━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【サイエンスフォーラム通信  2017年 4月号】  2017.04.03発行
 ● 現場の問題解決のための実践図書・セミナー
               http://www.science-forum.co.jp/

──────────────────────────────
小社のセミナー/書籍情報のメール配信を希望されている方へ配信
しています。                                NO.[[新キー]]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪消費者委員会の存在価値はどこに?≫

先ごろ消費者庁がとりまとめた加工食品の原料原産地表示基準案
に対し「内閣総理大臣臨時代理 国務大臣 麻生太郎」の名前で
消費者委員会に諮問がなされ、3月29日(水)、同委員会第39回
食品表示部会で審議が行われました。

当日の配布資料は下記URLでご覧いただけます。
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/bukai/039/shiryou/index.html

これに先立つ第38回食品表示部会(昨年12月19日)でのこと…
同年11月に公表された原料原産地表示制度検討会「中間とりまとめ」
に対し"委員総がかり"とも言える酷評が忘れられません。

「こんなに消費者の方から評判の悪い制度が今まであったのか」
(渡邊委員)
「これは消費者と事業者の溝をつくるような表示にもなりかねない。
消費者を完全に誤認させる」(井之上委員)
「可能性表示に強く反対します。事実関係を検証することが難しい
ような制度を一部表示制度の中に入れてしまうと、制度そのものの
信頼性が失われる可能性が高い」(今村委員)
「表示偽装すなわち監視の実行可能性に関して、先の有識者検討会
においてほとんど議論されていない」(蒲生委員)

上記のほか批判的な意見が続出です。「中間とりまとめ」を擁護
したのは、ほぼ池戸委員(唯一の検討会委員)お一人に近い有様
でした。

それにしても不審に思われたのは、部会の委員に言いたいだけ言わ
せたうえで最後になって"はしごを外す"ように「中間取りまとめを
まとめられた検討会の議論のやり直しは、当部会に求められている
ことではない」と大半の委員の意向をシャットアウトした阿久澤
座長の姿勢です。
今日のこの会議は一体何だったのか…。改めて食品表示部会の存在
に疑問を抱いた瞬間でした。

こうして迎えた第39回会合。案の定、傍聴席は関係者で満員です。
さらにいつもと違い、用意された記者席が通常の4〜5倍。関心の
高さを物語っています。

14時審議開始。45分間に及ぶ消費者庁による「資料1 食品表示
基準改正のポイント」の説明の後、委員からの質疑に入りました。
その冒頭、渡邊委員の「今日、どういうふうに議論を進めるのか
分かりませんが…」の言葉が象徴的で、座長の意図が分からず、
質疑が始まって30分以上経過した時点で「どうも今日は総論に
ついての議論のようだ」と理解した次第です。

結局、前回の部会と同様、新しい制度の枠組みや行政スケジュール
に批判的な意見が相次ぎました。

「消費者庁にどんなにご説明を戴いても依然として理解できない
難しい制度だ。その根本的な理由は、すべての加工食品の原料
原産地表示を義務付けるところにあるのではないか」(渡邊委員)
「すべての加工食品の原料原産地表示を消費者が求めているという
根拠が極めて弱い。消費者が本当に求めていることは何なのか、
消費者委員会として自主調査をやるべきではないか」(萩原委員)
「消費者にとって極めて難しい制度になろうとしている。」
(受田委員)
「やはり先の有識者検討会に一度差し戻すべき」(井之上委員)
「この制度ではきっちり監視することが難しい。可能性表示の
用語も問題。表現を変えるべき」(今村委員)
「誤認と偽装をいかに防ぐか。監視制度の徹底と透明化が必要」
(宗林委員)

さらに各委員から「義務表示として最も大切な安全性情報と異なり、
優先度がかならずしも高いとは言えない商品選択のための情報を
なぜこれほど急ぐのか」「義務化により度々発生すると思われる
包材の切り替えは大手企業でも大変な負担」「2020年3月末までの
猶予期間ではとても対応出来ない。経過措置期間として是非5年間
をお願いしたい」などの意見が続きます。
発言の詳細は後日公表される議事録をご覧下さい。
いずれにしても前回の部会の再現です。

委員の意見や批判に対して消費者庁が
「今回の制度はそれほど複雑ではないとの意見もある」
「この10年間で原料原産地表示が義務づけられたのは僅か数品目。
表示拡大の取り組みは完全に行き詰っていた」等の反論を繰り返す
有様(この光景は、先の有識者検討会以来顕著です)。

