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極限環境微生物ハンドブック

コードNO0142P
発刊日1991年5月
監 修
大島 泰郎 東京工業大学 生命理工学部生命理学科 教授
編集委員
今中 忠行 大阪大学 工学部応用生物工学科 教授
松沢 洋 東京大学 農学部農芸化学科 助教授
価 格 POD(オンデマンド)価格 本体45,500円+税
体 裁A4判並製2段組 468頁
試 読不可
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キャンセル・返品不可 高温微生物をはじめとした各種極限環境微生物の、耐熱・耐圧・耐塩等の特異性質の研究・最新知見を集大成
極限環境微生物の産業的利用を計る企業の研究開発戦略に必備の情報資料集

主要構成

第1章 高温微生物
第2章 低温微生物
第3章 好アルカリ微生物
第4章 好酸性微生物
第5章 嫌気性微生物
第6章 好塩微生物
第7章 独立栄養細菌
第8章 共棲微生物
第9章 その他の極限環境微生物
附属資料 古細菌・好熱性細菌関連主要文献集

【発刊にあたって】

 地球上の生物の多くは、地球の平均的な環境の下で適応進化してきている。 これに対し、一部の微生物は局地的な異常環境に好んで棲息している。 この生物の環境適応能力は想像以上に高く、液体の水が存在しなくとも湿度の高い所であればほとんどすべての場所に何らかの微生物が棲息しているといってよいほどである。
 これらの異常環境微生物は、地球上の生物全体から比べると、量の上では取るに足らない存在である。 しかし、学問上、技術上の価値は全く逆で、いわば質的存在価値は重いといえる。 これらの微生物は、生命とは何かという最も根源的な問いに対するよい研究材料である。 生命の存在限界は何で決められるのであろうか? 本書の中の各章でも述べられているように、温度についていえば氷結さえしなければ、氷点下マイナス十数度の不凍湖(塩濃度が高いため)や、110℃を越える海底火山周辺にまで生命は棲息している。 圧力にも数100気圧に達する深海底にも多種の生物が存在する。 塩濃度も、ほとんど真水に近い低濃度から飽和食塩水まで、pH11から酸性側は0近くまでの広い範囲のpH域で何らかの微生物が棲息している。
 これらの微生物は、生物適応や進化の機構を調べる格好の研究材料である。 好熱菌の生産するタンパク質、酵素、核酸、生体膜など細胞成分の多くは耐熱化されている。 同じように好塩菌の酵素は耐塩性であるばかりでなく、一部は高塩度濃度要求性でもある。 これらの特異な性質はどのような構造変化に基づくものかを調べることを通して、われわれは適応進化の分子的機構に迫ることが出来るであろう。 これらは、生命とは何かという問にとって根源的な側面であり、異常環境微生物の研究なくして生命とは何かを理解することはあり得ないであろう。
 異常環境微生物が、バイオテクノロジーに果たす役割については多言を要しない。 好熱菌の生産する熱安定な酵素が、酵素工学の発展にとって重要な意味を持っていることは、誰にも容易に思い至ることである。 熱安定な酵素を直接利用するにせよ、それを手本として有用酵素の改質を計るにせよである。 そして、PCR法のような好熱菌酵素なくしては成立しない技術がすでに存在する。 メタン発酵のように、直接菌自体の利用もある。 要するに異常環境に棲息するために備えた微生物の特異な細菌学的性質、生化学的性質が産業的に利用出来るのである。 この点では、われわれはまだほんの一部の細菌しか知っていないということを強調したい。 目的を絞って探すと、例えばメタノール資化菌を求めて温泉に出掛ければ、必ず新しい菌が見つかる。 異常環境微生物の世界には、まだ、無限に近い可能性が残されており、産業界への応用もまた、広大な未開拓の分野が拡がっている。 それ故、欧米ではすでにこの分野の研究の核となる研究所の設立がすすんでおり、この点、わが国は組織上の立ち遅れが懸念される。
 今極限環境微生物ハンドブックを出版する意義は何であろうか? 現在、急速な発展を見せようとしている分野だから情報が急増しており、これを整理しておく必要があるからである。 思いつくだけでも、十指を越える新しい菌の発見が相次いでおり、この点だけからでも微生物学の新しい領域が開かれつつあるといえる。 例えば退好熱菌である。 深海底熱水噴出孔周辺の生物群発見がきっかけのひとつとなって、100℃を超える温度で増殖できる細菌がいくつも見つかった。 これらの菌の生産するタンパク質は120℃でも変性せず、タンパク質化学に大きな波及効果をもたらそうとしている。 いわば、タンパク質に関する概念の根元を揺がそうとさえしているのである。 勿論、生命の起源や進化の研究にも大きな影響を与えている。
 深海底を中心として、一般に海洋微生物全体も改めて注目されるようになった。 ここにも多くの異分野との接点がある。 海洋開発、海底構造、新生物資源、新生理活性物質、物質循環と循環保全、高圧利用等々、さまざまな動機から海洋微生物が注目され、それ故に応用可能性も多面にわたっている。 さらに、異常環境微生物研究の今日の隆盛にとって古細菌も見逃せない。 生物分類学を根底から改革したこの新しい生物群は特異な生化学を有し、その学術的、産業的意義は今後ますます大きくなるであろう。 最後に、化学環境下微生物について、従来考えもつかなかった新種が分離されたことも特筆に値する。 ほとんど100%有機溶媒や油の中で生きる細菌の発見、ナイロンなど35億以上に及ぶ生物史の中で接触することのなかったはずの人工合成物に働く微生物の単離、これらもまた純学問的にも微生物利用の立場からも興味深い研究であり、今後発展の待たれる課題である。
 このように現在活発に研究が展開している分野であるため、一旦書いた原稿の書き直しなど思わぬ障害が多く、予定より大分遅れてしまったが、本書が急進展を見せている新研究領域“異常環境下微生物学”研究上の一里塚となり、関連研究者の便宜はもとより、若い学徒、あるいはこの分野への参入を計る企業研究者にとってよい手引書となることを願っている。 本書執筆に至る迄の分担執筆者各位の努力と寛容に、そして、サイエンスフォーラム社編集部の協力に深謝する次第である。
1991年5月 大島 泰郎

