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【サイエンスフォーラム通信  2014年10月号】  2014.10.01  発行
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≪食品表示基準制定へカウントダウン!――第31回食品表示部会報告≫

9月24日(水)、内閣総理大臣の諮問にもとづき消費者委員会第31回食品
表示部会が開かれ、パブリックコメントを経て策定された食品表示基準
の修正案に関する審議を行いました。何よりも会議室の受付で渡された
“ズシリ!”とする膨大な説明資料に、今後遭遇するであろう数多くの
表示トラブルを予感致しました。
食品表示基準制定のカウントダウンがいよいよ始まりました。
当日の配布資料は下記URLから入手できます。
 http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/
bukai/031/shiryou/index.html

会議の冒頭、阿久澤部会長から下記の発言がありました。

● 本日の議論の進め方について提案したい。配布資料の順番ではなく、
   6月にこの部会でとりまとめた各調査会報告書の意見と消費者庁の
   基準案との間で相違点がある事柄を議論のポイントとしたい。した
   がって審議は配布資料3に添って、当方(食品表示部会)と基準案
   との間に差が残った理由や、今後のQ&Aなどへの対応といった点を
   確認しながら議論を進める。

● 資料3の項目ごとの議論・質疑の後、その項目に関する基準案につ
   いて賛成できるかどうか、各委員に1項目ずつご意見を確認してい
   きたい。全委員の意見を伺った上で、最終的に答申をどうするか
   勘案したい。

これまでとは明らかに異なる議事の進め方に驚きましたが、委員から
は全く異論は出ず、予め根回しがなされていたのでしょうか。

★ 消費者庁から基準案の修正提案

審議に先立ち、消費者庁 竹田食品表示企画課長より「パブリック
コメントを経て当初の基準案を修正した点について説明させて戴く」
との発言があり、下記の通りパブコメ案からの変更点が提示されまし
た。

1.製造所固有記号の使用に係るルール=業務用食品を除く。

2.栄養成分表示の義務化に係るナトリウムの表示=任意に「ナト
    リウム」の量を表示する場合、ナトリウムの量の次に「食塩相
    当量」を括弧書き等で併記する。

3.栄養成分表示の義務化に係る小規模事業者=当分の間、中小企
    業基本法に規定する小規模事業者(おおむね常時使用する従業
    員の数が20人以下の事業者)についても、栄養成分表示の省略
    を認める。

4.栄養強調表示に係るルール(低減された旨の表示)=ナトリウ
    ムについては、食品の保存性及び品質を保つ観点から、25%以
    上その量を低減することが困難な食品については、相対差につ
    いての特例を認める。

5.小包装の食品における省略可能な表示事項=
    (1) 表示可能面積がおおむね30cm2以下の場合は、安全性に関す
        る表示事項(「名称」 、「保存方法」、「消費期限又は
        賞味期限」、「表示責任者」、「アレルゲン」及び「L-フ
        ェニルアラニン化合物を含む旨」については、省略不可と
        する。
   (2)加えて、表示責任者を表示しなくてもよい場合には、製造
        所又は加工所の所在地及び製造者又は加工者の氏名又は名
        称も省略不可とする。

6.経過措置期間=
  (1)加工食品及び添加物の全ての表示については5年とする。
  (2)生鮮食品の表示については、1年6ヶ月とする。

★ナトリウム表示、栄養強調表示は半数以上の委員が消費者庁案に
 「反対」

資料3に添って、いよいよ審議がスタート。当日は時間の都合上、
栄養表示および生鮮食品・業務用食品の表示に係る検討課題に
ついて議論されました。
加工食品の表示については次回(10月3日)の食品表示部会で一括
審議する予定です。

ちなみに栄養表示に関する検討課題は、
(1)栄養成分の表示(義務、推奨、任意)
(2)ナトリウムの表示
(3)小規模事業者
(4)栄養強調表示

の4課題。

1.栄養成分の表示について
 
「推奨表示」に議論が集中しました。
初めに池原委員から「消費者庁の趣旨は理解できるが、「推奨」
と言うと事業者は「義務」と同等の意味合いに受け止める。この
表現をもう一度考え直してほしい。通知で示す方法もあるのでは
ないか」との意見があり、続いて鬼武委員から「推奨などあいま
いな表現を法律に含めるべきではない」との指摘、さらに宮地委
員から「アレルギー表示の推奨と栄養成分表示の推奨の意味合い
が違うことはおかしい。通知で示すことを含め、再度検討しても
らいたい」との要請がありました。
しかし、迫委員 石川委員、河野委員が相次いで消費者庁案を
支持する発言をし、追い打ちをかけるように消費者庁から「義
務、推奨、任意表示の3つに分けていることについて、特段これ
を見直す必要はない」との強硬な回答が飛び出したことで、
「賛成できない」と表明したのは池原委員のみ。結局、消費庁
案が支持される結果となりました。

