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【サイエンスフォーラム通信  2014年 12月号】   2014.12.01  発行
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≪制度設計に異論噴出――退席相次ぐ第35回食品表示部会報告≫

11月26日(水)、消費者委員会食品表示部会(第35回)が開かれ、
「食品の新たな機能性表示制度に係る食品表示基準(案)」が審議さ
れました。当日の配布資料は下記URLから入手できます。
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/bukai/
035/shiryou/index.html

会の冒頭、阿久澤部会長から以下の発言がありました。
「諮問されている基準案が適当かどうか本会議の河上委員長から求めら
れており、当部会での議論を踏まえ、再度本会議で答申について議論す
ることになっている。本件についてはこの部会では議決を行わず、消費
者委員会本会議に部会の意見を報告する形をとる。」
 
座長の意向は、消費庁が提案する基準案(パブコメ後の修正案)に沿っ
て部会の意見を求めることにあるようです。
しかし、各委員の本件に対する受け止め方は全く異なっており、予め河
野委員(全国消費者団体連絡会)、鬼武委員(日本生協連)から下記の
意見書が提出されています。

・食品表示部会において、機能性表示食品に係る規定の審議は初めてで
あるため、パブコメを受けた変更点のみの議論とせずに、食品表示基準
の中の機能性表示食品の規定全般について議題として頂きたいと思いま
す。消費者庁の本日の資料ではパブコメ案からの変更点が議題にあがっ
ていますが、その是非を問うことが主題ではないと思います。変更案の
みに議論が矮小化されないよう審議を進めていただきたい。(河野委員)

・今回の基準案は、本来は先の「食品の新たな機能性表示制度に関する
検討会」における検討と並行して、当部会においても食品表示基準の基
本骨格に関する検討から論議されるべきであったと考える。このたびの
内閣総理大臣からの諮問に関して、以下の3つが解決されない限りはこの
部会として答申は出せないのではないかと考える。

1) 安全性に係る部分に関して、食品安全委員会との協議はなされたのか。
2) ガイドラインが提示されていない今、食品表示基準案の規定だけでは
   審議はできない。
3) パブリックコメントではどのような意見が出されたのか全容を示すべ
   き。(鬼武委員)
 
案の定、消費者庁の概要説明に対し石川委員(弁護士)から強硬な反対
意見が提起されました。極めて核心をついた発言に思われ、ここに紹介
します。
 
・サプリメントは伝統的な食品とはかなり異なる工程で製造しており、
これを従来と同じ「食品」と考えるべきかどうかというところから見直
すべきだと思う。このたびの機能性表示は、制度設計それ自体から検討
すべきではないか。

・トクホは健康増進法上の許可制度があって、その上で食品表示基準で
表示ルールを定める二本立て。栄養機能食品も健康増進法に規定があっ
て、その上で食品表示基準がある。やはり二本立てとなっている。これ
に対し、今回の機能性表示食品は内容規制的なものがなく表示基準だけ
しかない。これは重大な問題を孕んでいる。こうした法制度的な面が先
の「検討会」で全く議論されていない。表示基準だけで進めていくルー
ルは問題ではないか。

・今回GMP制度を入れないとすると、安全性について何も担保されてい
ない。食品の安全性については先ず食品衛生法上の内容の規制があって、
そこに表示を課すことによって初めて安全性を担保することができる。
内容規制を抜きにして表示規制を先行させることは安全性を疎かにして
いる。現時点では、表示制度の審議は先延ばしすべき。

・閣議決定で「平成26年度中に措置をせよ」ということだが、措置とい
うのは「しない措置」もあるし「検討期間を3年要する」という措置もあ
る。もっとゆとりをもって、先ず内容規制から、トクホとの関連を含め
て、しっかりと制度的な検討をすべきではないか。

・届出制は実体審査ではなく、あくまで形式審査。形式審査には届出の
撤回制度は基本的にない。仮に問題が発生した場合、食品表示法第6条
で届出の取り消しが指示できるか極めて疑問。消費者庁が立法技術を駆
使して、いろいろな要素を組み込んで非常に精密に作られており、よく
ここまでまとめられたと感心しているが、最後のところで実体なのか手
続なのか、届出制度の整合性のところが法律家として納得できない。

・安全性に関わる規制の問題と、登録・届出など国の関与を避けたい
要素を兼ね合わせて、どういう制度が可能なのか、実体論ではなく制度
論としての検討が十分でないので、現時点では表示制度として諮問に承
認を出す時期ではない。

以上が石川委員の発言です。もとより消費者庁から反論が提起されまし
たが、立石委員(JA全農)を始め石川委員の意見に賛同する声が相次ぎ、
他の委員から反対意見は全く上がりません。ここで議事は完全に膠着状
態に陥りました。