内容目次

第1章 高温微生物

第1節 新しい高熱菌の分離と培養<今中 忠行/栗木 隆>
  1. 好熱菌の分類
  2. 好熱菌の分離と培養法
  3. 好熱菌分離の実際―耐熱性酵素生産菌を例として
第2節 ホストベクター系BS<今中 忠行/高木 昌宏>
  1. 好熱菌(B.stearothermophilus CU21)のプロトプラスト法による形質転換
    1.1 培地および緩衝液の調製
    1.2 プロトプラストの調製
    1.3 ポリエチレングリコール処理
    1.4 プロトプラストの再生
  2. 好熱菌(B.stearothermophilus)を宿主として使用可能なベクター
    2.1 プラスミドDNAの分離
    2.2 好熱菌内で安定に維持されるプラスミドの特徴
  3. 新たな好熱性細菌の分離
    3.1 好熱性細菌のスクリーニング
    3.2 SI 1株のプロトプラスト化およびその再生
    3.3 repB型とrepA型プラスミドによるSICI株の形質転換
第3節 ホストベクター系TH<小山 芳典>
  1. Thermus菌の形質転換
  2. Thermus菌のプラスミド
  3. アミノ酸要求性を相補するDNAのクローニング
  4. 耐熱性α、β-ガラクトシダーゼ遺伝子のクローニングと解析
  5. トリプトファン合成遺伝子の解析とそれをマーカーとする好熱菌プラスミドベクターの作成
  6. Thermus菌遺伝子操作の問題点と展望
第4節 プロテアーゼBS<高木 昌宏/今中 忠行>
  1. 好熱菌由来プロテアーゼの位置付けとその作用機構
  2. Bacillus stearothermophilus CU21株由来耐熱性中性プロテアーゼ構造遺伝子のクローニングと塩基配列
    2.1 プロテアーゼ構造遺伝子のクローニング
    2.2 組換えプラスミド保持株によるプロテアーゼ生産性
    2.3 プロテアーゼ構造遺伝子の塩基配列
  3. タンパク質工学的手法による酵素熱安定性の改変
    3.1 アミノ酸置換部位と内容の設計
    3.2 変異酵素の熱安定性
  4. 遺伝子発現制御系の解析
    4.1 プロテアーゼ遺伝子発現制御系
    4.2 制御遺伝子のクローニングと塩基配列
    4.3 deg Tクローニング株の表現型
    4.4 deg T機能領域の解析
  5. 高度耐熱性プロテアーゼ(NprM)に関する研究
第5節 Thermus属の細菌の生産する菌体外プロテアーゼ<松沢 洋>
  1. アクアライシンI
    1.1 菌による分泌と酵素の性質
    1.2 アクアライシンIのpH依存性
    1.3 阻害剤の効果
    1.4 熱安定性
    1.5 タンパク質変性剤に対する安定性
    1.6 切断部位特異性
    1.7 アクアライシンIの遺伝子のクローン化と一次構造の決定
    1.8 アクアライシンIの遺伝子の大腸菌での発現と前駆体の構造
    1.9 アクアライシンIの一次構造―ジスルフィド結合の導入によるサチライシンの耐熱性の向上
  2. アクアライシンII
  3. T.caldophilus GK24の生産するプロテアーゼ
  4. カルドラーゼ
    4.1 酵素の性質
    4.2 阻害剤の効果
    4.3 熱安定性
  5. カルドライシン
    5.1 酵素の性質
    5.2 熱安定性
    5.3 安定性に対するpHの影響
    5.4 阻害剤の効果
    5.5 タンパク質変性剤に対する安定性
第6節 糖質関連酵素<栗木 隆/今中 忠行>
  1. 糖質関連酵素の分類
  2. 耐熱性糖質関連酵素とその応用
  3. 反応様式の検討法