これが果たして諮問に対する審議と言えるのでしょうか。
部会としての委員同士の議論が皆無で、委員の発言の都度、あたかも
ご主人の意向を窺うかのように(表現が悪く申し訳ございません)
消費者庁の意見を求める会議の進め方に「おや?」と思いました。
たまらず池戸委員から「検討会と同じ議論をするのではなく、基準
案としてどうなのかをここでしっかりと議論して欲しい」との意見
が出される始末です。

議論の先行きに見切りをつけたのか、会議の中ほどから記者の方々
の退席が出始めました。16時を過ぎると傍聴席も次第に空席が
目立つようになり、両者とも"櫛の歯"が抜け落ちた会場風景です。

定刻17時を過ぎても依然として総論部分での消費者庁とのQ&Aが継続中。
当日配布された「資料2 食品表示基準の一部を改正する内閣府令案
新旧対照条文」「資料3 新たな原料原産地表示制度に係る考え方
(補足資料)」には全く議論が及びません。

「次回からいよいよ基準案の各論の議論か」と期待し座長のまとめ
の言葉を待ちました。そこで聞こえてきた阿久澤座長の総括は以下
の通りです。

「消費者庁が現在実施されているパブコメでも多くの意見が出され
ると思う。今回も多くの意見が委員の皆様から出されましたが、
それを踏まえた上で引き続き検討するとの赤崎課長(消費者庁)の
ご発言もありました。本日の議論の続きをいつするかですが、
6月中に報告される予定のパブコメの結果を確認した上で行う方が、
或る意味合理的ではないかと思います。」

座長の判断に各委員から特段の反対意見もなく、17時半すぎに部会
が終了しました。基準案の具体的な審議をしばらく棚上げし、次回
は恐らく7月開催でしょうか。
「消費者庁では夏ごろをめどに確定した改定基準等を示したい考え
だ。」との業界紙の報道(健康産業速報 2017年3月28日発行)もあり、
僅かな修正のみで結局行政に寄り切られ、内閣府令(案)を追認する
結果に終わるのではないかと懸念するところです。

食品業界に極めて大きな影響を及ぼす原料原産地表示の義務化に関し
たった一度の審議(事実上は消費者庁からのヒアリング)で以後
数か月は休会。にわかには信じられませんでした。

数年前、消費者委員会の河上委員長が述べた以下の言葉を思い出し
ます。
「諮問を受けての審議機関であると同時に独立した監視機能を果たす
というユニークな機能をもたされた消費者委員会が設置されました。
(中略)消費者委員会と消費者庁との関係についてもさまざまな意見
があることは承知しています。」(「国民生活」2015年5月号)

僭越ながら、独立した権限をもつ消費者委員会の部会としてもっと
集中的に議論をし、確固とした見解を早急に建議すべきではないのか、
と素直に思いました。
傍聴席から見る限り会議の進め方にそのような気概は感じられず、
新しい制度の重大な欠陥を懸命に指摘し根本的な見直しを要求する
意見の一方で、あたかも傍聴席を無視したかのような、ほとんど聞き
取れない"つぶやき"の発言を続ける委員、それを注意しない座長、
議事録に記録を残すことを意図したと感じられる駆け込みの発言…。
眼前に展開される会議の緊張感の乏しさに、傍聴もつらいものがあり
ました。

これが、筆者が目撃した第39回食品表示部会でした。

                                代表取締役社長  元山 裕孝
                              
                              
_/_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 [1]2017年4月 〜 6月  開催セミナーのご案内
 [2]【6月30日までの特別価格】 今月のおすすめ図書


