━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【サイエンスフォーラム通信  2015年 4月号】   2015.04.01 発行
● 現場の問題解決のための実践図書・セミナー
               http://www.science-forum.co.jp/

◆ 読みやすくレイアウトしたPDFファイルを添付しております。
────────────────────────────────
小社のセミナー/書籍情報のメール配信を希望されている方へ配信して
います。                                     NO.456
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪政令第六十七号――食品表示行政の新たなスタート地点で≫

4月1日、政令六十七号により食品表示法の施行日と定められた日を迎え、
法の立案から食品表示基準の審議過程を追い続け、「一元化検討会」、
消費者委員会食品表示部会・関連調査会、消費者庁「意見交換会」・
説明会の傍聴に明け暮れた日々を走馬灯の如く思い出しています。

様々な発見と失望がありました。1回の平均所要時間が14分に満たない
「閣議決定」(NPO情報公開クリアリングハウス調査。2014年11月18日 
東京新聞)を金科玉条の如く乱発し“虎の威”を借りる行政担当者、
消費者庁と消費者委員会の独特な関係、「消費者委員会事務局が、おか
しい。」と業界紙の社説(食品化学新聞2014年24・31日合併号)で指摘
された不可解な議事の進め方、パブリックコメントを通して得られた
4,000件を超える国民の声が消費者庁により極めて単純化された形で
修正案が作成され審議が進められたこと、毎回委員が疲労困憊するほど
会議時間が延長された割にほとんどすべての議題で十分な議論がなされ
なかったこと、さらに或る調査会で発見された議事録の改ざん・・・
このほか意外な事実は枚挙にいとまがありません。何よりの驚きは、
あれほど作業の遅れが明らかな状況で、機能性表示食品を含め、駆け
込みで法の施行日を当初の予定通り4月1日としたことです。
 
問題の多い食品表示法の立法過程の“残り香”とも言える会議が3月20日
(金)に開かれました。消費者委員会「食品ワーキング・グループ
(第3回)」。議題は「トランス脂肪酸に関するヒアリング」です。
前回(昨年7月1日)は東京大学大学院医学系研究科 佐々木敏教授に
よる「日本人における脂肪酸摂取量の実態と健康影響の推測」の解説
でしたが、ヒアリングの最後となる今回は、日本動脈硬化学会が平成
25年4月に公表した「栄養成分表示に関する見解ならびに要望」にもと
づき「なぜトランス脂肪酸を問題視するのか」について同学会の前理
事長 寺本民生氏が話され、ワーキング・グループの委員との質疑応
答を通して学会の要望の意図と根拠を確認することが狙いです。

ちなみに寺本氏の主張は下記の通りです。
「前回の佐々木氏の説明はあくまでわが国の全体的な話で、子供たち
がどう摂取しているかを私たちは最も危惧している。1970年代にファ
ーストフードが日本に上陸しそれ以降食形態が大きく変化した。
トランス脂肪酸が多く含まれるファーストフード、ビスケット、ケー
キ、クラッカー、ポップコーンは、高齢者はそれほど摂取していない
が、子供たちは多く食べている。動脈硬化が完成するには何十年もか
かる。すなわち予防に何十年もかかるということだ。気付いた時は
もう遅い。子供たちの健康を守るために社会システムとしての管理が
重要で、トランス脂肪酸の表示が予防医学の立場から有効。同時に、
トランス脂肪酸の含有量が多い食品は摂取しないという社会の意識
づけが必要。」

当日の出席委員は座長の阿久澤良造氏(食品表示部会長)と唯根妙子
氏(日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会)の二人
のみ。阿久澤氏は座長の役割上いくつか質問を発せられましたが、
傍聴席から見ると唯根氏は寺本氏の説明資料を初めて目にするかの
ように資料とにらめっこで言葉少なく、座長が会の進行に苦心され
ている様子がありありでした。実はもう一人 夏目智子委員(全国
地域婦人団体連絡協議会)がいらっしゃるのですが、当日は欠席。
何とも議論が乏しい、閑散とした会合でした。

本ワーキング・グループでのトランス脂肪酸の審議はこれで完了し、
これまで3回の議論の内容を報告書としてとりまとめ、消費者委員
会に報告するとのことです。
傍聴しながら、正直なところ疑問だらけでした。