    3.1 ネオプルラナーゼの反応特性
    3.2 ネオプルラナーゼによるプルラン分解生成物
    3.3 基質分岐オリゴ糖の調製
    3.4 DP2あるいはDP3のオリゴ糖に対するネオプルラナーゼの反応
    3.5 DP4のオリゴ糖に対するネオプルラナーゼの反応
    3.6 ネオプルラナーゼによるプルラン分解生成物の時間経過
    3.7 ネオプルラナーゼによるプルラン加水分解モデル
    3.8 反応モデルの確認
  4. 糖質関連酵素におけるタンパク質工学
第7節 蛋白質合成系<渡辺 公綱/鵜澤 武俊>
  1. 蛋白質合成系の構成成分
    1.1 リボソーム
    1.2 リボソームタンパク質
    1.3 リボソームRNA
    1.4 tRNA
    1.5 アミノアシルtRNA合成酵素(ARS)
    1.6 ペプチド転移因子(EF-Tu、EF-Ts、EF-G)
    1.7 開始因子(IF)
    1.8 終結(解離)因子(RF)
  2. 好熱菌蛋白質合成系の性質と応用
    2.1 抗生物質への感受性
    2.2 翻訳精度と熱安定性
    2.3 生体外蛋白質合成系の構築
第8節 核酸合成系<鵜澤 武俊/渡辺 公綱>
  1. DNA合成系
    1.1 Taqポリメラーゼ
    1.2 T.thermophilusとS.acidocalddariusのDNAポリメラーゼ
    1.3 DNAリガーゼ
  2. RNA合成系
    2.1 T.thermophilusのRNAポリメラーゼ
    2.2 T.aquaticusのRNAポリメラーゼ
  3. 核酸修飾系
    3.1 DNA修飾酵素
    3.2 制限酵素
    3.3 tRNA修飾酵素
第9節 アミノ酸代謝系<左右田 健次/永田 信治>
  1. ロイシン脱水素酵素
  2. アラニン脱水素酵素
  3. フェニルアラニン脱水素酵素
  4. アラニンラセマーゼ
  5. アスパラギン酸トランスアミナーゼ
  6. D-アミノ酸トランスアミナーゼ
  7. アミノアシラーゼ
第10節 ATP関連<中島 宏>
  1. ATP関連耐熱性酵素
    1.1 ATP分解と合成に関与する酵素
    1.2 キナーゼ類
    1.3 ATPを必要とする他の酵素
  2. ATP再生産とこれを利用した有用物質の合成
  3. 臨床検査薬、バイオセンサーへの応用
第11節 リンゴ酸デヒトロゲナーゼ<西山 真/別府 輝彦>
  1. 高度好熱性細菌Thermus flavus AT-62のリンゴ酸脱水素酸素について
    1.1 Thermus MDHの安定性
    1.2 温度変化にともなう諸性質の変化
  2. mdh遺伝子のクローン化
  3. 高活性変異体の取得と解析
  4. アミノ酸挿入の酵素特性に及ぼす影響
第12節 イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ<大島 泰郎>
  1. イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ
  2. 酵素的性質
  3. 立体構造
  4. キメラ酵素と耐熱機構
第13節 Thermus属菌のL-乳酸デヒドロゲナーゼ<小出 昌平/松沢 洋>
  1. 好熱菌L-乳酸脱水素酵素の性質
  2. 好熱菌LDHの構造
  3. 好熱菌LDHのアロステリック特性
  4. アロステリック制御にともなう好熱菌LDHの構造変化
  5. 化学修飾によるアロステリックLDHの非アロステリック型への変換
  6. アロステリックLDHのFBP結合部位
  7. アミノ酸置換による非アロステリックLDHの作成