┏━┓
┃1┃2017年 4月 〜 6月  開催セミナーのご案内
┗━╋…──────────────────────────
   ★ Webからのお申込みは定価より【5%引】いたします ★
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼減塩食品の開発・市場戦略2017
  〜消費者が求める減塩食品の探究と市場拡大への挑戦〜
──────────────────────────────
【開催日】2017年 4月 6日(木) 10:00 〜 17:00 
【会  場】飯田橋レインボービル 2F 「中会議室」(東京)
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】50名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91711.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91711.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼実践!洗浄殺菌ワークショップ2017
 〜現場改善のための最適手法と清浄度評価のノウハウ〜
──────────────────────────────
【開催日】2017年 4月 20日(木) 10:00 〜 17:00 
【会  場】フォーラムミカサ エコ「7Fホール」(東京)
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】36名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91708.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91708.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼予測微生物学応用ワークショップ2017
 〜HACCP時代の食品製造条件の最適設計を目指して〜
──────────────────────────────
【開催日】2017年 4月 26日(水) 10:00 〜 17:00 
【会  場】飯田橋レインボービル 2F「中会議室」(東京)
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】36名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91709.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91709.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼2017年度 芽胞菌入門講座
──────────────────────────────
【開催日】2017年 5月 19日(金) 10:00 〜 16:30 
【会  場】連合会館 2F「201会議室」(東京)
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】50名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91712.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91712.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼[第7回]芽胞菌対策研究会
 〜食品製造現場における芽胞菌対策の相談所を目指して〜
──────────────────────────────
【開催日】2017年 5月 25日(木) 10:00 〜 17:00 
【会  場】飯田橋レインボービル 2F「中会議室」(東京)
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】60名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91713.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91713.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼2017年度 食品危機管理者育成講座
 〜実戦的ワークショップと模擬記者会見!〜
──────────────────────────────
【開催日】2017年 6月 8日(木)  9:55 〜 18:10
     2017年 6月 9日(金)  9:00 〜 17:00
 ※2日間のプログラム編成のため1日のみの受講はできません
【会  場】飯田橋レインボービル 2F「中会議室」(東京)
【受講料】定価 60,000円(税別)→ web価格 57,000円(税別)
【定  員】40名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91714.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91714.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼食品のカビ・酵母汚染対策ワークショップ
 〜原因究明から再発防止への実践アプローチ〜
──────────────────────────────
【開催日】2017年 6月 16日(金) 10:00 〜 16:30
【会  場】連合会館 2F「201会議室」(東京)
【受講料】定価 38,000円(税別)→ web価格 36,100円(税別)
【定  員】40名

※web掲載準備中です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼2017年度 初めての食品微生物
 第1講座 食品微生物入門
──────────────────────────────
【開催日】2017年 6月 27日(火) 10:00 〜 16:35
【会  場】連合会館 2F「201会議室」(東京)
【受講料】定価 33,000円(税別)→ web価格 31,350円(税別)
【定  員】50名

⇒詳細・お申し込みはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/91716.htm
⇒パンフレットのダウンロードはこちらから↓
http://www.science-forum.co.jp/seminar/print/2017/91716.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┏━┓
┃2┃【6月30日までの特別価格】 今月のおすすめ図書 
┗━╋…──────────────────────────

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃↓↓ ● 既刊本 15% オフ    ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

◆ 大豆のすべて
→ http://www.science-forum.co.jp/books/0313.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ 低温流通食品管理の鉄則
→ http://www.science-forum.co.jp/books/0320.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ 機能性食品GMPガイドブック
→ http://www.science-forum.co.jp/books/0305.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ↓↓ ● オンデマンド本 → 10% オフ  ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

◆ 食品のストレス環境と微生物
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0288.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ 食の安全・安心に過酢酸はここまで使える!
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0315.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ [最新版]食品分析法の妥当性確認ハンドブック
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0316.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ 微生物試験のデータ考察力トレーニングブック
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0304.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ アンチエイジング・ヘルスフード
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0306.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ カット野菜品質・衛生管理ハンドブック
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0312.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ 食感創造ハンドブック
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0292.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆ 現場必携 微生物殺菌実用データ集
→ http://www.science-forum.co.jp/podbooks/0294.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

オンデマンド本はご注文に係るご注意がございます。
ご一読をお願い致します。
http://www.science-forum.co.jp/podbooks/index.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
* 記載の内容はメール配信後、内容変更となる場合がございます。
   ホームページで最新情報をご確認下さい。
* 各お手続きは下記URLよりお願い致します。
   その際はお客様番号もお知らせいただきますと幸甚です。
 (このメールへの返信には、配信停止・ご返答が出来ませんので
   ご注意ください)
──────────────────────────────
■ 配信停止
⇒ http://www.science-forum.co.jp/mail/index.htm

■ 宛先変更
⇒ http://www.science-forum.co.jp/mail/index.htm
から一度停止していただき、新しいご連絡先で再登録をお願い
致します。

お手続き後、2週間以上たちましても停止されない時は
大変お手数ですが再度ご連絡頂けますようお願い申し上げます。

■ ご質問   ⇒ mailto:info@science-forum.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【お問合わせ先】 株式会社 サイエンスフォーラム(担当:角田)
〒270-1142   千葉県我孫子市泉14-30ネクサスビル
E-mail: info@science-forum.co.jp
 TEL:04-7128-5461    FAX:04-7184-7912
(営業時間:9:00〜17:00 ※土/日/祭日を除く)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━