1.臨床医の説明を理解し判断できる専門委員、オブザーバーが
    誰一人同席せず、一体何が明らかになったのか。なぜ、一昨年
    の日本動脈硬化学会の声明を今議論しなければいけないのか。
    第2回と第3回の間隔が8ヶ月も空いたのはなぜか。「集中的に
    調査審議を行い、その結果を委員会に報告する」ことが本グ
    ループに定められた規定(平成26年3月25日 消費者委員会決定)
    ではないのか。
2.そもそも「食品ワーキング・グループ」は何のための機関で、
    今後何を審議しようとしているのか。なぜ、最初にトランス
    脂肪酸を取り上げたのか。なぜ、科学的根拠を確認しようとす
    る本ワーキング・グループの構成員が、座長以外の委員は学術
    的には素人の消費者関係の二人だけなのか。

上記2については、ほぼ明らかです。
コトの発端は昨年4月15日、食品安全委員会事務局が公表した「消費
者委員会食品表示部会および栄養表示に関する調査会に提出された
トランス脂肪酸に関する立石委員提出資料について」という文書です。
その中で「食品安全委員会の食品健康影響評価書の一部を恣
意的に抜粋するとともに、評価書にない文言が加筆されている」と
公文書の捏造を抗議したことです。
ところが、抗議された消費者委員会はこの問題を不問に付したばか
りか、阿久澤部会長が立石委員に助け舟を出すかのように、第3回
栄養表示調査会で下記の発言をしています。

「今回、立石委員からトランス脂肪酸の義務表示を求める意見書が
提出されております。このトランス脂肪酸については、食品安全
委員会の評価書も出されており、健康に対する影響があることは科
学的にも明らかにされていると私自身、考えております。その取扱
いについて、私自身もさらに科学的知見に基づいて十分検討する必
要があると考えております。」(第3回調査会議事録より)

こうして、阿久澤氏を座長とする「食品ワーキング・グループ」
が発足し、昨年4月22日に第1回会合が開かれました。
ちなみに食品安全委員会では「トランス脂肪酸の摂取量について、
日本人の大多数がWHOの勧告(目標)基準であるエネルギー比の
1%未満であり(中略)通常の食生活では健康への影響は小さいと
考えられる」(食品健康影響評価書の要約)と結論しています。

上記の通り、リスク評価機関の結論と立石委員の主張、阿久澤部
会長の「健康に対する影響があることは科学的にも明らかにされ
ている」という認識とは全く異なります。
さらに驚くべきことに、不正を告発された当事者の立石委員が
ワーキング・グループの第1回会合で「平成24年3月8日に食品
安全委員会から健康影響評価が出されました。これは、私は
知りませんでした。残念ながら私は最初からこの食品表示部会
の委員を務めています。ですけれども、これは勉強不足だと
言われればそうかもしれませんけれども、私はこんなことは
知りませんでした。この評価が出ていることも知りませんでし
た。」と発言しています(第1回ワーキング・グループ議事録より)。
こうした開き直りが公の席、政府機関で通用する現実を、私たち
はどのように受け止めたらよいのでしょうか。

このような過程を経て遂に本年3月6日「食品表示法の施行期日
を定める政令」が発布され、4月1日から本法律が施行されるこ
とになりました。
微力ながら一市民の目線で行政を監視する重要性を、今さらの
ように痛感しています。新しい法律の施行が極めて多くの問題
を孕み、決して十分な審議が部会および調査会でなされた訳で
はなく、国民の声、業界関係者の声が軽んじられたこと、ひと
えに4月1日に間に合わせるための役回りであったことを、何よ
りも私たちは銘記したいと思います。

             代表取締役社長  元山 裕孝

■  INDEX ───────────────────────────

【1】4月 〜6月  開催セミナーのご案内
  
  ┠■ 食品微生物検査の相談所 [第2回]
  ┃ 〜 管理を見直すべき重要危害微生物とその制御法
  ┃
  ┠■ 実践!洗浄殺菌ワークショップ
  ┃ 〜 現場改善のための洗浄殺菌の適正選択と清浄度評価の
  ┃     ノウハウ
  ┃
  ┠■ 2015年度 芽胞菌入門講座
  ┃ 〜 芽胞菌を徹底的に理解する1日 〜 
  ┃
  ┠■ 成功する野菜ビジネスのノウハウ
  ┃ 〜 野菜の価値・個性を掘り起こし躍進するビジネスリーダー
  ┃      集合!
  ┃
  ┠■ [第5回] 芽胞菌対策研究会
  ┃〜 食品製造現場における芽胞菌対策の「相談所」を目指して 
  ┃
  ┠■ 微生物試験データ考察力増強ワークショップ 
  ┃〜 お客様から信頼される【問題発見型】微生物を求めて
  ┃
  ┠■ 2015年度 食品危機管理者育成講座
  ┃ 〜 危機管理の司令塔を養成する! 
  ┃
  ┠■ 初めての食品微生物 第1講座 食品微生物入門  
  ┃ 〜 2015年度 入門講座 〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】書籍 特別割引販売のご案内 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】4月 〜6月  開催のセミナーのご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ホームページからのお申し込みは定価の【5%引】です★
────────────────────────────────
▼ 食品微生物検査の相談所 [ 第2回]
─ 管理を見直すべき重要危害微生物とその制御法
────────────────────────────────
【開催日】2015年 4月 15日(水)   10:00 〜 16:30
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91509.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91509.pdf
────────────────────────────────
▼ 実践! 洗浄殺菌ワークショップ
─ 現場改善のための洗浄殺菌の適正選択と清浄度評価のノウハウ
────────────────────────────────
【開催日】2015年 4月 24日(木)   10:00 〜 17:00
【会  場】飯田橋レインボービル2F 中会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】40名

