
ここが聴きどころ!
事前に受講生の皆様に設問をお送りし予習をして戴いた上で研修に臨む本ワークショップは、お陰様で毎回大変ご好評を戴いております。
以下にご紹介する声は、昨年の受講生の感想の一部です。
「宿題は難しく大変でしたが、非常にためになり勉強になりました。」
「宿題を解いておくことで、自分の知識の足りなさやワークショップの理解度が深まりました。」
「講義を含め、楽しく学ぶことができました。平素の業務に反映することのできる非常に参考になる内容でした。」
3年目を迎える今回、講師陣を一新。本講座の生みの親の一人である天野典英氏(サントリービジネスエキスパート株式会社)のコーディネートにより、「【現場報告】お客様から信頼される食品微生物自主検査を求めて」と「微生物検査ワークショップ」の2部構成と致しました。
第1部は日本生協連 亀井俊郎氏、イオンフードサプライ株式会社 間處博子氏を講師としてお迎えし、両氏の豊富なご経験にもとづき、検査データを品質改善や品質保証にどう結びつけていくか、そのためにはどういう検査を行うべきか、等を含めた自主検査の在り方に関し、取り組みの実際とともに必須の視点を提起して戴きます。
第2部は天野氏および財団法人日本食品分析センター 馬場浩氏を指導講師として、清涼飲料において危害リスクの高い微生物にフォーカスした設問を中心に、解答と解説を交え全員参加型のワークショップを展開致します。
本講座を継続する中で、「清涼飲料の工程に不慣れで、D値、z値も未だ理解できていません。そのような状態ですが、受講しても大丈夫でしょうか。」との問い合わせを時々お受けします。これに対する天野氏のメッセージは下記の通りです。
「これまでも本講座では、清涼飲料についてほとんど知識を持っておられず、そのため設問への解答ができずに受講された方が何人もおられます。そのような方でも、本講座の特徴である「全員参加型ワークショップ」を十二分に活用され、清涼飲料の品質保証に関わる重要事項を理解してお帰りになって戴いています。
設問の内容は、清涼飲料の品質担当者としてきちんと理解しておいてほしい項目に絞り込んでいます。設問とそれに対する受講生からの様々な解答、そして個々の解答への講師陣からの解説・助言を通して、受講生の皆さんに清涼飲料の微生物品質保証について現場で活用できる知識を学んで戴けるものと考えています。」(天野典英氏より)
是非この機会に本講座を体験して戴きますよう、お勧めする次第です。
- 微生物検査と試験−古典的手法〜迅速試験法−
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(10:05〜11:05) |
亀井 俊郎 氏
日本生活協同組合連合会
品質保証本部
本部長スタッフ
微生物試験法は、検体と寒天培地とを混合、固化させコロニーから微生物数を推測する方法、もしくは液体培地でガスや酸を産生させる方法が主である。そのために多くの種類の培地、培養方法が開発されたが基本的な手技は昔から変わっていない。一方、遺伝子試験法の発展に伴い、原点となる生菌数や大腸菌群といった指標微生物の意義が軽んじられる傾向がある。今回のセミナーでは微生物検査の原点に立ち戻り、指標菌の考え方、微生物事故の再発防止策の構築および工程管理について紹介したい。
<休憩5分>
間處 博子 氏
イオンフードサプライ株式会社
南関東センター長
食品の微生物自主検査には、精度・迅速性・簡便性・コストなど色々なことが求められます。単に検査をルーチンとして行うのではなく、何のために行う検査なのかという原点に立ち返り、検査方法、頻度を見直す必要があります。検査を行うことが目的ではなく、検査データを品質改善や品質保証にどう結びつけていくのかが重要になります。そのためには、どういう検査を行うべきなのか。その取り組み事例をご紹介させていただきます。