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≪「本質的なものこそ常に新しい」≫

二十年余の時空を超え、久々に素敵な言葉に出会いました。
標記「本質的なものこそ常に新しい」は、元ハンセン病患者の詩人 
塔 和子氏が1999年に高見順賞を受賞した際、選考委員の一人
大岡 信氏が選評の中で発した言葉です。
受賞作は『記憶の川で』という詩集でした。
 
『この詩集の作者は、自分の感受性のうち震える尖端を、内視鏡の
ように敏感に操りながら、自分の本質から湧き出てくる言葉を繰り
返し追求し、書きしるし続ける。生きている瞬間々々の貴重な
「生」の実感、それを掌のうちにそっとくるみこみ、唯一の素材で
ある言葉によって、それに確かな形と実質を与えること─ そこに
塔和子が詩を作る唯一の理由があろう。新しさをいうなら、これこ
そ現在の詩に求められる本質的な新しさというものだろう。
(中略)本質的なものこそ常に新しい。』
(「高見順賞選考委員としての選評」 高見順振興会機関紙『樹木』
より/安宅 温『命いとおし 詩人・塔和子の半生』p.83-84収載)

無教養の私に塔 和子氏の詩を語る資格はありませんが、先日NHKの
朝の番組「あの人に会いたい」(6月20日放送)で同氏を知り、冷徹
に己の命を見つめ続けるその姿に惹かれました。彼女に比べれば、
この数か月の私の苦しさはまだまだ逆境と言うには底が浅く、
もっと本質を追求し命を燃やす大切さを痛感した次第です。

ポストコロナ社会に関心が向き始めた今日、「ステイホーム」
「新しい生活様式」の意義を頭では理解できても、塔 和子氏の
視線の厳しさとは対照的で極めて上っ面なこれらの言葉の響きに、
内心では「何か違う!」と強い違和感を感じてきました。

「新しい生活様式」について、とくに私が印象に残った上野吉一氏
(名古屋市 東山動植物園 企画官)の発言を紹介します。認知行動
学と動物福祉の専門家です。
(朝日新聞デジタル 2020年5月24日17:00)

・「望ましいとされる行動のあれこれは、ホモ・サピエンスという
 動物としての視点に立つと不自然なことが多い。ウイルスが変え
 ようとしている「距離感」は、何よりも心につながっています。

・具体例が必要だったのでしょうが、示された項目の細かさには、
 ここまで踏み込んでくるのかと驚いたし、科学・医学と経済の
 せめぎ合いで、主役のはずの人間一人ひとりの行動や心理という
 視点がないことに疑問を感じました。

・料理をふるまったり、一緒に食べたりという行為は、それ自体が
 極めて人間的だということです。食べるということ自体が、人で
 は特に、栄養摂取だけではなく、コミュニケーションとしての
 意味も大きく持っているのです。

・チンパンジーは、体が大きくて力が強いだけでも信頼は集めませ
 ん。リーダーの座を争ってオス同士のケンカが始まったときに、
 群れのメスたちがこぞって加勢したオスが勝ち残ります。それは、
 普段から、弱い者の面倒見のいいサルです。

食事に関しもう一人だけ、台湾生まれのグルメジャーナリスト 
東龍氏(日本ブッフェ協会代表理事)の発言を紹介させて下さい。
(朝日新聞デジタル 2020年6月20日5:00)

・食に関する「新しい生活様式」の極めつきは、「対面ではなく横並
 びで座ろう」と「料理に集中、おしゃべりは控えめに」という項目
 です。自宅で気をつけるのならまだしも、外での食事にここまで
 指図するのは、やり過ぎだと思います、

・人は、胃袋を満たすためだけに食事をするのではありません。特別
 な日に特別な場所で特別な人と食べる。まさにハレの行事です。
 これでは、まるで動物のように扱われているみたいです。

大皿料理を伝統とする台湾の新型コロナウイルス感染者数と死亡者数
は日本よりはるかに少なく、感染者447人、死亡者は7人。ちなみに
日本は18,390人と971人です。(2020年6月29日12:58日本時間現在
COVID-19統計情報)
 
最後に、その論調にいつも感銘を受けている哲学者の内山 節氏の
以下の発言を知って戴きたく、少し長くて恐縮ですが紹介させて戴き
ます。

「誤解を恐れずに述べてしまえば、現在よく語られている感染防止か
経済かという議論は、現実に問われている問題の核心を突いていない。
大事なことは直接、間接に結ばれている社会の維持であり、感染防止
も経済も核心的な目的ではないのである。(中略)
社会を維持するとは、直接的、間接的に結び合っているつながりを
維持するということである。なぜそれが必要かといえば、人間もまた
このつながりのなかで、生命をたえず再生産しているからである。

コロナウイルスは、生命を独立したものとしてのみとらえる現代の
生命観に、変更を迫っているのだろう。独立した生命の基盤には
結び合う世界があるという生命観に、いま私たちは立ち返ってみる
必要があるのかもしれない。」(東京新聞 2020.6.28)

及ばずながら、私もこの考えに賛成です。再び「本質的なものこそ
常に新しい」です。

                代表取締役社長  元山 裕孝

                              
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