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【サイエンスフォーラム通信  2016年 8月号】   2016.08.01 発行
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≪いよいよ「論点整理」始まる!
                 ―第6回 加工食品の原料原産地表示制度検討会≫

今月号の主題の前にお伝えしたいことがあります。障害者支援施設
「神奈川県立津久井やまゆり園」で7月26日未明に発生した19名に
及ぶ殺人事件に対し、知的障害者やその家族でつくる「全国手をつ
なぐ育成会連合会」が公表した声明文のことです。その一部をご紹
介します。

「抵抗できない障害のある人に次々と襲いかかり死傷させる残忍な
行為に私たちは驚愕し、被害にあわれた方々やそのご家族の無念を
思い、悲しみと悔しさにただただ心を震わせるばかりです。(中略)
私たちの子どもは、どのような障害があっても一人ひとりの命を
大切に、懸命に生きています。そして私たち家族は、その一つひと
つの歩みを支え、見守っています。事件で無残にも奪われた一つ
ひとつの命は、そうしたかけがえのない存在でした。(中略)
国民の皆様には、今回の事件を機に、障害のある人一人ひとりの
命の重さに思いを馳せてほしいのです。そして、障害の有る無し
で特別視されることなく、お互いに人格と個性を尊重しながら
共生する社会づくりに向けて共に歩んでいただきますよう心より
お願い申し上げます。
 平成28年7月26日
       全国手をつなぐ育成会連合会  会長 久保 厚子 」

事件前、犯人の植松聖容疑者が緊急措置入院中の本年2月20日、
「ヒトラー思想が降りてきた」と話していたが分かりました。
(東京新聞 2016年7月29日)
思わず、ドイツ映画「帰ってきたヒトラー」を思い出しました。
最近日本でも上映されヒットした作品です。劇中、ユダヤ人の
或る認知症の老婆がヒトラーを見て突然自らの過去が蘇ります。
「昔と同じだね、みんな最初は笑っていた。こいつに私の家族
は皆ガス室で殺されたんだ。出て行け、この極悪人!」
これに対しヒトラーは抗議します。「1933年当時、大衆が私に
扇動されたわけではない。彼らが私を選んだのだ。」

映画を見ながら不思議なことに安倍晋三首相とヒトラーの姿が
次第に二重写しになっていきます。先の参議院議員選挙の大勢が
判明した7月11日未明、内奥からこみ上げる悦びを必死に抑え込
もうとする安倍首相の、テレビに映し出された表情が忘れられ
ません。
貧富の差が益々拡大し、経済と引き換えに軍靴の足音とテロの
脅威が近づき、私たちの命と基本的人権が脅かされつつある今日
の日本。その社会の一角で今回の事件が発生しました。予備軍
“隠れナチス”が身近なところに潜んでいることを忘れてはなり
ません。

一方、こちらは国民の台所を支える食品産業に政府与党の政治的
事情で降りかかる原料原産地表示制度の問題です。7月26日(火)
標記検討会が開かれ、今秋の中間とりまとめに向け「論点整理」
の議論がいよいよ始まりました。

当日の配布資料は下記URLでご覧戴けます。
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/other/kakousyokuhin_kentoukai.html

前回(第5回)の検討会の最後に森光座長が「次回は論点整理で、
実行可能性が決して半歩後退することのないように前進する形
で、落としどころではなくいかに何をつくっていけばいいかを
ぜひ議論させていただければと思います。」との意気込みを語
り、臨席された板東消費者庁長官からも「丁寧な議論により実
行可能な形で、そして政府の戦略、方針等にも示されておりま
すような方向性を踏まえた形で実行可能な方策についてのきめ
細かな検討をしていきたいと思っております」との発言があっ
ただけに、期待して参加致しました。
しかしその期待も、会議開始20分で失望に変わりました。