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91510.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91510.pdf
────────────────────────────────
▼ 2015年度 芽胞菌入門講座
────────────────────────────────
【開催日】2015年 5月 13日(水)  10:00 〜 16:30
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】50名

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91511.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91511.pdf
────────────────────────────────
▼ 成功する野菜ビジネスのノウハウ
────────────────────────────────
【開催日】2015年 5月20日(水)   10:00 〜 16:40
【会  場】飯田橋レインボービル 中会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】60名

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91513.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91513.pdf
────────────────────────────────
▼[第5回]芽胞菌対策研究会
────────────────────────────────
【開催日】2015年 5月 27日(水)  10:00 〜 16:25
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】50名

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91512.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91512.pdf
────────────────────────────────
▼ 微生物試験データ考察力増強ワークショップ
────────────────────────────────
【開催日】2015年 6月 10日(水)  10:00 〜 16:30
【会  場】飯田橋レインボービル
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】40名
────────────────────────────────
▼ 2015年度 食品危機管理者育成講座
────────────────────────────────
【開催日】】2015年 6月 16日(火) 〜 6月 17日(水)
                   09:55 〜 18:30    9:00 〜 16:00
【会  場】飯田橋レインボービル
【受講料】定価 60,000円(税別)→ web価格 57,000円(税別)
────────────────────────────────
▼ 初めての食品微生物 第1講座 食品微生物入門
────────────────────────────────
【開催日】2015年 6月 24日(水)  10:00 〜 16:35
【会  場】連合会館
【受講料】未定
────────────────────────────────
【2】書籍 特別割引販売のご案内 
────────────────────────────────
下記のタイトルを (2015年 5月 31日受付まで)
【既刊本 15%引き】
【オンデマンド本 10%引き】
で販売いたしますので、ご検討下さいませ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
既刊本 → 15%引
◇ 食の安全・安心に過酢酸はここまで使える!
◇ フレッシュ食品の高品質殺菌技術

オンデマンド本 → 10%引
◆ 人を動かす食品異物対策
◆ 現場必携 微生物殺菌実用データ集
◆ 微生物試験のデータ考察力トレーニングブック
◆ [最新版]食品分析法の妥当性確認ハンドブック
◆ 食品プラント洗浄殺菌マニュアル

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
各タイトルの詳しい情報はこちらをご覧下さいませ。→↓
http://www.science-forum.co.jp/books/index.htm

復刻本はご注文に係るご注意がございます。ご一読をお願い致します。
http://www.science-forum.co.jp/podbooks/index.htm
────────────────────────────────
* 記載の内容はメール配信後、内容変更となる場合がございます。
   ホームページで最新情報をご覧下さい。

*各お手続きは下記URLよりお願い致します。
  その際はお客様番号もお知らせいただきますと幸甚です。
 (このメールへの返信には、配信停止・ご返答が出来ませんので
  ご注意ください)
───────────────────────────────
■ 配信停止
⇒ http://www.science-forum.co.jp/mail/index.htm

■ 宛先変更
⇒ http://www.science-forum.co.jp/mail/index.htm
から一度停止していただき、新しいご連絡先で再登録をお願い致します。

お手続き後、2週間以上たちましても停止されない時は
大変お手数ですが再度ご連絡頂けますようお願い申し上げます。

■ メールアドレス以外の内容変更(ご勤務先/ご所属/ご住所等)
⇒ http://www.science-forum.co.jp/application/index.htm

■ ご質問   ⇒ mailto:info@science-forum.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【お問い合わせ先】 株式会社 サイエンスフォーラム(担当: 杉浦)
〒270-1142   千葉県我孫子市泉14-30ネクサスビル
MAIL: info@science-forum.co.jp
 TEL:04-7128-5461    FAX:04-7184-7912
(営業時間:9:00〜17:00 ※土/日/祭日を除く)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━