2.ナトリウムの表示について

本件は一転して委員の大半が消費者庁案に「不賛成」。以下の
発言が相次ぎました。

● 日本人の栄養摂取において食塩摂取量、塩分のコントロール
   が非常に重要になっており、これまでの栄養表示調査会での
   議論を是非生かして戴きたい。運用により「塩分摂取量」の
   言葉が義務表示の枠から外に出るようなことは止めて戴きた
   い。(河野委員)

● 枠内にあって「食塩摂取量」の言葉が目に飛び込んでくるか、
   枠外のため目に飛び込んでこないか、そのいずれかで消費者
   の意識は違ってくる。色々な例外規定を設けられると私たち
   は混乱する。ルールはなるべくシンプルに、原則を通して戴
   きたい。(板倉委員)

● 今回の消費者庁の提案は、国際的に見ても、事業者あるいは
   消費者から見ても、誰にとってもあまり良い提案ではない。
   国の政策として新しく減塩の活動をする面からも混乱を招く。
   消費者庁の決め方は余りにも中途半端で、是非再考をお願い
   したい。(鬼武委員)

● 当初のパブコメ案を優先すべき。「食塩相当量」と「ナトリ
   ウム」の記載は絶対離れてはいけない。(迫委員)

消費者庁から「我々としては今回の修正案の通りでいきたい」
との発言がありましたが、審議の結果、消費者庁案に「賛成で
きない」委員が過半数以上、「留保」が2名(石川委員、池原
委員)の結果となり、阿久澤部会長から「この項目に関しては
食品表示部会としては消費者庁の提案に不賛成である旨が分か
るような答申にしたい」とのまとめがありました。

3.小規模事業者について

本件に対する各委員の意見は「留保」が半数近くの6名、
「反対」はゼロでした。とくに消費者庁の修正案で提示された
「当分の間」「従業員20人」に質問や疑問視する声が相次ぎま
 した。
「なぜ20人なのか、その理由、根拠が全く不明確」「栄養表示
調査会では20人という数字は規模が大きすぎるという判断だっ
た」「そもそも中小企業にも法を適用することが本来の目的で
はないのか」「「当分の間」のスケジュールを明確にして戴き
たい」との意見が迫委員、河野委員、板倉委員を始め各委員か
ら次々と出されました。

これに対し、消費者庁から以下の説明がありました。

●「20人」はあくまで政策的な判断。例外規定として推定値に
   よる計算が認められたが、5年後にそれが出来なければただ
   ちに表示違反になる。安全のマージン、実現の実行可能性
   を考え、20人で線を引いておけば5年後にたちまち表示違反
   が連発するような事態は法施行の時点で避けられるのでは
   ないかと判断して設定した。

●「当分の間」を具体的に何年と規定することは出来ない。
   5年の間にどの程度条件が整備されるのかを見ながら、
   事業規模や従業員数等に見直しをかける。当面これでスタ
   ートして随時ローリングをしていくことが、行政の立場と
   して現実的な対応と考えている。

消費者庁の修正案を疑問視する声が目立ちましたが、阿久澤
部会長により各委員の最終的な意見確認では多くの委員が
「留保」に挙手した反面、「賛成できない」はゼロでした。

4.栄養強調表示に係るルールについて

消費者庁の「特例」の判断に議論が集中しました。「減塩
活動が進んでいる中で、25%の規定は技術の進歩を遅らせる」
(迫委員)、「修正案は制度的な優良誤認を誘発する恐れが
ある。表示方法を変えるべき」(石川委員)「特例が気にな
る。消費者庁として手順の規定が必要」(宇理須委員)、
「裁量行政は問題が多い」(板倉委員)ほか、異論が相次
ぎ、「賛成できない」が過半数を占めました。「留保」は
ゼロでした。

なお、「留保」とは次回までに事務局から当該委員の意見を
確認する由です。「反対」が過半数を占めた「ナトリウム表
示」「栄養強調表示」に関する答申それらへの消費者庁の対
応が注目されるところです。

以下、詳細は後日公表される議事録をご覧戴ければ幸いです。
加工食品調査会でのとりまとめと消費者庁の修正案が異なる
事項の審議は、次回(10月3日)に行われます。

               代表取締役社長  元山裕孝

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 ┠■ 拡大する配食サービスの課題と市場展望
  ┠■ 始動する食品機能性表示制度にどう対応するか
  ┠■ 食品微生物検査の相談所 [第1回]
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