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【サイエンスフォーラム通信  2017年 8月号】  2017.8.4 発行
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≪心が冷える答申書 ─ 第43回食品表示部会≫

7月28日(金)、加工食品の原料原産地表示義務化に関する食品
表示部会としての取りまとめが行われました。当日の配布資料は
下記URLでご覧ください。
http://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/syokuhinhyouji/bukai/043/shiryou/index.html

先ず部会長案として「答申書」が示され、座長(阿久澤部会長)の
説明の後、各委員から意見が出されました。

ちなみに答申書では「食品表示基準の加工食品の原料原産地表示
制度に係る規定及び別表の一部改正について、(中略)諮問された
改正案のとおりとすることが適当とする。」と記載されています。

要は、例外規定を含め消費者庁の規定を承認するとの答申です。
上記の答申書本文に「諮問された食品表示基準案を適当とする前提
条件」として付帯事項が記載されています。「消費者・事業者の
理解状況に関する目標値の設定」から「制度の見直し」まで10項目
の条件がセットされた形です。本制度の本質的な問題の指摘はどこ
にもありません。

ところが当日議論の蓋を開けてみると、下記の批判的な意見が次々
と飛び込んできます。

・「この部会としての懸念事項が何なのか、払拭できたのか、懸念
 を持ちつつも進むべきなのかといった点が明確にされておらず、
 コンセンサスが全くとられていない。議論は一方的で審議は尽く
 されておらず、答申書には賛同できない。」

・「普及啓発で消費者の誤認を防ぐことは限界がある。誤認の恐れ
 がありながら情報拡大を優先するのはおかしい。加工食品の原料
 原産地表示について監視は非常に困難であり、事業者の偽装を
 生む温床となる。監視が困難である全加工食品を対象とした義務
 表示の導入には反対です。」

・「全ての加工食品の原料原産地表示を義務づけることのメリット、
 デメリットについて、本部会で未だ認識の共有がなされていない。
 消費者の理解や誤認の可能性について事前の検証が欠如しており
 実行可能性の議論が極めて不十分。したがって答申書には賛成で
 きない。基準改正の是非を含め、本部会での再検討を要望します。」

・「今回の制度は全ての加工食品が義務対象という点と事業者の実行
 可能性とのバランスを取り、折り合いをつけるために、例外表示等
 を導入せざるを得なくなり、非常に複雑で分かりにくいものとなっ
 ている。制度全体を正確に理解することは、消費者にとっても事業
 者にとっても難しいと思われる。」

以上、極めて真っ当な意見に聞こえますが、皆様如何ですか。
しかも上記の意見は当日の部会のみならず、これまでの会議で度々
繰り返されてきたものです。
それが答申書の本文には全く反映されていません。

答申書に明確に反対を表明した委員が少なくとも3名、出席委員の2割
近く。反対ではないまでも、重要な懸念を表明した委員は多数おられ
ました。

ところが、座長がこれに反論します。
「細かい点を含めれば確かに十分ではないかも知れないが、諮問の
内容については議論したと思っています。頼りないかも知れませんが、
答申書に賛同戴けたということでよろしいですか。今後、前提条件を
含め答申書を修正し委員の皆様に確認して戴いた上で、消費者委員会
委員長に報告します。
今後の作業は部会長に一任ということでよろしいでしょうか。」
(阿久澤部会長)

悲しいことに、「答申書に賛同を戴けた」「部会長一任ということで
よろしいでしょうか」との座長の発言に即座に「異議あり!」との声
がどこからも聞こえませんでした。
不思議としか言いようのない光景でした。

結局のところ、答申書の本文はほとんど変更せず、「前提条件」
(付帯意見)の若干の修正で本制度を容認する、消費者庁のシナリオ
通りの線で幕引きかと思われます。

どんなに反対意見を出し、問題点を指摘し本質的な見直しを要請しても
答申書にはそれが反映されない現実。
議論はやはり儀式にすぎないのでしょうか・・。

誰一人体を張って反対する人がいないばかりか、懸念を表明した委員
各位も結局答申書を承認する部会の空気の外に出ることはありません
でした。
制度導入で到来すると思われる無数の消費者の混乱と表示制度への
信頼感の喪失、多くの事業者の苦しみが見事に忘れ去られる結果と
なりそうです。

誰のための部会、何のための審議なのか。部会そのもの、さらに各委員
へのかすかな期待が急速に失われ、傍聴する己の心がひたすら冷え込ん
でいくばかりでした。

                                代表取締役社長  元山 裕孝
                              
                              
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