食品関係のJAS法の個別品質表示基準の整理・
   統合(ルールを統一できるものの整理)
● 生鮮食品関係の用語の統一
● 添加物の表示事項・表示方法(添加物のみ販売す
   る場合)
● 生鮮食品と加工食品の整理を踏まえた食品の取扱
   いの変更に伴う表示基準の適用関係の整理
□ 開催頻度:同上
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3. 加工食品調査会
□ 座 長:宇留須 厚雄氏(藤田保健衛生大学医学部教授)
□ 主な審議事項
● 表示義務者の考え方の整理
● 加工食品関係のJAS法の個別品質表示基準の整理・統合
  (ルールを統一できるものの整理)
● インストア販売に係る表示事項の取扱いについての検討
● レイアウト、文字の大きさの検討
● アレルギー表示(代替表記等の見直し、表示方法の整理)
● 加工食品関係の用語の統一
□ 開催頻度:同上

委員間の目線合せが全くできておらず、調査会での議論のルール
作りもこれからの状況で、果たして上記の開催頻度で明年3月頃
までに部会としての中間報告ができるまでに調査会で議論を深め
集約することが出来るのか、甚だ疑問です。皆様のご感想は如何
ですか。先行きに対し、まさに暗澹たる思いがします。

一方、部会の終了間際、数名の委員から消費者庁に対し食衛法、
JAS法と食品表示法との関わり、表示法の基準運用で発生しうる
例外規定の取扱い、「食衛法よりJAS法を優先するのか?」など
行政実務上の質問が次々に投げかけられ、Q&A的に担当官が応え
るシーンがありました。この点は現実の場面で若干役立ちそう
な感じでした。後日議事録が公開されますので、是非ご覧くだ
さい。

私は今月25日の加工食品調査会を傍聴する予定です。引き続き
生の動向をお伝えしたいと存じます。

                    代表取締役社長  元山 裕孝
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