第2章 低温微生物

第1節 低温微生物の生態と分離培養<荒木 忠>
  1. 通性低温菌と偏性低温菌(好冷菌)
  2. 好冷菌の分離培養
  3. 低温菌の生態分布と分離
    3.1 土壌
    3.2 陸水
    3.3 海洋
  4. 低温菌による食品の汚染
第2節 低温微生物の生化学<荒木 忠>
  1. 増殖および物質透過の温度依存性
  2. 生育温度と膜脂質
  3. 膜流動性と蛋白質の機能
  4. 蛋白質合成
  5. 蛋白質の熱安定性
第3節 極地環境と微細藻類

(1) 海産微細藻類<渡辺 研太郎>
  1. アイスアルジーの生態
    1.1 現存量の季節変化
    1.2 種組成
  2. アイスアルジーの光合成特性
    2.1 光合成と光
    2.2 光合成と温度
  3. 成分
  4. 利用の可能性
(2) 淡水産微細藻類<大谷 修司>
  1. 藻類のハビタートと藻類相
  2. 光環境
  3. 温度環境

第3章 好アルカリ微生物

第1節 好アルカリ菌の分離と培養<青野 力三>
  1. 好アルカリ性菌とは
  2. 好アルカリ性菌の分離
    2.1 プロテアーゼ生産菌
    2.2 アミラーゼ生産菌
    2.3 セルラーゼ生産菌
    2.4 β-1、3-グルカナーゼ生産菌
  3. 好アルカリ性菌の生理と生態
    3.1 分布と環境pH
    3.2 Na+イオンと好アルカリ性細菌
  4. 好アルカリ性菌の培養
第2節 好アルカリ菌の酵素<青野 力三>
  1. アルカリ性発酵法
  2. アルカリプロテアーゼ
  3. アルカリアミラーゼ
  4. サイクロデキストリン・グルコシルトランスフェラーゼ
  5. アルカリセルラーゼ
  6. その他の酵素
第3節 好アルカリ性菌の生体エネルギー<今栄 康雄/杉山 滋>
  1. 好アルカリ性菌のエネルギー利用における問題点
  2. 好アルカリ性菌の細胞内pH調節はNa+/H+アンチポーターの機能による
  3. 好アルカリ性菌の基質輸送系のエネルギー源はNa+駆動力
  4. 好アルカリ性菌の鞭毛モーターもNa+駆動力で作動
  5. 好アルカリ性菌のエネルギー産生系の中心である呼吸鎖はプロトンを放出するポンプ
  6. 好アルカリ性菌におけるATP合成の問題点
  7. 好アルカリ性菌の膜を介したイオン循環と生体エネルギーの関連
  8. 生体エネルギーの研究に用いられるイオノフォアと測定法の原理
    8.1 イオノフォアの性質
    8.2 Nernstの平衡式
    8.3 膜電位の測定法
    8.4 細胞内pHの測定法

