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【サイエンスフォーラム通信  2015年 9月号】   2015.09.03 発行
● 現場の問題解決のための実践図書・セミナー
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います。                                     NO.435
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≪『税金を払わない巨大企業』を読んで感じたこと≫

数字のクイズです。東芝の会計操作問題が深刻な事態を招来しつつある
昨今、或る書籍で下記の数字が目に飛び込んできました。以下の%の数
字が何を示しているか、お分かりですか。

 1位 三井住友フィナンシャルグループ  0.002%
 2位 ソフトバンク  0.006%
 3位 みずほフィナンシャルグループ  0.09%

富尾幸雄著『税金を払わない巨大企業』(文春新書)からの抜粋です。
公表された資料をもとに著者が集計した「実効税負担率の低い大企業
35社」(2013年3月期)の1位から10位の上記3社で、ちなみに「ユニク
ロ」で有名なファーストリテイリングは6.92%で7位。

トップ10のうち7割を金融機関が占めていることも特徴です。気になる
食品業界ですが、10位にキリンホールディングス(12.50%)が顔を出
しています。
またソフトバンクとファーストリテイリングの社長が経済誌「フォー
ブス」の2013年版「世界長者番付」で、それぞれ世界128位(資産86億
ドル)、66位(133億ドル)と億万長者であることも意味深いところです。
 
著者の調査によると、法定正味税率(法人税と法人住民税、法人事業税
を合計した法人税率)が38.01%だった2013年3月期、例えば上記2位の
ソフトバンクは税引き前利益が788億8500万円ありながら法人税納付額は
わずかに500万円(信じられますか?)、実効税負担率(法人税納付額を
税引き前利益で割った数値)はなんと0.006%です。

7位のファーストリテイリングは税引き前利益756億5300万円で法人税納
付額は52億3300万円、実効税負担率は6.92%。1位の三井住友フィナン
シャルグループに至っては1479億8500万円の税引き前利益に対し法人税
納付額は驚くなかれ300万円に過ぎません。実効税負担率は0.002%と極
小です。
 
これが冒頭の数値の正体です。国が定めた法定正味税率38.01%がど
うして上記の大企業でこのような実効税負担率になるのか、そのから
くり[企業の会計操作、優遇税制の拡大適用、ゼロ・タックスなどの
節税スキーム、タックス・イロージョン(課税の浸蝕化)とタックス・
シェルター(課税の隠れ場)の悪用、その他]が本書で詳細に明らか
にされています。

本書は、わが国の財界や大企業の経営者が「企業の法人税は高すぎ
る」「諸外国並みに法人税を減らせ」と主張し続けていることに対
する決定的な反証の書です。
 
著者の富岡氏は、かつて国税庁の職員として毎年のように脱税摘発
件数と摘発額の双方でトップの実績を上げ、大蔵事務官時代に「節
税」という言葉を提唱された、まさに税制のプロ中のプロです。そ
の著者の主張は次の言葉に端的に表現されています。

「日本の税制の欠陥は、メインタックスである所得課税に欠陥が
あることです。所得課税の欠陥を是正できれば、消費税は不要です。
たとえ消費税を導入するにしても、その前にやるべきことがありま
す。それは、本来大企業が納めるべき税金を納めなくてもいいよう
にと、法制を歪めてまで徴税を怠っている現状の租税システムを改
め、正常化することです。国民いじめの消費税を第一に考えるべき
ではないのです。」(本書p.12-13)

「本書は決して大企業パッシングではありません。大企業の巨大
な利益からすれば、法定正味税率で納税しても、企業の屋台骨は
ゆるぎもしません。(中略)
税に70年近く携わり、税を50年以上研究し続けて、税の表も裏も
知り尽くした私が、日本の財政や税制を真に改革するための遺言
として本書を著しました。」(本書「あとがき」より)

富岡氏の一身を賭した主張は政治の力学の世界では巧みに排除さ
れ、今日の消費税増税不況が到来していることは皆様ご承知の通
りです。とくに広範な中小企業、高齢者、低所得者層への過酷な
影響は計り知れません。

これまで食品表示、食品安全分野の様々な政府機関の委員会、
調査会を傍聴してきた中で、委員の方々の存在がいかに行政プ
ロセスの“駒”に過ぎないかということを目撃してまいりました。
富岡氏も政府税制調査会の特別委員や国会の公聴会で公述人をつ
とめられたことを本書で述べられています。しかし同氏の主張が
残念ながら世論につながっていかなかったことは事実で、改革
の難しさをヒシヒシと痛感します。
 
本書を通して「税金を払わない巨大企業」の実態を初めて知り、
彼我のとてつもない落差の大きさにショックを受けました。ま
さに巨人と蟻です。言うまでもなく小社は小さな点に過ぎませ
んが、食品業界の実情と担当者の思いに寄り添い精一杯人材教
育と情報活動に努め、小さな“世論作り”に邁進することで存
在理由を示すしかないことを今さらながら感じた次第です。
 