議事が一歩も進まないうちに所定の3時間が到来。驚いたことに午後1時
を過ぎた頃、あたかも座長の進め方に“反旗”を翻すがごとく続々と退
席する委員が現れ、なんと5名もごっそりといなくなる始末です。こんな
事態は初めての経験です。相変わらずの無制限のマラソン会議に、残っ
た委員から「会議時間が長すぎる!」と不満の声が上がりましたが、座
長から「何とか続けさせて戴きたい」と懇願され、ボロボロと櫛の歯が
抜けた状態で会が続けられました。それでも過半数を維持しているとは
いえ、既に3分1の委員は退席しており、あまりにも無残な有様です。
報告すべき本会議が予め翌週に設定されており、この日だけで議論を終
えたいのが座長すなわち消費者委員会の意向です。

予定された表示基準自体の議論に全く入れないまま3時間半が経過。こ
こで筆者もたまらず退席させて戴きました。制度の本質的な見直しを
要求する声しか耳に残っておらず、これでどのような報告が阿久澤部
会長から消費者委員会本会議でなされるのでしょうか。 
本会議は12月2日(火)に開催されます。
 
折しも当部会の前日(11月25日)、日本健康・栄養食品協会が主催した
セミナー「食品の新たな機能性表示制度に向けて」に会場(ヤクルトホ
ール)をほぼ埋め尽くす550名近い参加者が集まり、懸案の届出制に伴
う同協会の支援策を熱心に聴講する光景が「日経バイオテク」(2014年
11月26日 06:00)で報じられています。部会での本質論とは裏腹に、
施行に向けカウントダウンが始まっており着々と外堀が埋められつつあ
る様子で、基準案の諮問が所詮は法手続き上の形式にすぎないのではと、
若干の虚しさを感じた次第です。

さて、2015年はいよいよ食品表示法施行の年。様々な問題が生起するも
のと思われますが、これからも可能な限り政策決定のプロセスを傍聴席
からお伝えしたいと張り切っております。この1年の皆様のご支援に心
から感謝の意を表します。

                 代表取締役社長  元山 裕孝
■  INDEX ───────────────────────────
【1】12月 〜 2015年 1月  開催のセミナーのご案内

 ┠ ■ 食品微生物検査の相談所[第1回]
  ┃ 出荷検査では検出されにくい危害微生物の検査と管理のノウハウ  
 ┠ ■ 初めての予測微生物学
 ┠ ■ アレルゲン情報の正確な提供を目指して
  ┃     >> 食品表示基準が大きく変わった!!<<
 ┠ ■ 飛躍するアジア食品包装の現状・課題と将来
  ┃     〜 発展するアセアン・インド・中東 〜
 ┠ ■ 新しい食品衛生ガイドラインの活用法
  ┃     〜 取引先の衛生管理をいかに高度化するか 〜
  ┠ ■ [第2回] 水の安全を考える
  ┃    〜 食品工場で使用する水の安全性・健全性の確保を目指して

【2】書籍 特別割引販売のご案内 
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【1】12月 〜2015年 1月  開催のセミナーのご案内
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▼ 食品微生物検査の相談所 [第1回]
〜 出荷検査では検出されにくい危害微生物の検査と管理のノウハウ
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【定  員】48名

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http://www.science-forum.co.jp/seminar/91431.htm
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【開催日】2014年 12月 10日(水) 10:00 〜 16:00
【会  場】飯田橋レインボービル 2A議室
【受講料】定価 36,000円(税別)→ web価格 34,200円(税別)
【定  員】30名限定

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http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2014/91432.pdf
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▼ アレルゲン情報の正確な提供を目指して
>>食品表示基準が大きく変わった!!<<
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【開催日】2014年 12月 16日(火) 10:00 〜 16:00
【会  場】自動車会館 大会議室
【受講料】定価 36,000円(税別)→ web価格 34,200円(税別)
【定  員】60名

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http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2014/91433.pdf
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▼ 飛躍するアジア食品包装の現状・課題と将来
     〜 発展するアセアン・インド・中東 〜
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【開催日】2015年 1月 22日(木) 10:00 〜 16:20
【会  場】自動車会館 大会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】60名

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91501.htm
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http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91501.pdf
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▼ 新しい食品衛生ガイドラインの活用法
     〜 取引先の衛生管理をいかに高度化するか 〜
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【開催日】2015年 1月 29日(木) 10:00 〜 16:00
【会  場】連合会館 「201会議室」
【受講料】定価 36,000円(税別)→ web価格 34,200円(税別)
【定  員】48名
【定員】48名

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http://www.science-forum.co.jp/seminar/91502.htm
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http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91502.pdf
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▼ [第2回] 水の安全を考える
〜 食品工場で使用する水の安全性・健全性の確保を目指して 〜
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【開催日】2015年 2月 6日(金)  10:30 〜 16:55
【会  場】自動車会館 大会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】60名

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http://www.science-forum.co.jp/seminar/91503.htm
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