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【サイエンスフォーラム通信  2017年 7月号】  2017.07.04発行
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≪虚構の審議に失望−第41回食品表示部会≫

経過措置の延長が行政と食品表示部会委員との間の"落としどころ"
のようです。

既にご存知の方も多いことと思いますが、平成32年3月末の規定で
した原料原産地表示制度の経過措置期間が平成34年3月31日と2年間
延長されました。それ以外の見直しはほとんど無く、行政の意向
通り押し切られそうです。

6月29日(木)第41回食品表示部会が開かれ、加工食品原料原産地
表示制度に関する各論の議論が始まりました。当日の配布資料は
下記URLでご覧ください。
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/bukai/041/shiryou/index.html

当日の進め方について、阿久澤座長から「本日は先ず監視体制、
普及啓発、国際整合性、インターネット表示について議論したい。
如何でしょうか。」との発言があり、その場では異論は出ず、
座長の方針に従い審議がスタート致しました。

ところが、各委員の発言は下記の通り迷走気味。
・「例外表示の制度を導入するメリットとデメリットを、先ず
  しっかりと議論すべき。」
・「例外表示に関するコンセンサスは依然として脆弱。」
・「加工食品のすべてにこの制度を義務付けることは余りにも
  リスクが大きすぎる。」
・「最初に監視の話から入るのは非常に違和感がある。制度が
  難しいので先ず監視から制度を回そうとする、その発想が
  そもそもおかしいのではないか。」
・「大手企業と言えども包材の切り替えが深刻な問題。まして
  食品産業の大半を占める中小企業は、原料の産地が分から
  ないものを相当使用している。今回の義務化で今まで使っ
  ていたものがほとんど使えなくなる。この厳しい現実を前
  に今回の制度があることをしっかりと認識して欲しい。」

いずれも真っ当な批判、問題点の指摘と思われますが、なぜ最初に
座長から議論の進め方について「如何でしょうか」と各委員に確認
した時、即座に「異議あり!」と上記の意見を発しなかったのか、
正直なところ各委員の姿勢にも疑問を感じました。

同時に、依然として座長が並列的に各委員に発言させ、それを以て
「一通り審議をした」と主張する会議の進め方・・・。そこでは
ほとんど議論(意見を戦わすこと)はなされていないのです。しかも
正論と思える委員の発言も散発的で結束が無く、「ああ、またか!」
との思いが致しました。
 
約1時間後、「監視体制は難しいのではないか、ということを部会の
意見としたい」との強引なまとめの言葉が座長からありましたが、
即座に或る委員から「この場で無理にまとめてしまうことの意味が
分からない。」との疑問の声が上がる始末です。

かつて「一元化検討会」がスタートして以降、行政プロセスの実態を
食品業界の皆様にお伝えすべく、筆者は頻繁に関係部会、検討会を
傍聴してまいりました。そこで目撃したのは、あらかじめシナリオが
決められ座長がひたすら行政の目的に沿って形ばかりの審議を行う、
虚構の民主主義の形骸でした。

一度として集中し深まった議論がなされたことはありません。いか
なる正論も結局"ガス抜き"の効果しか無く、上記のシナリオを覆す
ことはありませんでした。

当日はその後「普及啓発」「国際整合性」「インターネット表示」の
議題を上記と同様の進め方で予定を消化し、午後7時に終了しました。
次回(第42回部会)は7月12日(水)。議題は「例外表示」ともう一度
「総論」の意見交換。どうやら次回で部会での討議は終わりそうです。

「現状維持はあり得ない」と語った自民党の或る若手リーダーの言葉
から始まった今回の政治劇「加工食品の原料原産地表示制度」。
食品表示とは全く縁遠い一部の学識経験者による「今回の制度はそれ
ほど複雑ではない。むしろ例外表示のメリットは大きい」との発言を
盾に、制度の有効性を行政が主張する。「検討会で審議は尽くされた」
との虚構の言葉が説明会等で担当官から繰り返されてきました。

最近、或る大手食品メーカーの品質保証責任者の方から、「政府の
委員会や検討会は初めから結論が決められており、傍聴に行っても
仕方がない。」とのご指摘を戴きました。
確かにその思いは、これまで愚直に傍聴を続けてきた筆者の実感でも
あります。

すべてはあらかじめ"結論ありき"で、それを黙認・追従するしかない
事業者側。しかし、それでは余りにも悲しすぎます。国民の健康と
命を支えるために日々懸命に業務に打ち込まれている皆様に身近に
接しているだけに、僭越ながら消費者のために正しいことを堂々と
主張し、結束して行政と渡り合える業界人の登場を心から願う次第
です。

FOOCOMの森田満樹氏は会員向けメールマガジンで「例外表示、監視執行、
普及啓発などの問題点をてんこ盛りにして、消費者委員会では大いに
懸念しているということを全面的に出しながら答申とするのではないか
と想像します。」と指摘しています(2017年6月29日 第305号)。

                                代表取締役社長  元山 裕孝
                              
                              
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