本メルマガ5月号でもお知らせした通り生産者、消費者団体側
の主張が相変わらず紋切型で、「全ての食品に原料原産地表示
を行うことで既に国の方向が示されている。」と“錦の御旗”
を振りかざすとともに、「いろいろ課題が出ているが、それら
をどうクリアして消費者に正しく情報を伝えていくかを考える
べき」との意見を繰り返すばかりです。
 
たまらず富松委員(味の素)が発言します。
「事務局が用意した論点整理の資料があまりにも唐突。これま
で5回にわたりいろんな議論をしてきたが全く整理されていない。
ヒアリングで製粉協会や醤油醸造協同組合など多くの事業者から
「実際のところ実行は不可能」と困難な実情が訴えられた。
あの方々にどうして「実行は可能ではないか」と言えるのか。
全く理解できない。もっとこれまでの議論を整理して、実行可
能性を大事にして戴きたい。そうしないと議論できない。この
ことを皆さんにご理解戴きたい。」

さらに武石委員(食品産業センター)からも発言が続きます。
「この検討会は各委員の言いっ放しで議論になっていない。
これまでの5回の議論を飛ばしていきなり「全ての加工食品を
対象に」は飛躍しすぎ。そもそも「全ての加工食品を対象に
する」という考え方自体を先ず整理すべき。現行の原料原産
地表示制度は直罰規定を伴っている。単に消費者の合理的選
択を盾に議論を進めるのではなく、罰則規定を含め慎重に検
討すべきではないか。」

また市川委員(食のコミュニケーション円卓会議)からも、
「第1回検討会で出された検討項目の1項目目、現行の原料
原産地表示制度や取組の検証がこの検討会でほとんどなさ
れていない。こうしたことの議論が無く、すべての加工食品
の義務化を先走りすることで後がついていけるのか」と警鐘
を鳴らす発言がありました。

しかしそれにもめげす、森光座長は政府の意向を実現すべく
懸命に反論し、「決して実行可能性を無視している訳ではな
い。しかし先ず全ての加工食品を対象にすると枠を決めて議
論しないと、例外規定ばかりの制度になってしまう」と必死
に議事を進めようとします。

結果として第6回検討会では一歩も議事が進行せず、「実行
可能性」の言葉のみが虚しく会場で飛び交うばかりです。
議論が全く噛み合わず展開方向が見えなくなる中、座長代理
の池戸委員(宮城大学名誉教授)から下記の意見が出され、
どうやらこれが落としどころのようです。
「閣議決定の線に沿って議論することは賛成する。但し、
実行可能性を前提にすべきで、より具体的な方策が議論が
出来るように、イメージが湧くような資料を事務局に次回
用意して戴きたい。その上で、キメ細かく議論し方向性を
決めていくべきだと思う。」

次回(第7回)は8月23日(火)の予定です。会議終了後、
傍聴した関係者の一人から「何のための検討会なのか?
食品表示のことを分かっている委員があまりにも少ない。
閣議決定に従って全ての加工食品を義務化するのなら検討
会は必要ないはず」との怒りの声を聴きました。

                      代表取締役社長  元山 裕孝
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⇒ 詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91621.htm
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http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2016/91621.pdf
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【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格36,100円(税別)
【定  員】40名

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http://www.science-forum.co.jp/seminar/91622.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2016/91622.pdf
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▼ 新しい食品表示基準の実務 2016
  〜 出揃ったガイドラインにどう対処すべきか 〜
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【開催日】2016年 9月 16日(金) 10:00 〜 16:20 
【会  場】連合会館2階 「201会議室」
【受講料】定価 36,000円(税別)→ web価格34,200円(税別)
【定  員】48名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91623.htm
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▼ 発酵食品の高機能化戦略 2016
  〜 発酵の謎に挑む ── 事業化へのチャレンジ 〜
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【開催日】2016年 10月 7日(金) 10:00 〜 16:30 
【会  場】連合会館 2F 「201会議室」
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格36,100円(税別)
【定  員】未定
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【開催日】2016年 10月 20日(木) 10:00 〜 16:45 
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