第4章 好酸性微生物

第1節 真正細菌<田野 達男>
  1. Thiobacillus属細菌
    1.1 分離と培養
    1.2 金属耐性
    1.3 鉱工業への利用
  2. Acidiphilium属細菌
    2.1 分離と培養
    2.2 特性と分類
第2節 古細菌<大島 泰郎>
  1. 背景
  2. 進化的位置
  3. 古細菌に属する細菌とその分類
  4. 古細菌各論
  5. 古細菌の染色体
  6. タンパク質合成系
  7. 細胞表層
  8. 代謝
第3節 真核微生物<榎並 勲>
  1. 酸性pHで生存可能な生物
  2. 酸性温泉に生息する好酸性藻イデユコゴメ
    2.1 イデユコゴメの諸性質とその分類系統上の位置づけ
    2.2 イデユコゴメRK-1株の培養と増殖特性
    2.3 光合成活性からみた好酸性の特徴
  3. 好酸性藻イデユコゴメの細胞内pH調節機構
    3.1 31P-NMRによる細胞内pHの測定
    3.2 呼吸活性に依存したH+放出
    3.3 光依存性H+放出
    3.4 H+ポンプと細胞内ATPレベル
    3.5 細胞内pH調節機構

第5章 嫌気性微生物

第1節 嫌気性菌の分離と培養<稲森 悠平>
  1. 嫌気性菌の種類
  2. 嫌気性菌の生育条件
  3. 嫌気性菌の分離法
  4. 嫌気性菌の培養法
    4.1 培養法の種類
    4.2 培養容器の選定
    4.3 培地の選択
    4.4 培地の調整法
    4.5 密閉、通気および連続培養法
    4.6 培養期間
    4.7 嫌気性菌の確認
  5. 嫌気性菌の保存法
第2節 嫌気性古細菌の細胞表層構造<古賀 洋介>
  1. 細胞壁
    1.1 シユウドムレイン
    1.2 メタノコンドロイチン
    1.3 シース(鞘)
    1.4 Sレイヤー(S層)
  2. 膜の分離法と性質
    2.1 Methanobacterium thermoautotrophicum
    2.2 Methanobacterium bryantii
    2.3 Methanospirillum hungatei
    2.4 Methanosarcina barkeri
  3. 膜脂質
    3.1 エーテル脂質骨格の4つの特徴
    3.2 古細菌エーテル脂質の名称
    3.3 Methanobacterium thermoautotrophicum
    3.4 Methanobrevibacter arboriphilicus
    3.5 Methanospirillum hungatei
    3.6 Methanococcus voltae
    3.7 Methanothrix concilii(M.soehngenii)
    3.8 Methanococcus jannaschii
    3.9 Methanosarcina barkeri
    3.10 Thermococcus celer
    3.11 Desulfurococcus mobilis
    3.12 Thermoproteus tenax
    3.13 Pyrococcus woesei
    3.14 細胞膜および脂質膜の物理化学的性質
  4. 脂質膜によるメタン菌の分類・同定の可能性
第3節 下水の嫌気性処理<野池 達也>
  1. 概説
  2. 嫌気性処理における物質代謝機構
    2.1 嫌気性消化法
    2.2 水素発酵
    2.3 アルコール発酵
    2.4 硫酸還元菌による有機酸の生成
    2.5 光合成細菌による低級脂肪酸の同化
    2.6 嫌気性処理の可能な物質
  3. 嫌気性処理の動力学
第4節 偏性嫌気性細菌とビタミンB12類縁体(コリノイド)の生産<永井 史郎/西尾 尚道>
  1. ビタミンB12類縁体(コリノイド)の構造と名称
  2. ビタミンB12生産菌
  3. 偏性嫌気性菌の生成するコリノイドの形態
  4. メタン生成細菌の培養とコリノイド生産
    4.1 培養方法の改善とコリノイドの分泌発酵
    4.2 テトラピロール化合物の分泌発酵
  5. 酢酸生成菌(Acetogen)の培養とコリノイド生産
    5.1 C.thermoaceticumの培養とコリノイド生産
第5節 腸内フローラの嫌気性菌<辨野 義己/光岡 知足>
  1. 腸内フローラの検索法
    1.1 サンプルの採取および輸送法
    1.2 嫌気性培養法
    1.3 腸内フローラの検索に用いる培地
    1.4 サンプルを採取してから培養するまでの手順
    1.5 出現菌群同定の手順および検索成績のまとめ方
  2. 腸内フローラを構成する嫌気性菌の同定
  3. ヒト腸内フローラを構成する嫌気性菌