以下は、そのための活動の数々です。ご一覧願えれば幸いです。

                代表取締役社長  元山 裕孝
■  INDEX ─────────────────────────

【1】9月 〜11月  開催セミナーのご案内
  
  ┠■ 2015年度 レトルト食品技術講座 
  ┃〜 基礎から最新動向まで 〜
  ┃
  ┠■ 【第12回】食品安全のための工場点検ワークショップ
  ┃ 〜 改善をより確実にするための工場点検のノウハウ 
  ┃
  ┠■ 最初の異変をどう捉えるか
  ┃    〜 リスク情報のキャッチ・分析・仕分けのあり方 〜
  ┃
  ┠■ おいしい低塩・減塩食品を求めて 2015
  ┃〜 減塩食品のイノベーションを目指した製品開発の方向性 〜
  ┃
  ┠■ アジア新時代の食品開発と技術戦略
  ┃ 
  ┠■ 飽きない食品研究会  〜 人からのアプローチ 〜
  ┃
  ┠■ 低温微生物集中講座
  ┃〜 チルド・冷凍食品の安全性確保のために 〜
  ┃
  ┠■ 予測微生物学による食品の最適設計手法 [第4回]
  ┃ 〜 食品製造条件の合理的設定のための予測微生物学の活用法 〜
 
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【2】書籍 特別割引販売のご案内 
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【1】9月 〜11月  開催のセミナーのご案内
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★ ホームページからのお申し込みは定価の【5%引】です ★
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▼ 2015年度 レトルト食品技術講座
〜 基礎から最新動向まで 〜
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【開催日】2015年 9月 7日(月)  10:00 〜 16:40
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91522.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91522.pdf
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▼ [第12回]  食品安全のための工場点検ワークショップ
〜 改善をより確実にするための工場点検のノウハウ 〜
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【開催日】2015年 9月 10日(木)〜11日(金)
             ↑ 10:00〜17:00   9:30 〜 17:00
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価  60,000円(税別)→ web価格 57,000円(税別)
【協  賛】イカリ消毒株式会社
【企  画】食品産業戦略研究所

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91523.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91523.pdf
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▼ 最初の異変をどう捉えるか
〜 リスク情報のキャッチ・分析・仕分けのあり方
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【開催日】2015年 10月 7日(水)   10:00 〜 16:40
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価  38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【主  催】食品産業戦略研究所

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91524.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91524.pdf
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▼ おいしい低塩・減塩食品を求めて 2015
〜 減塩食品のイノベーションを目指した製品開発の方向性 〜
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【開催日】2015年 10月 14日(水) 10:00 〜 17:00
【会  場】連合会館 201会議室
【受講料】定価  38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91525.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91525.pdf
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▼ アジア新時代の食品開発と技術戦略
〜 2015年末 6億人超の巨大市場「アセアン経済共同体」発足! 〜
新たな食品事業環境の出現にいかに対応するか
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【開催日】2015年 10月 23日(金)  10:00 〜 16:30
【会  場】フォーラムミカサ エコ7F ホール
【受講料】定価  38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【協  賛】食品品質保持技術研究会/(一社)日本食品包装協会 

⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91526.htm
⇒ パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2015/91526.pdf
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▼ 飽きない食品研究会   〜 人からのアプローチ 〜
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【開催日】2015年 11月 12日(木)  10:00 〜 17:00
【会  場】連合会館「201会議室」
【受講料】定価  38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
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▼ 低温微生物集中講座
〜 チルド・冷凍食品の安全性確保のために 〜
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【開催日】2015年 11月 18日(水)  10:00 〜 16:00
【会  場】連合会館「201会議室」
【受講料】定価  36,000円(税別)→ web価格 34,200円(税別)
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▼ 予測微生物学による食品の最適設計手法 [第4回]
〜 食品製造条件の合理的設定のための予測微生物学の活用法 〜
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【開催日】2015年 11月 27日(金)  10:00 〜 17:00
【会  場】飯田橋レインボービル「A会議室」
【受講料】定価  38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
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【2】書籍 特別割引販売のご案内 
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下記のタイトルを (2015年 10月 31日 受付まで)
【既刊本 15%引き】
【オンデマンド本 10%引き】
で販売いたしますので、ご検討下さいませ。
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◎ 既刊本 → 15%引
◆ 低温流通食品管理の鉄則 〜 事故をおこさないために 〜  
◆ 大豆のすべて
◆ 新しいレトルト食品開発・製造ハンドブック

◎オンデマンド本 → 10%引
◆ カット野菜品質・衛生管理ハンドブック
◆ アンチエイジングヘルスフード
◆ 食感創造ハンドブック
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各タイトルの詳しい情報はこちらをご覧下さいませ。→↓
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