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【サイエンスフォーラム通信  2017年 6月号】  2017.06.01 発行
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≪"Change my life"≫

シンボルであるホタテ貝と瓢箪を身につけ、キリスト教の聖地 
サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩き続けるスペイン
巡礼の道「El Camino」(エル カミーノ)。
1000年以上の歴史をもつカミーノを、クリスチャンでも仏教徒でも
ない筆者が短期間歩いてまいりました。丁度、ひと月前のことです。

恥ずかしながら初めての海外一人旅で、それまでスペイン語は話した
ことが無く、フランス語は全く、英語もほとんど駄目。期待度ゼロ、
心配と不安200%のカミーノ計画でした。

スタート地点はフランスの小さな町サンジャン・ピエ・ド・ポル、
そこからピレネー山脈を越えるフランスルート、かつてナポレオンが
通った道です。今回はワインの街で有名なログローニュまでの僅か
8日間、距離にして約170kmの歩きでした(全体は約800km)。

初日はピレネーの中腹にある遍路宿「オリソン」まで。18時半に夕食
が始まります。大きなテーブルを囲んで40〜50名はいたでしょうか。
本当に全世界から集まっていました。おいしい食事の余韻と赤ワイン
の酔いも手伝って誰からともなく立ち上がり「私はアルゼンチン」
「私はドイツ」「私はアメリカ」「私はカナダ」と自らの出身地を
アピールし盛り上がりました。

その中で「I'm from KORIA!」と力強い声で誇らしく叫んだ韓国の
男性がとても印象的でした。日本人は筆者一人、文字通り"異文化"
の真っただ中。初めての体験でしたが、同じ道を目指す思いと暖かさ
を感じさせる素敵なひと時でした。

良かったのはここまで。翌朝、宿を出発し標高1000mを超えたあたり
から風が凄まじく、唸りを挙げて襲い掛かってきました。さえぎる
ものが何も無く、吹き飛ばされそうな突風で体がジリジリと谷側に
押しやられます。この状態が3時間も4時間も絶え間なく続き、風圧
で心臓が圧迫され、一瞬「こんなに苦しい状態が続くのなら、この
まま死んでもいい」との思いがよぎりました。
サタンの仕業か、こうした「受難」から始まるフランスルートは
まさにドラマです。

幸い翌日からはほぼ穏やかな日が続き、ピレネーでの恐怖の体験から
一転して「救い」を感じさせる行程でしたが、巡礼3日目、山肌に
大きく「SOS」の文字が描かれていたことが不気味でした。

巡礼4日目、ずっと日本人に出会えない日々に寂しさが募り、「とに
かく日本語が話したい。日本語で自分を表現したい!」との思いが
急激に強くなりました。思いがけない日本語の"飢餓衝動"でした。

全世界から集まってきたカミーノの人たちは、老若男女、サンティ
アゴ・デ・コンポステーラを目指し毎日力強く歩き続けています。
本当に足が強い。何よりも彼ら、彼女たちのコミュニケーション意欲
は圧倒的に旺盛で、「伝えたい」「共有したい」情熱を目の当たりに
できたことは貴重な収穫でした。

その中で、姿・形が似ていて親近感をもつのか、筆者に積極的に
話しかけてくれたのはすべて韓国の人たちでした。彼らの英語は
分かりやすく、筆者も何とか片言の英語で応じることができました。

そのうちのひとり、77歳の男性は「去年家内と一緒にカミーノに
来たが、彼女は足が悪く巡礼を断念してしまった。今年は一人で
来た。これまで長年船会社で働いてきて会社の上の方から引き留め
られたが、もう仕事は十分。これからは今回のような巡礼や海外
旅行をゆっくりと楽しみたい。」と話してくれました(少なくとも
筆者にはこのように聞こえました。以下同じです)。

巡礼者に韓国の人たちがかなりいて、「なぜ韓国はクリスチャンが
多いのですか」と彼に尋ねたところ、「とにかく韓国は貧しかった。
本当に国全体が貧乏だった。そうした中で、キリスト教の宣教師の
人たちが医療施設を作ったり私たちの身の回りの世話を親身にして
くれたからだ。」と語ってくれたことが心に残っています。
ちなみに彼もクリスチャンです。

77歳とはいえ筆者よりはるかに健脚で、残念ながら登りにさしかかっ
た地点で私がついていけず、「どうぞお先に」と別れてしまったこと
が大変残念です。

巡礼6日目。今度は韓国の女子学生から話しかけられました。
単科大学collegeで建築学を専攻、35日間をかけてサンティアゴ・デ・
コンポステーラまで歩くとのこと。クリスチャンではありません。
彼女に「カミーノにどんな願いをもっているの?」と尋ねたところ、
「うーん、しばらく考えさせて」と言われ、数分後返ってきた言葉が
「Change my life」です。

それを聞き、筆者自身の学生時代の感性の幼さを思いおこし、とても
恥ずかしくなりました。おそらく彼女の思いはフランスルートだけで
年間10万人に及ぶと言われるカミーノの人たちの気持ちをかなり代弁
しているのでは、と感じました。

黄色の矢印に導かれた正味8日間の歩きですが、本当に多くの人たちに
助けられ、無事歩ききることができました。何よりもカミーノはサン
ティアゴ・デ・コンポステーラまで通して歩くことが根本だということ
が、初めて実感として分かりました。

その意味では筆者のように途中の区間で帰国する歩き方は邪道です。
何人もの人たちに「サンティアゴまでの次の計画はどうするんだ?」と
聞かれました。その反省を抱きつつ、筆者が目撃した巡礼の人たちの
力強い歩き、情熱溢れるコミュニケーション風景、短期間ながら体験
したドラマを何とか一端でもお伝えしたいと思った次第です。

余談。異文化に飛び込むつもりで旅発った筆者ですが、帰国後六本木
アークヒルズを仕事で訪問した際、行きかうビジネスマンたちの姿に
何故か異文化を感じてしまいました。

最後に一言。
昨年表参道の映画館で「ラサへの歩き方―祈りの2400km」を観ました。
チベットの荒涼とした自然のなか、或る家族が五体投地で巡礼の旅を
続けるロード・ムービーです。五体投地の姿を初めて見ました。

アスファルトの地面に身を投げ出し、ひたすら祈り続ける。その脇を
大型輸送トラックが走り去っていく。旅の途中で出産があり、老人の死
がある。毎夜テントを組み立て、皆で祈る。少女から老人まで、宗教が
生活に沁み込んでいる。その人々にとって、ラサそしてカイラス山への
巡礼は何よりも悦びなのです。

「巡礼は他者への祈りだ。」との映画の中のセリフが忘れられません。

                                代表取締役社長  元山 裕孝
                              
                              
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 第2講座 微生物事故から工程改善へ
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【会  場】連合会館 2F「201会議室」(東京)
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【会  場】飯田橋レインボービル2F「中会議室」(東京)
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