第6章 好塩微生物

第1節 好塩菌の分離と培養<亀倉 正博>
  1. 好塩菌の定義
  2. 好塩菌の分離源と分離法
    2.1 培地と培養
    2.2 好塩性真正細菌
    2.3 好塩性Archaebacteria
    2.4 好塩性メタン生成細菌
  3. 好塩菌の塩、栄養要求
  4. 好塩性Archaebacteriaの分類
  5. 将来への展望
第2節 好塩細菌の生理・生化学<畝本 力/林 万喜>
  1. 好塩細菌とは
  2. 細胞内イオン濃度と浸透圧調節
  3. 好塩細菌の溶菌現象
  4. 好塩細菌の細胞膜機能とNa+イオン
    4.1 能動輸送とNa+イオン
    4.2 呼吸活性とNa+
第3節 好塩性古細菌<向畑 恭男/井原 邦夫>
  1. 好塩性古細菌の分類
    1.1 中性に生育する好塩性古細菌
    1.2 アルカリ性に生育する好塩性古細菌
  2. 好塩性古細菌の培養
    2.1 培養方法
    2.2 保存方法
  3. 好塩性古細菌の分子生物学
    3.1 好塩性古細菌の遺伝学
    3.2 好塩性古細菌の遺伝子クローニング
  4. 好塩性古細菌の酵素
  5. 好塩性古細菌のレチナールタンパク質
    5.1 光イオンポンプの検知
    5.2 光センサーの検知

第7章 独立栄養細菌

第1節 独立栄養細菌の分離と培養<高桑 進>
  1. 分離と培養の実際
    1.1 化学合成独立栄養細菌の分離と培養法
  2. 独立栄養細菌の分類と系統関係
  3. 今後の展望
第2節 炭酸固定と利用<五十嵐 泰夫/児玉 徹>
  1. 炭酸固定微生物
  2. 炭酸固定経路
    2.1 カルビンサイクル
    2.2 還元的TCAサイクル
    2.3 アセチルCoA経路
    2.4 その他の非カルビン型炭酸固定
  3. 炭酸固定の遺伝学
    3.1 独立栄養プラスミド
    3.2 炭酸固定遺伝子群
  4. 炭酸固定反応の利用
第3節 Thiobacillus属細菌の無機物代謝<杉尾 剛>
  1. 還元型無機硫黄化合物酸化酵素
    1.1 チオ硫酸およびテトラチオン酸の酸化
    1.2 元素硫黄及び亜硫酸の酸化
    1.3 T.ferrooxidans AP19-3株の元素硫黄酸化
  2. 重金属イオン酸化酵素
    2.1 CU+、Sn2+、UO2の酸化
    2.2 Fe2+の酸化
  3. 金属イオン還元酵素

第8章 共棲微生物

第1節 共棲微生物の分離と培養<須藤 隆一>
  1. 微生物の相互作用
  2. 細菌捕食性原生動物の分離培養法
    2.1 試料の採取
    2.2 分離法
    2.3 培養法
    2.4 保存法
  3. 肉食性原生動物の分離と培養
    3.1 試料の採取
    3.2 肉食性微生物の分離法
    3.3 肉食性微生物の培養法
    3.4 肉食性微生物の保存法
第2節 水の生態系<木暮 一啓>
  1. 水の環境VS生物体内の環境
  2. 熱水噴出孔の動物群と共棲細菌
  3. 発光細菌の共棲
第3節 陸の生態系<仁王 以智夫>
  1. 陸上生態系の共生関係
  2. 根粒と菌根
    2.1 非マメ科植物と微生物の共生
    2.2 根粒菌と植物の共生
    2.3 菌根(Mycorrhiza)
  3. 根生息性微生物(Rhizobacteria)
    3.1 窒素固定菌Azospirillumと植物との共生
    3.2 植物の成長促進に関与する細菌

第9章 その他の極限環境微生物

第1節 深海と高圧<大和田 紘一>
  1. 深海の環境
  2. 生化学過程のおよぼす圧力の影響―一般的考察
  3. 微生物に対する圧力の影響
  4. 深海微生物の生態
第2節 耐放射性微生物<北山 滋>
  1. 分離および分類
  2. 放射線感受性の比較とその修飾因子
  3. 放射線耐性の機構
  4. 放射線感受性変異株と修復遺伝子
第3節 耐有機溶媒<青野 力三>
  1. 有機溶媒耐性菌
  2. 有機溶媒耐性菌の分離と分布
  3. トルエン耐性菌の菌学的性質
  4. 溶媒毒性の指標
  5. 有機溶媒耐性菌の培養
第4節 宇宙環境<大島 泰郎>
  1. 宇宙と微生物
  2. 無重力の影響
  3. 乾燥
  4. その他の環境因子
第5節 重金属耐性<深見 元弘>
  1. 分離
    1.1 野生株の耐性化
    1.2 環境から得る場合
    1.3 分離培地・分離法
  2. 耐性試験
  3. 保存
  4. 耐性機構
    4.1 水銀耐性
    4.2 カドミウム耐性
    4.3 その他の重金属耐性

附属資料 細菌・好熱性細菌関連主要文献集<大島 泰郎>
  1. 1990年古細菌関連主要文献
  2. 1990年好熱性細菌関連主要文献


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執筆者一覧(所属・肩書き等は発刊当時のものです)
 
■ 監 修
大島 泰郎東京工業大学 生命理工学部生命理学科 教授
 
■ 編集委員
今中 忠行大阪大学 工学部応用生物工学科 教授
松沢 洋東京大学 農学部農芸化学科 助教授
 
■ 執筆者
今中 忠行大阪大学 工学部応用生物工学科 教授
栗木 隆江崎グリコ(株)生物化学研究所 研究員
高木 昌宏大阪大学 工学部応用生物工学科 助手
小山 芳典通商産業省 工業技術院微生物工業技術研究所 微生物育種研究室 主任研究員
松沢 洋東京大学 農学部農芸化学科 助教授
渡辺 公綱東京工業大学 生命理工学部生体機構学科 教授
鵜澤 武俊東京工業大学 生命理工学部生命理学科
左右田 健次京都大学 化学研究所教授
永田 信治高知大学 農学部農芸化学科 助教授
中島 宏ユニチカ(株)中央研究所生化学研究部 主席研究員
別府 輝彦東京大学 農学部農芸化学科 教授
西山 真東京大学 農学部農芸化学科 助手
大島 泰郎東京工業大学 生命理工学部生命理学科 教授
小出 昌平東京大学 農学部農芸化学科 特別研究員
荒木 忠北海道大学 低温科学研究所 助手
渡辺 研太郎文部省 国立極地研究所 生理生態学研究部門 助手
大谷 修司文部省 国立極地研究所 寒冷生物学第1研究部門 助手
青野 力三東京工業大学 生命理工学部生物工学科 助教授
今栄 康雄名古屋大学 理学部分子生物学教室 教授
杉山 滋学術振興会 奨励研究員
田野 達男岡山大学 農学部総合農業科学科 教授
榎並 勲東京理科大学 理学部第1部教養学科 助教授
稲森 悠平環境庁 国立公害研究所 地域環境研究グループ 総合研究官
古賀 洋介産業医科大学 化学教室 教授
野池 達也東北大学 工学部土木工学科 教授
永井 史郎広島大学 工学部醗酵工学科 教授
西尾 尚道広島大学 工学部醗酵工学科 助教授
光岡 知足日本獣医畜産大学 教授
辨野 義己理化学研究所 ライフサイエンス培養生物部 研究員
亀倉 正博(財)野田産業科学研究所 研究員
畝本 力千葉大学 薬学部膜機能学研究室 教授
林 万喜千葉大学 薬学部膜機能学研究室 助教授
向畑 恭男名古屋大学 理学部生物学科 教授
井原 邦夫名古屋大学 理学部生物学科 助手
高桑 進京都女子大学 短期大学部家政学部自然科学教室 助教授
児玉 徹東京大学 農学部農芸化学科 教授
五十嵐 泰夫東京大学 農学部農芸化学科 助手
杉尾 剛岡山大学 農学部総合農業科学科 教授
須藤 隆一東北大学 工学部土木工学科 教授
木暮 一啓東京大学 海洋研究所微生物部門 助手
仁王 以知夫静岡大学 農学部応用生物化学科 教授
大和田 紘一東京大学 海洋研究所海洋微生物部門 助教授
北山 滋理化学研究所 放射線生物学研究室 研究員
深見 元弘宇都宮大学 農学部農芸化学科 助教授


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